お宮参りとは子供の健やかな成長を願うために行う、一般的な行事となります。
産後一か月後に行うため、お宮参りの行事について調べて、やらなければならないなんてとても大変だと思います。
そして疑問に思うのがお宮参りで着る着物は誰が買うものなんでしょうか?
産後一か月なんて体も完全ではないですし、授乳で寝不足ですしクタクタだと思います。
そんなまだまだクタクタの時期にお宮参りという行事がやってきます。
そんな時にお宮参りの着物は誰が買うのかを調べているあなたはとても頑張っていると思います!
お宮参りの着物は誰が買うのがよいのでしょうか?ママ側?パパ側?調べてわかりやすくまとめてみましたので是非最後まで読んでみて下さいね。
お宮参りの着物は誰が買うの?
お宮参りの着物は誰が買うのが正解なんでしょうか。
日本のしきたりで言うと、母方のご実家で準備から費用など全て負担し、お宮参りを行う際、父方家族がそこに参加する、というのが一般的でした。
冠婚葬祭やマナーの本にも同じく、母方のご実家で購入するようにと書かれています。
お嫁さん側が用意するものなんでしょうか?結論から申し上げると、その風習はなくなってきています。
両家で話し合い誰が買うのかを決める、という事が主流となっています。
調べてみたところお宮参りの着物を購入するのが父方4割、母方4割、ご夫婦2割となっていることがわかりました。
したがってお宮参りの着物は母方のご実家で用意する、というのが古い考えとなっているようですね。
また、男の子が生まれた場合父方、女の子の場合は母方といったように購入する、という場合も多くみられます。
結局誰が買えばいいの?
そもそもお宮参りの着物を購入しているご家族が減ってきているようです。
全体の7割程度が着物をレンタルしており、わずか3割の方しか購入していない、という事が現状です。
何十年も前にご夫婦が着ていた着物を使ったり、友人から借りたりして使う方もいます。
買いたい人が買えば良い
また同じ質問になりますが、お宮参りの着物は誰が買うのが正解か?まず、着物を購入するのか、レンタルするのか、お下がりを使うのか決めましょう。
その上で買いたいと思っている人が買えばいいと思います。
昔のように母方が購入しなければならない、ということはありませんから、着物、和装に詳しい方、意識の高い方が用意していけばいいでしょう。
お宮参りの着物を購入するメリット
お宮参りの着物を購入するメリットは後々兄弟が産まれた時に購入しなくて良いという点です。
また、お宮参りの着物を購入しておくと、七五三をする時に着せてあげることもできます。
お宮参りの着物を着た本人に子供が産まれたら、その子に自分の着た着物を着せる、ということもでき、代々受け継がれていく着物…とても素敵だと思います。
着物を受け継がせたいと考えていたら、良い着物を選び購入し、きれいな状態で保管してあげましょうね。
同じ着物を着ている写真を並べて成長を一緒に感じることができ、楽しめますよね。
自分の着た着物を我が子が着るってとても素敵!
お宮参りの着物をレンタルするメリット
お宮参りの着物をレンタルにすることでメリットはズバリ自宅で保管しなくて良いことだと思います。
お宮参りの着物は、風通しの良い部屋できちんと保管していないと湿気でカビたり臭くなったりしてしまうので、レンタルは管理しなくて良いので楽ですよね。
お宮参りの着物をレンタルすれば、その子に似合う着物を選んであげられますし、流行に乗った物が選べますのでレンタルもオススメです。
お宮参りの着物相場
お宮参りで使う着物の相場はどれくらいなんでしょうか?お宮参りの着物を購入した場合とレンタルにした場合の相場をまとめてみました。
購入した場合の相場
お宮参りの着物は素材を大きく分けると絹製と、ポリエステル製の2種類あります。
ポリエステル製は安くて2万円代から、絹製ですと5万円代から高いものになると30万円以上となるものもあります。
レンタルした場合の相場
お宮参りの着物は写真館などで気軽にレンタルでき、安くて5000円から1万円で貸してくれます。
写真館を利用すれば、写真とセットで安くなる場合もありますので、調べてみましょう。
また、インターネットで気軽に着物だけレンタルできますので価格を抑えたいあなたにはオススメかと思います。
お宮参りの着物選び方
お宮参りの着物は誰が買ったら良いかお話してきましたが、そもそも赤ちゃんが着る着物はどんな物を選べば良いか、選び方はどうすれば良いのでしょうか。
男女別の選び方についてご紹介していきたいと思います。
お宮参りの着物男の子選び方
男の子のお宮参りに着る着物は、黒や青系、灰色などがあり、模様は8割方、鷹や兜となっています。
着物の模様にはそれぞれ意味があるので、理解しつつ着物を選んであげると良いですね。
- 鷹の模様
鷹は遠くにいる獲物を捕まえることができる、というところから「本質を見抜く力が持てるように」「物事の先を見通す力が持てるように」など、意味が込められています。
- 兜の模様
兜は子供達の大切な頭を守ってくれる事から、悪い事や災難から守ってくれるようにと願いが込められています。
また、昔兜は上級階級の人しか被れなかったため、出世してほしい、という意味も込められています。
- 龍の模様
龍は想像上の生き物ですが、生き物の祖先と言われていてとても縁起が良いものとされてきました。
龍が天に登っていく姿から、出世する、という意味も込められています。
- 宝尽くし
小槌は長いが叶う、蓑(みの)は災いから守ってくれる、丁子(ちょうじ)はその香りの珍しさから豊かさをなど、たくさん幸せを連想させるようになっています。
お宮参りの着物女の子選び方
女の子のお宮参りに着る着物は赤やピンク、薄紫やオレンジなどもあり、8割手毬の模様が入っています。
- 手毬の模様
手毬は昔から子供が遊んでいて可愛らしい女の子の象徴として使われていました。
また、「物事が丸く収まりますように」、「丸々と健やかに成長してほしい」など、意味が込められています。
- 桜の模様
桜は小さい物も含めれば大概の着物に使われている模様となっています。
日本で昔から愛されている有名な花なので、誰からも愛されてほしい、華やかで可愛らしくなってほしい、など意味が込められています。
また、入園、入学など春の門出の時期に咲くおめでたい花なので、お宮参りにはうってつけの模様と言えるでしょう。
- 御所車(ごじょぐるま)の模様
御所車は昔、貴族の者しか乗れませんでしたので、貴族のような富に恵まれて優雅な生活が遅れますように、という願いが込められています。
御所車は着物の代表的な模様なので、お宮参りの着物に限らず、七五三で着る着物や、大人が使う着物にも使われている模様となっています。
- 鈴の模様
鈴の音色には、魔よけの力があると昔から言われており、災いから子供を守ってくれる象徴として伝えられてきました。
神社にも大きな鈴があり、神様にお願いするにはうってつけの模様といえるでしょう。
- 束ね熨斗(たばねのし)の模様
束ね熨斗はお祝いの席の縁起物になりますので、男女問わず、幅広く使われている模様になります。
お宮参りの着物両親は何を着る?
お宮参りの着物はどんな物を選んだら良いか、色々ご紹介してきましたが、お宮参りの時、両親や祖母、祖父はどんな物を着たら良いのでしょうか。
両親も着物を着る人が多いのでしょうか?両親は何を着たらよいのか調べてみました。
母親の場合
母親は産後1ヶ月ですので、洋装を着る方もいますが、せっかくのお祝いなので着物を着て行く方もたくさんいます。
着物の選び方ですが、色留袖や色無地もあり、訪問着の方が華やかで人気のある装いです。
色留袖
色留袖と訪問着の1番違う点は、模様の位置になります。
色留袖は帯より上が無地となっていて、訪問着は肩から模様がある着物のことを指しています。
現在では、未婚、既婚に関わらず着用できるため色留袖を選ぶ方も増えています。
色留袖は紋の数によって格式が変わります。
- 五つ紋…正装
- 三つ紋…準正礼装(結婚式では親族が着用)
- 一つ紋…準正礼装(結婚式ではゲストが着用)
色留袖は訪問着よりも格式高い着物となっているため、友人と食事やショッピングでの着用はおすすめしません。
訪問着
一方訪問着の選び方は、色留袖より格式の低くなりますが、色留袖よりも華やかなので、訪問着が人気となっています。
訪問着も、未婚、既婚に関係なく着用できる着物となりますので、色や柄を選べば披露宴も出席できるフォーマルのある装いになります。
色留袖よりも色や柄が豊富にあり、ファッション性の高い着物になりますので、訪問着を選ぶ人が増えています。
訪問着はどんな着物を選べば良いの?
訪問着は赤ちゃんの着物を引き立たせるために、淡い色味を選びましょう。
薄ピンクや水色、クリーム色など優しい印象になるのでオススメです。
父親の場合
お宮参りで父親のする格好ですが、圧倒的にスーツを着て行く人が多いですが、着物を着てはダメという訳ではありません。
父親が着物を着て行く時は、長着と羽織の合わせたコーディネートでOKです。
もっとフォーマル感を出したい時は羽織袴を着ると良いですね。
母親と同様、赤ちゃんを引き立たせるため、色や柄は派手すぎないようにしましょう。
祖父、祖母の場合
昔は父方の祖母が赤ちゃんを抱っこしてお参りしていたので、祖母の服装は黒留袖を着て行くことが一般的でした。
しかし、赤ちゃんを抱っこする役割を母親の担うことが増えてきたので、祖母も色留袖や訪問着を選ぶことが多くなってきました。
着物を選ぶポイントは、赤ちゃんを引き立たせるのはもちろんですが、母親よりも目立たないような色や柄にしましょう。
事前に母親の服装を聞いて、バランスなど考えるよう、心がけましょう。
祖父の場合、着物を選ぶ人はごく少数ですが、着物を着て粋なおじいちゃんになってみても良いかもしれません。
祖父が着物を着る際は、柄や色を渋いものでまとめて、他の家族とバランスなど考えて選ぶと良いですね。
母親(ママ)が着物を着る場合の注意点
体調を考慮する
産後一か月ということもあり、母親の体調が万全ではないことも考えられますので、着物を着る場合は体調など考慮して着物にするか決めましょう。
自宅から近い神社を選んだり、着物は緩めに着付けてもらったりして、母親の負担をなるべく少なくしてあげると良いですね。
授乳の仕方を考える
着物で授乳する場合は襟元を広げて行うか、両脇下の空いている部分から行うと良いです。
どちらにしても着崩れてしまう可能性がありますので、着付け前に授乳を済ませておきましょう。
お宮参り前に哺乳瓶で飲む練習をしていくと安心です。
母乳パッドを用意しておく
お参り前にしっかりと授乳をしていても、母乳の量が多かったり、授乳するタイミングがなかったりすると、母乳が染み出してしまう可能性があります。
母乳パッドをいつもより多めに持参し、母乳パッドだけで心配なあなたは母乳パッドの下にハンカチやガーゼを挟んでおくとより安心です。
まとめ
- お宮参りの着物は買いたい人が買えば良い
- お宮参りの着物を購入するメリットは兄弟で使えること
- お宮参りの着物をレンタルするメリットは自宅で保管しなくてもよいこと
- お宮参りの着物選びは模様の意味で選ぶと良い
- お宮参りの時の母親が着る着物は訪問着が人気
- お宮参りの時母親が着物を着る場合の注意点
今回はお宮参りの着物は誰が買うのか?その疑問についてお話してきました。
昔からのしきたりを重んじていないご家庭は買いたい人が買えば良い結論になりました。
お宮参りの着物は誰が買うのかと悩んで調べているあなたのお役に立てたでしょうか。
お宮参りの着物は誰が買うのかと悩んで調べている事がもう素晴らしいと思います。
その子にとって一生に一度のお宮参り、素敵な思い出となりますように。
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