職場の若い子が、ぎっくり腰で仕事を休む連絡をしてきたんだけど。
若いのに?嘘なんじゃないか?
若いのにぎっくり腰?
休む連絡してないで会社に来るだけ来なさいよ。
こんな風に言う人はいないかもしれませんが、多くの人のイメージではぎっくり腰=お年寄りというだと思います。
お年寄りがなるというイメージを持たれがちなぎっくり腰は、若い人にも起こり得る現象です。
実際になったことがない人には分からない、そのつらさ。
ぎっくり腰で仕事に行き普段通り仕事をすることは、まず難しいです。
どうにも動けず、やむを得ず仕事を休むことになるでしょう。
休む連絡をする時は、電話やメールを使って早めに伝える必要があります。
また、職場でぎっくり腰になると労災は適用されるのでしょうか。
ぎっくり腰で仕事を休む連絡をしなければならないあなたの参考になればと思います。
ぎっくり腰で仕事を休む連絡は電話が有効?
ある日突然やってしまうぎっくり腰は、とても痛いです。
私は仕事柄立ちっぱなしや力仕事、中腰など無理な姿勢をすることが多く、これまでに何度もぎっくり腰を発症しています。
元気だった人が急に腰痛を発症し動けなくなるので、魔女の仕業だ!と海外では「魔女の一撃」とも呼ばれています。
医療用語では、「急性腰痛症」と呼ばれ、ぎっくり腰とは俗名です。
ぎっくり腰になると、仕事に行くことはできるのでしょうか?
軽症〜重度と人によって度合いは様々ですが、重症な場合は本当にその場から動けません。
仕事に行きたい気持ちがあっても、やむを得ず休む連絡をしていました。
普段何気なくできている歩くという動作も、私は前に足を踏み出すことができませんでした。
足を踏み出す時の体重移動で腰が痛むんじゃないかと怖くなってしまいます。
そんな時はカニ歩きや、立つこともできない場合、匍匐前進(ほふくぜんしん)で移動していました。
軽症では、動くことはできるけど痛いといった程度になるかと思います。
軽症だったら仕事ぐらい行けるのではと思われがちですが、その時点で病院に行くことを強くおすすめします。
もし、ぎっくり腰を発症し、職場に休む連絡をする場合は次の2点が基本です。
電話連絡
まずは、仕事を休む時の基本とも言える連絡方法、電話連絡です。
正直、腰は痛くても話せるので電話連絡が一番有効です。
痛めたら、できるだけ早く連絡することをおすすめします。
電話連絡の良いところは、直接声で伝えることができるところです。
メール連絡
普段の連絡からメールを使用している、といった企業もあるかもしれません。
そういった企業の場合は、もちろんメール連絡でも良いでしょう。
メールのデメリットは、メールを送られた人に気付かれなければ、無断欠勤と思われる可能性があるところです。
職場にかかる迷惑を最小限抑える欠席連絡方法
では、ぎっくり腰になった時どのように休む連絡をすると良いのでしょうか。
私の方法ですが、基本的には電話連絡とメール連絡両方しています。
部署の責任者に連絡するかと思いますが、責任者にも当然公休があります。
現場に連絡はもちろんのこと、直属の上司や責任者に連絡することが大切だと思います。
ぎっくり腰は安静が必要となり、すぐには治らないので、数日仕事を休むことになるでしょう。
職種にもよりますが、多くの人員が必要な仕事や、人手不足な現場の場合には、仕切っている人に状況をしっかり説明しましょう。
このように、ぎっくり腰といったワードは使わず、症状を伝え、出勤困難な状態を説明します。
その後、少しでも痛みが和らいだら病院受診することをしっかりと伝えることも大切です。
痛い思いをして動けないのに仮病を疑われることは避けたいので、必要があれば診断書をいただいてきますと伝えると尚良しです。
病院受診後、診断結果を電話もしくはメールで伝える際、このように伝えると良いでしょう。
受診前、ぎっくり腰と自身で断定して言うことは避けましょう。
病院で診断を受け、医師の説明をしっかり聞き、このように指示されたと簡潔に説明しましょう。
勘違いをする人も居ますが、整体や接骨院でぎっくり腰の診断はできません。
医療機関の整形外科を受診するようにしてください。
「整体に行った」「鍼灸治療をしてきた」では、認めない会社がほとんどだと思います。
数日休むことになると、診断書が必要なケースもあるので上司に確認しましょう。
ぎっくり腰で仕事を休む時の注意点!
ぎっくり腰で仕事を休んだら、甘えだと怒られる?
とんでもない!ぎっくり腰は誰にでも突然起こり得るものなのですから。
しかし、連絡の方法によっては信頼を失うおそれもあります。
身体の調子が悪い上に信頼を失うなんて避けたいですよね。
ここでは休む連絡についての注意事項をお伝えします。
経験した人には分かるのですが、ぎっくり腰って、とっても痛いです。
座っていることも、トイレなどの日常動作も困難な場合があります。
とてもじゃありませんが、私自身その状態で仕事は行けなかったです。
頭痛や腹痛もつらいですが、ぎっくり腰になると本当に動けません。
その場に崩れ落ちるように動けなくなる人、前に足を踏み出すことができずカニ歩きになるなど人によって程度も様々です。
私が今まで数回発症したぎっくり腰は全て職場でしたが、このような症状です。
日常動作も困難を感じているのですから、仕事なんてもってのほか!
休むことを甘えだなんて言われてしまうのは経験者からすると納得いきません。
実際、職場で発症した時は皆に心配され、仕事のことはいいから早退して受診するよう勧められるほどでした。
職種によるかもしれませんが、力仕事の職場では理解される傾向です。
もしも、身体の調子が悪いにも関わらず理解を得られない場合、このようなことがあるかもしれません。
普段から上司・同僚とコミュニケーションが取れていない場合
私はぎっくり腰の他に、ドゥケルバン症候群(腱鞘炎)にもなっていて、これは手術しています。
ぎっくり腰で休んだ時、甘えだと言われたことがないので、今回は腱鞘炎を例にします。
腱鞘炎やぎっくり腰が職業病と呼ばれるほど頻繁になる職種なので、痛み始めた初期の頃はとにかく我慢していました。
そのうち我慢しきれなくなり受診すると腱鞘炎と診断され、上司や同じ部署の人たちに業務制限をお願いしました。
その時、同じ部署の先輩方にこう言われました。
楽な仕事がしたいから、仮病使ってるんじゃないの?
皆、腰も手も痛いのにあなただけ甘えてるよ。
つらい上に、甘えだなんて言われるととてもつらいですよね。
痛みは他の人に見えないから、痛さの度合いなんてわからないのにとも思いました。
ですが、私は症状だけ訴えていて理由(原因)やその後の行動を話していなかったのです。
痛いのでと一口に言っても、どのように痛いのか、どのような時に痛むのか、できる仕事の範囲などをしっかり説明するべきでした。
もちろん、きちんと伝えても伝わりきらない職場もあります。
どうせ言っても伝わらないと最初から諦めて言わなければ、こちらの報告の仕方が悪いなんて言われてしまうこともあるのでしっかりと事実を伝えましょう!
職場の理解が著しくない場合
悲しい話なのですが、このような職場・上司も存在します。
腰痛が何だ!這ってでも来い!
このように、出勤することが全て!のような人も一定数います。
軽い腰痛であれば出勤できるかもしれませんが、ぎっくり腰は痛めてすぐだとどうにも動けません。
不調を抱えながら無理してことは働く日本人の美徳と言われていますが、それは違います。
無理をして出勤できたとして、業務制限や進捗具合に影響する上、治りも遅くなります
業務内容的に、介護士や医療関係職は人を介助する仕事であるため、安全確保が必須です。
自分の不調が原因で自分以外の人を怪我させたり危険な思いをさせてしまったりすることは、あってはならないのです。
ぎっくり腰は意識が甘くてなるものではありません。
普段から健康管理に努めている人でもなり得るのがぎっくり腰なのです。
ぎっくり腰で仕事を休むことは甘えでも何でもないのです。
甘えだと言うような職場は悪環境かもしれませんね。
もし、自身で甘えていると思ってしまうのであればこのように思ってください。
私は人(患者・利用者)を守るために勇気を出して休んだ。
全力で仕事に取り組めない方が、心配と迷惑を掛ける。
仕事は、1人が休んでも補えるようにするべきなのです。
物理的に動けないのだから、快復に努めましょう。
そして、快復後に全力で仕事をすると周りは甘えだなんて決して思いません。
誰しも何かしらの不調をきたすものなのです。
ただ、休む環境を整えるための注意点はしっかりと抑えておきたいですね。
お互い様の精神で他人の不調を労れる環境にしたいですね。
ぎっくり腰で仕事を休むと労災になる?
家でぎっくり腰になったら労災にはならないと思うけど
職場でなったら労災になる?
病院受診の際、問診票に職場で〇〇して痛めたと記入するとこのように聞かれます。
労災申請されますか?
仕事でぎっくり腰を発症後、職場から受診する場合には労災として受診できるのか上司や総務課に問い合わせるといいです。
ですが、受診先である整形外科の看護師に聞いてみると、ぎっくり腰が労災になるといった証明は取りづらく、会社も認めない場合が多いそうです。
労災と保険診療は全く様式が変わるので、労災だと思う場合、会社に確認すると良いでしょう。
業務中に高所から落ちて腰を強打といったものではなく、骨盤の歪みやストレスなど目に見えないものがきっかけであるため判断しづらいようです。
しかし、日々の仕事で蓄積された負荷によって発症した腰痛は、労災とされる場合もあります。
まとめ
- ぎっくり腰で仕事を休む連絡は電話連絡がベスト
- 職場と上長に休む連絡をすると尚良し
- ぎっくり腰は突然発症するので休んでも決して甘えてはいない
- ぎっくり腰を労災にするのは難しい
- 労災と保険診療は全く別物なので会社に確認しておく必要がある
ぎっくり腰は無理な姿勢や骨盤の歪みといった身体的な要因、ストレスが引き金になる心的要因もあります。
日々の仕事で身体を酷使している人は、ストレッチや入浴、骨盤調整も予防に有効です。
心的要因に対して普段から自分なりのストレス解消法を知っておくことが大切です。
立ち仕事、力仕事ではない人でもぎっくり腰になることもあります。
ですが、デスクワークだからならないとは限りません。
ストレスがぎっくり腰を引き起こすこともあるのですから。
老若男女、誰しもがなり得るのがぎっくり腰なのです。
もし、ぎっくり腰になってしまったら職場に休む連絡を入れた後、しっかりと休養するようにしましょう!
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