新入社員の説明会が終わり、これから働くことにドキドキしていると、上司からこんな一言を言われます。
明日、一言意気込みを言ってもらうから、何か考えておいてね。
このように声をかけてくれるならまだ優しい方で、社会人なら、咄嗟に意気込みを一言言う場面が、色々なところで出てきます。
自己紹介はもちろん、人事異動で所属が変わったり、中途入社だったり、意気込みや決意表明をする場面はたびたび訪れます。
ネットで「意気込み」を調べると、数々の例文が出てきて、どれを使えばいいのかわからなくなってしまいますよね。
ここでは、自己紹介時の意気込みはどうやって組み立てていくのか、色々な例文を使って、説明しています。
例文をそのまま使うのではなく、自分の話しやすい形にして、発表してみてくださいね。
意気込みの例文を使って一言で伝えるには
初めての職場で「意気込みを一言で!」と言われても、「頑張ります!」だけでは、短すぎて何も伝わりません。
反対に、長すぎると、自分の何を知ってほしいのか、伝わらなくなってしまいます。
また、ネットで探してきた例文を暗記して、そのまま使ってしまうと、その場の雰囲気と違ったり、長すぎたりしてしまうこともあります。
「いい感じの人だな」と思ってもらうには、例文だけに頼らず、その場の雰囲気も感じ取り、長さを微調整することも大切です。
では具体的に、意気込みを一言で伝えるには、どうすればいいのでしょうか?
最初は自己紹介
新入社員なのであれば、「自分の名前」「出身大学(出身地)」を言いましょう。
中途入社や所属部署の異動などであれば、「前職(前所属部署)」を伝えることで、相手が「こういう人なのかな?」と想像しやすくなります。
出身大学や出身地は、趣味と一緒で共通の話題になります。
聞いている人から話しかけてもらうための、きっかけになりますので、ぜひ含めて話してみてください。
意気込みは仕事への誠意
新入社員でも中途入社でも、入社してすぐは緊張していて当たり前です。
先輩たちも、その状況は経験していますのでわかっています。
先輩や上司が求める意気込みは、完璧に話す事ではなく、仕事へのやる気や誠意です。
したがって意気込みは、下記例文のような一言で、仕事への誠意を見せましょう。
- 一日でも早く仕事を覚え、皆様のお役に立てるよう頑張りたいと思います。
- 今日から会社の一員として、精一杯励んでまいります。
- 向上心を持って取り組んでまいりますので、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
- 社会人として一人前になれるよう、頂いた仕事を取り組んでまいります。
「会社の役に立ちたい」「やる気がある」という気持ちが伝われば、先輩や上司の胸に残りやすくなり、「いい人材が入ってきてくれたな」と思ってもらえます。
話し方や視線も大切
自己紹介や意気込みの内容がしっかりしていても、話し方や視線で雰囲気はガラッと変わります。
背筋を伸ばすよう意識して、自信満々でやる気がある姿勢に見せましょう。
顔は上げて、相手の目を見て話すよう心がけてください。
俯いて(うつむいて)話していると、声はぼそぼそしてしまうので、聞こえにくくなってしまいますし、暗い印象を与えてしまいます。
もし、人と視線を合わせることが苦手なら、こめかみや鎖骨あたり、もしくは相手の後ろにある壁を見てみてください。
たったそれだけですが、自然と顔は正面を向き、明るく好印象に見えますよ。
意気込みを一言で伝える面白い例文
新入社員の意気込みを発表する時、面白さは入れなくても大丈夫です。
しかし、2年目以降で社会人経験があるのであれば、業種や職種によっては、少々の余裕や、ユーモアを求められることがあります。
そのうえ、意気込みに面白さがあることで、印象強く残り、相手に覚えてもらいやすくなります。
それでは、色々な面白い例文を挙げてみましょう。
面白い例文集
- 私は学生時代、「ジャパ」と呼ばれていました。なぜなら名前は「ジャパネット」だからです!違います、「たかだ」だからです!
- 私の裕次郎という名前は、父が石原裕次郎の大ファンというところからきています。私は生まれてすぐ大俳優の名前を引き継ぐことになりました。
- 趣味はマンガを読むことで、読みだすと夜中まで読めるほど集中力があります。もし遅刻してしまったら「こいつ夜中まで読んでたんだな…。」と思ってください。
- 出身は大阪で、ツッコミを担当しています。
- 見た目は大人しそうに見えるかもしれませんが、休日はメタルバンドのライブへ行って、ヘッドバンキングをして楽しんでいます。
例文の通り、意気込みに面白みを入れるのであれば、ネタが必要です。
ネタは今までの生活で、「こういうところに笑ったな」というエピソードと一緒に話すと、具体的で、想像もしやすくなります。
ネタは、名前、趣味、特技、出身地、ギャップから、面白い経緯もあれば盛り込んで作ってみてください。
また、面白みを入れる場合は、絶妙な加減が重要です。
面白くなくて滑ってしまうことも怖いですが、他者を貶める(おとしめる)ような内容になっていないかも考慮してください。
自己紹介など、初対面の人が大勢いる場所で話す場合は、万人受けする内容にしておきましょう。
営業で意気込みを伝える一言や長文もご紹介
新入社員にとってプレッシャーが大きい意気込みの発表ですが、基本さえ抑えていれば大丈夫です。
新入社員にとって一番大切なことは、ポジティブなことです。
意気込みにはネガティブな言葉は使わないよう意識しながら、明るく前向きに取り組む姿勢をみせれば、大成功と言えるでしょう。
それでは、具体的に使える例文を、挙げてみましょう。
「自己紹介」「意気込み」「締めの言葉(ご指導のほどよろしくお願いします)」が基本の形になります。
そのなかに、「趣味・プライベートな話」「入社したことへの喜び」「今後の抱負」を、その時の雰囲気や状況に合わせて組み込んでいく形がおすすめです。
趣味の話ならば、その趣味で得られたスキルや得意なことが、仕事とどう関係するのかを含めて、話せるようにしておきましょう。
ここで伝える喜びは、「憧れの会社で働ける!」というイメージの話ではなく、入社できたことへ感謝や喜びを伝えましょう。
また、企業の一員になれた喜びを伝えることで、先輩社員との距離も縮めやすくすることができます。
今後の抱負は、「社長になります!」や「成績トップになります!」など、大きい夢を語ると、少々頭が悪そうに見えてしまいます。
小さく具体的な目標だと先輩から共感を得られ、業務上でもアドバイスがもらえるかもしれません。
目標は、下記のようなものを参考にしてみてください。
- スキルを身につける
- 後輩に誇ってもらえるような、先輩を目指す
- 同僚の中で成績トップになる
- ○○検定の合格を目指す
何か一つ目標を決めておくと、意気込み、決意表明、抱負に色々使いまわせますので、できれば長い時間かけて考えておくのがベストです。
まとめ
- 意気込みを一言で言う時は、短すぎず長すぎないようにしましょう
- 意気込みは仕事への誠意を見せよう
- 発表する状況や雰囲気で、一言の長さや内容を調整できるようにしよう
- 例文はそのまま使わず、自分の言葉にしましょう
色々な意気込みの例文を挙げてみましたが、参考になった例文はありましたか?
緊張して失敗することを心配してしまうかもしれませんが、噛んでしまったり焦ってしまっても大丈夫です。
自分の印象を決める一言ですから、明るく・元気に・ポジティブに、発表してみてくださいね。
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