あなたは台風がなぜ週末ばかり来るのか、疑問に思った事はありますか?
せっかく週末なのに台風が来たため予定は台無し、という経験もあるかもしれません。
しかし、統計的にみると台風は週末と平日へ偏りなく来ています。
では、なぜ「台風は週末に来る」という考えがあるのでしょうか?
これには心理的効果が作用しており、脳の勘違いを生じています。
本記事では、台風の上陸について統計的な数と日時を分析しています。
また、なぜ「週末ばかり」という考えが生じるのか心理的効果について解説しています!
目から鱗の豆知識満載!ぜひ、最後までお付き合いください♪
台風は週末になぜ来るのか?
あなたは台風が週末によく来る、と思っているのではないでしょうか?
台風が週末に来るとせっかくの休みも台無しですよね。
台風が来るたびに「平日に来てくれ」と祈ったことも少なくないでしょう。
せっかく週末へ予定を入れているにも関わらず、なぜ台風は来るのでしょうか?
なんと「台風は週末に来る」という考えは思い込みにすぎないのです。
実は、統計的にみると週末が多いわけではありません。
それでは、実際に詳しいデータを見てみましょう。
実は統計的にみて週末と平日の変わりがない
統計的にみると、台風は週末ばかりでないことがわかります。
気象庁の台風上陸データを参照し、台風上陸日についてまとめてみました。
2022年 | 2021年 | 2020年 | 2019年 | 2018年 | 2017年 |
7月1日(水) | 7月23日(火) | ー | 7月27日(土) | 7月29日(日) | 7月4日(火) |
8月12日(金) | 8月4日(水) | ー | 9月9日(日) | 8月15日(水) | 8月7日(月) |
9月14日(水) | 9月7日(水) | ー | 9月26日(水) | ー | 9月17日(日) |
ー | ー | ー | 10月12日(土) | ー | 10月23日(月) |
いかがでしょうか?週末だけではなく平日にもたくさん台風が来ていますよね。
このようにこれまでの上陸日を見てみると、週半ばも多く上陸していますね。
また、土日の上陸も多いことからより一層「週末にばかり来る」という考えが強くなる原因かもしれませんね。
金曜日や土曜日に台風が上陸すると、それぞれ土曜日・日曜日の天候へ影響するため「台風が来たため週末の予定は台無しになった」と考えてしまうのでしょう。
統計的には平日・週末関係なく台風が上陸している一方で、台風上陸後の影響にも「週末が多い」という印象を強くしていると言えます。
休日に台風が来ると記憶へ強く残りやすい
台風は平日・週末にまんべんなく上陸しています。
しかし、どうしても「台風は週末ばかり来る」という考えがなくなりませんよね。
なぜ「台風は週末が多い」という印象が強いのでしょうか?
これは一種の思い込みによる効果が働いています。
週末へ予定を組んでいたのに台風で台無しになった
台風が平日へ来てくれればいいのに、なぜ週末ばかり?
あなたはこのように思った事が一度でもあるかもしれません。
子どもの頃、台風で学校が休校になると嬉しく思いましたよね。
逆に台風が週末へ来て予定も台無しとなったため「なんで週末に来るの」と思った経験はありませんか?
「平日に台風が来れば学校は休める」と期待していたのに週末に台風が来て落ち込む。
子どもの頃、このような苦い経験をしたことがあなたもありますよね(笑)
「学校を休めるかもしれない」という淡い期待をしていたが、遊ぼうと思っていた週末に台風が来ると何だか裏切られた気持ちとなりますよね。
こういった経験は決して楽しかった記憶でなく、苦い思い出として残るものです。
このように、嫌な思い出として記憶へ定着していることが原因と言えます。
台風は週末だという心理が働きやすい
統計的にみると、台風は週末へ来るのが多いわけではありませんでしたね。
それでは、なぜ週末に台風が多く来ると思ってしまうのでしょうか?
これは先ほど解説した「嫌な記憶として記憶に残りやすい」という心理的作用によるものが原因です。
「台風は週末に来るものだ」という考えへ至る心理には大きく分けて2種類あります。
それぞれ、どのような効果があるか解説していきますね!
バナーム効果による影響
バナーム効果はバーナム効果とも呼ばれている心理現象で、簡単に言うと「脳の勘違い」が起きる効果です。
「脳の勘違い」と聞くとどのようなものか想像できますか?
脳が勘違いする?いったいどういうことだろう?
それでは「台風は週末に来る」という勘違いについて考えていきましょう。
先ほど統計的に見たところ、台風は週末・平日関係なく来ていましたよね。
しかし、週末へ台風が来た場合、せっかくの予定は台無しとなることもあります。
この「予定が台無しになった」という嫌な印象は強く残りますよね。
この強い印象により、脳が勘違いしてしまい「台風が週末にばかり来る」と思い込んでしまいます。
このことを聞いて、あなたはすでにお気づきかもしれませんね。
そうです、バナーム効果は様々な面で働いています。
あなたが少しでもイメージしやすいよう、バナーム効果の働いている身近な例をいくつか挙げてみますね。
いかがでしょうか?少しでもバナーム効果についてイメージできたでしょうか?
バナーム効果はビジネスの場面でもよく用いられる心理的効果です。
人と話す際の「ちょっとしたコツ」とも言えますよね。
優秀で記憶力が高い人間の脳だからこそ、働く心理とも言えますね。
マーフィーの法則が働いている
マーフィーの法則とは「嫌なことを想像するとその通りになる」という現象です。
例えば、洗車をすると雨が降る、急いでいる時ほどトラブルに巻き込まれる、などあなたも経験があるかもしれませんね。
これらは全てマーフィーの法則によると言われています。
「せっかく洗車したんだから雨は降ってほしくないな」「急がないといけないのになんで赤信号?」などあってほしくないと思っていることが現実になる。
とっても残念ですが、このようなことはよくありますよね。
この法則により「週末に台風が来たら嫌だな」と思う程、週末へ台風が来ることも少なくありません。
「こうならないでほしい」という危惧が実現してしまうのは悲しいですね。
でも、このことを逆にとらえれば「人間は危機管理に優れている」とも言えます。
「週末に台風が来るかも」と思うときは、早めに防災していきましょうね。
台風の週末に対策できることは?
台風が週末に来ると予定を変更するだけでなく、生活の危機も生じます。
河川の氾濫や大洪水、地盤沈下などたくさん危険がありますよね。
週末だと、買い物へ行く前提で食材がない家庭もあるかもしれません。
また、週末や平日へ関係なく停電による被害も考えられますよね。
そんな時、どのような対策ができるでしょうか?
台風の中でも安心して過ごすために、日頃からできる対策をご紹介しますね!
防災マップを確認する
対策として一番に確認しておくことは「防災マップで避難場所を確認する」ということです。
避難場所は地域によって決まっており、比較的あなたの自宅から近い場所を選定してくれています。
避難場所の他に、避難経路も考えておくことをおすすめします。
私は以前、台風による大雨の中帰宅する際、冠水で通れない場所がいくつかありました。
このように冠水被害で通行止めとなる場合もあります。
「避難しよう」と思ったときに迂回している余裕はありませんよね。
万が一に備え、避難経路も決めておきましょうね。
防災グッズの準備をしておく
台風に限らず災害へ備えて「防災グッズ」を準備しておきましょう。
いつ何が起きても大丈夫、という心の余裕にもつながります。
また、一つずつ購入して準備するよりも「防災バッグ」を購入すると簡単で便利です。
携帯用トイレや圧縮毛布など、防災バッグには便利なアイテムがたくさん入っています。
このほか、急な停電に備え体温を調節できるものがあると良いでしょう。
冬はカイロを準備し、低体温症を予防しましょう。
夏は冷凍庫内に保冷剤を入れておくことで、空調の使用できない時でも熱中症対策ができます。
日本は地震大国と言われたり、台風被害が大きかったり、災害に見舞われる機会の多い国です。
日頃から災害に備え対策していくことを強くおすすめします。
まとめ
- なぜか台風は週末にばかり来ると思ってしまう
- 統計的にみると台風は週末と平日偏りなく来ている
- バナーム効果による脳の勘違いが起きている
- マーフィーの法則による嫌な予感が的中してしまう
- 日頃から防災意識を高めておく必要がある
なぜ台風は週末ばかりに来るのか、解説してきました。
台風は統計的にみると週末や平日関係なく来ていますが、なぜ週末ばかりと思ってしまうのでしょうか。
この原因として、心理的効果による「脳の勘違い」や「嫌な予感の的中」が挙げられます。
心理的効果による思い込みもあるため、台風が週末へ来た際はあまり悲観的とならないことをおすすめします。
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