赤ちゃんの寝かしつけが終わり「やっと一息つける」と思うも束の間。
ベッドから落ちる心配があり落ち着かないですよね。
赤ちゃんにずっと付き添うのは難しい場合もあります。
調べたところ、赤ちゃんがベッドから落ちる事故は平成 27年1月〜令和2年9月末の5年間で912件発生しています。死亡へつながる可能性も十分にあり得ます。
上記の事故は、大人用ベッド・ベビーベッドどちらもです。
「ベッドから落ちる心配」や「対策したけど、この方法正しいのかな」など色々悩み・疑問が出てきますよね。
この記事ではそんなあなたの悩みや不安解決に役立つ記事となっています。
100パーセント大丈夫!という事はないけど、できる限り安全対策をしておきたいですよね。
ベッドから落ちないための対策などを詳しく解説しています。是非最後までお付き合いください!
赤ちゃんがベッドから落ちる対策はどんな方法がある?
ベッドから落ちるのを防ぐためには、どんな対策があるのでしょうか。
寝かしつける際一番安全なのは「ベビーベッド」に寝かせることです。
また添い寝する場合には布団や、すのこベッドを使うこともありますよね。
高さが低いベッドである「フロアベッド」もおすすめ。少しでも赤ちゃんにとって安全な寝具を選びたいですよね。
ところでベッドから落ちる転落事故はどのくらいあるのでしょうか。
消費者庁ホームページによると平成22年12月から平成29年6月末までの7年間で合計 564 件報告されています。
上記の転落事故は全て大人用ベッドから落ちた事例です。
死亡につながる可能性もあり得ますし実際、平成22年〜平氏26年の5年間で死亡事故が9件報告されています。
9件という数字から、大人にとってはほんの些細な事でも赤ちゃんにとっては重大な事故へ繋がってしまう可能性が窺えますよね。
大切な我が子のこと。安全面に気を配り、このような悲しい事故が起きないよう気をつけたいですよね。
では早速ベビーベッド使用時に注意する点を挙げていきます。
ベビーベッドを使用する際の注意点
- 柵を一番上まで上げる
- P S Cマークのあるベッドを選ぶ
- ハイハイやつかまり立ちし始めたらそれに応じて対策をする
- 万が一落ちてしまった時に備えてジョイントマット+カーペットなどを敷いておく
PSCマークとは?
ベビーベッドなどの特別特定製品は検査が義務付けられており、検査に合格した製品のみPSCマークを取得できます。
「特別特定製品」は、消費者の命や身体に危険な可能性が高いと国で定められている製品を指します。
菱形で、中にP S Cというアルファベットが書かれているのが目印です。
また成長過程によって様々な悩みや心配事が出てきますよね。
ハイハイやつかまり立ちするようになったら自分でベッドを降りようとして落下しないか心配
ベッドから落ちる対策をできる限りしておく必要はあります。
しかし100パーセントではないため、万が一に備えておくのが安心です。
そんな時にできる対策を下記で詳しくご説明していきます。
つかまり立ちをするようになってからの対策
- 床板を最下段に下げておく
- ベッドの下、ベッド周りに敷物を敷いておく
- 降り方を教えておく
などの対策方法があります。またベビーベッド下に敷物をしておく際
何を敷くのが良いんだろう?
あまり弾力性が良いものは心配だし、ジョイントマットだけでは厚みが足りない気がする…
など色々悩みますよね。上記の通り、あまり弾力があるマットや柔らかいものは避けるべきでしょう。
顔が埋まる程柔らかいカーペットだと赤ちゃんが窒息する可能性大のためです。
ある程度固いカーペットを選ぶのが良いですね。
タオルの場合顔にかかってしまい、赤ちゃんが自力でタオルをどかせずに窒息してしまうケースもあり、大変危険です。
そのためジョイントマット+カーペットなどを重ねて敷いているご家庭が多いようです。
厚さと固さがちょうど良さそうですね。ぜひ試してみてください!
赤ちゃんがベッドから落ちるのを防ぐ添い寝向き寝具
上でもお話しした通り、一番適しているのはベビーベッドです。
しかし、ご家庭により色々な事情がありますよね。
ベビーベッドを置くスペースがない
つかまり立ちをするようになり何度もベッドから降りようとするので心配
など。上記のようなケースや心配事は尽きません。
私は以前ベビーベッドを使用していました。しかし赤ちゃんのためとはいえ、部屋ギリギリで掃除に苦労した記憶があります。
それではベビーベッド以外だとどんな寝具が適しているのでしょうか。
ベビーベッド以外の寝具には、つかまり立ちを始めた際、ベッドから落ちる心配ないメリットがありますね。
また添い寝ができるというメリットもあります。
では、ベビーベッド以外のおすすめ寝具を詳しくご説明していきます。
ベビーベッド以外のおすすめ寝具
- 布団
- 高さの低いフロアベッド
- すのこ+布団
添い寝する時に布団を使用するご家庭も多いのではないでしょうか。
添い寝は赤ちゃんとの触れ合う時間にも繋がる点が良いですよね。
触れ合う事で「オキシトシン」と呼ばれるホルモンが分泌されて幸せを感じやすくなることも分かっています。
添い乳をする際にも布団は使い勝手が良いですね。
ベビーベッドよりも省スペースなところもメリットです。
または高さの低いベッドである「フロアベッド」というベッドもあります。
フロアベッドとは脚がなく、低く設計されているベッドのことです。
フロアベッドは私が調べたところによると一番低いもので10cm前後。
それ以上だと20〜30cmのベッドが多いように感じました。
フロアベッドから落ちる事故の危険は少ないです。
しかし頭から落ちてしまったりベッド間に挟まってしまったりして後遺症が残ることも無いとは言えません。十分な対策をした上で使用してください。
低さを優先するなら、すのこベッドも良いでしょう。
すのこだと、通気性も良くて赤ちゃんも気持ちよく過ごせるのが良いですよね。
またリサーチによるとベビー用マットレスも販売されているようです。
ただしベビー用マットレスは、赤ちゃんの窒息を防ぐため固めに作られています。
赤ちゃんに適した固さなので、大人が添い寝する際は背中など痛くなることもあります。また下記のようなケースも。
畳が無いのでフローリングだと添い寝時、体痛い…。
畳の和室などがない場合は、フロアベッドもおすすめです。
前にもお話しした通り、マットレスほど低くはないですが、普通の大人用ベッドよりは低く設計されています。
家族全員の寝床をフロアベッドにすれば、家族で触れ合う時間が増えそうですね。
各ご家庭の都合によって、良いものを選びたいですね。
しかしベッドから落ちる対策が必要になってきます。
下に敷物をしておく・布団は柔らかすぎない物などの配慮しましょう。
布団の場合、赤ちゃんが転がって布団から出てしまう可能性もあります。
そのため周りにカーペットを敷いたり危険なものは片付けたり等、十分配慮しましょう。
赤ちゃんがベッドから落ちる事故で後遺症の可能性は?
リサーチの際、ベッドから落ちる事故で頭を打った場合後遺症が残ってしまうのではと心配する意見を多く見ました。
頭から落下した場合後遺症が残るケースや、最悪命に関わることもあるようです。
大人にとっては些細なアクシデントでも赤ちゃんにとっては一大事!なことが多いです。
消費者庁ホームページによると、ベッドから落ちる時多い怪我する部位は、下記の順番でした。
- 頭部や顔の擦り傷
- 頭部の打撲
- 頭部や顔以外の擦り傷・打撲
- その他受傷、不明
頭となると脳などの部位もあるので心配になりますよね。
6ヶ月くらいまでは特に頭蓋骨が柔らかく薄いので要注意!
柔らかいため、軽い衝撃でも脳内出血などに繋がる可能性があります。
またベビーベッドと壁の間に挟まれて窒息する事も多いです。
下記のような症状があれば一大事!早急に救急車を呼びましょう。
こんな症状の時はすぐに救急車を!
- 意識がない、泣かない
- 頭が明らかにへこんでいる部分がある
- 大量出血している
早めに受診することで後遺症の可能性を減らすことができるようです。
下記の症状がある場合、病院へ行く事をおすすめします。
病院の受診が必要な場合
- 出血をしている傷などがある
- 視線が合いにくい
- いつもと様子が違う
- 鼻や耳から血の混ざった液体が出る
事故の際はパニックになりがちですが、くれぐれも落ち着いて対処しましょう。
どうしても困った時や病院に行くべきか判断が難しい時は、小児救急電話相談(#8000)を利用するのもいいでしょう。
いざという時のため電話帳に登録したり、分かりやすいところへメモしたりしておけば迅速な対応ができるのではないでしょうか。
赤ちゃんの様子がいつも通り、元気に泣いているなら重症度は低めと考えられます。ただし心配な場合は病院へ行くことをおすすめします。
ベッドから落ちる対策として、落下や転落防止の「ベッドガード」を使用したいところです。
しかしベッドガードを18ヶ月未満の赤ちゃんへ使用することは大変危険です。
次ではなぜベッドガードは18ヶ月未満の赤ちゃんへ使用しない方が良いのかを解説していきます。
赤ちゃんがベッドから落ちる対策いつまでする?
赤ちゃんがベッドから落ちる対策はいつまでするものなのでしょうか?
ベッドから落ちる防止アイテム「ベッドガード」を使いたいところです。しかし産まれたばかりの赤ちゃんへ使用する事は禁止されています。
何で使えないの〜?
いつまで使えないの〜?
ベッドから落ちないか心配で四六時中気が休まらない
など悩みは尽きませんよね。禁止されている理由は、ベッドガードとベッドの隙間に挟まってしまう恐れがあるためです。
実際に赤ちゃんが挟まってしまって窒息したという事故事例もあります。
平成 29 年度では大人用ベッドとベッドガードの間に挟まれて死亡する事故が2件発生しています。
18ヶ月過ぎたら下記の注意点に配慮し、安全な使用を心がけたいですね。
ベッドガードを使用する際の注意点
- 使用対象年齢は18ヶ月〜
- ベッドと壁の間に隙間が無いかチェックする
- ベッドガードを設置後、問題ないかチェックする
- SG基準が満たされているベッドガードを選ぶ
18ヶ月過ぎたら使用可能とされています。ただし設置後、こまめにチェックする事をおすすめします。
いつまで使えないの⁈という悩みを少しでも解決する方法をご紹介します。
つかまり立ちができるようになってきたら降り方を教えるのも一つ方法です。
「足から降りるんだよ」と何度も赤ちゃんに教えてあげてください。
コミュニケーションにもなるし、赤ちゃんが降りられるようになるまでの成長過程を見られるという楽しみも増えますね。
実際、ベッドから降りられるようになったという赤ちゃんもいるようです。
また上でもお話しした通り、フロアベッドや布団などの高さが無い寝具にするという方法もあります。
赤ちゃんがベッドから落ちる対策はいつまでというのはありません。
自分でベッドから降りられるようになっても絶対安心はないため、対策はしっかりしておきたいところですよね。
またベッドガード設置後は上記のことをこまめにチェックしながら使用する事をおすすめします。
ベッドガードも絶対はありませんし、18ヶ月を過ぎたら窒息の恐れが全くなくなるわけではないためです。
しかしベッドガードにはメリットもあります。例えば
- エアコンの風が直接当たる事を防げる
- 柵の間に手足が挟まれることを防ぐ
- 上の子供が侵入することを防ぐ
などが挙げられます。使用方法を守り、安全に使いたいですね。
まとめ
- 赤ちゃんにとってベストなのはべビーベット
- 添い寝の時は布団・フロアベッド・すのこベッドを活用
- ベッドガードは18ヶ月〜5歳まで使用可能
- ベッドから落ちる対策は必要。しかし絶対ではないため、落ちた時に備える
- 下に敷くマットは柔らかすぎないものを選ぶ
- ジョイントマット+柔らかすぎないカーペットなどが良い
- ベッドから落ちる事故で命に関わることもある。要注意!
一番優先したい赤ちゃんの安全。しかし間取りなどで、どうしても置けない場合がありますよね。
そんな時は記事内でもご紹介した対策方法をおすすめします。
私は記事を書いていて初めてフロアベッドの存在を知りました。
赤ちゃんのベッドから落ちる対策で悩むあなた。ぜひこの記事を活用してみてください!
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