世界最大の魚「ジンベイザメ」はサメと名があるのに、性格は温厚。
大きな口を開き100リットルほどの海水と一緒にプランクトンや小魚を一気に吸い込むので、とても迫力のある姿です♪
ジンベイザメがいる水族館は、日本には数少ない中の一つである、大阪の「海遊館」にはジンベイザメがいる貴重な水族館です。
以前、私の子供を連れて水族館に行った時、目的だったジンベイザメがいない事がありました。
せっかく水族館にジンベイザメに会いに行ったのにいない…、というのもショックがでかいので調べてみました。
海遊館ですがジンベイザメが相次いで死亡してしまい、ジンベイザメがいない事態があったそうです。
今回、海遊館のジンベイザメがいなくなってしまった時の状況、海遊館が行っている研究についてまとめてみました。
海遊館の悲劇となったジンベイザメのいない巨大水槽
日本でジンベイザメを見れる水族館はわずか3つの水族館しかないほど貴重な水族館なんです。
- 海遊館(大阪府)
- いおワールド鹿児島水族館(鹿児島県)
- 美ら海水族館(沖縄)
のとじま水族館(石川県)にも2頭居ましたが、2024年1月1日の地震の影響で永眠してしまいました。
大迫力のジンベイザメを見れる水族館、日本国内では数少なく、足を運んで大迫力のジンベイザメを生で見たい気持ちは十分かりますね。
大阪を代表する観光スポット海遊館にはジンベイザメがいる貴重な水族館です。
ネットで検索したら海遊館にジンベイザメがいない…との文字がありました。
調べてみたら海遊館のジンベイザメが過去に亡くなってしまい、水族館にいない時期があったようです。
なぜ死亡してしまったのか歴代のジンベイザメの過去についてご紹介します。
海遊館のジンベイザメ天ちゃん遊ちゃんの死
悲しみが海遊館を襲ったのは2014年の7月、続けて2頭が死亡してしまいました。
当時のジンベイザメ「天ちゃん」「遊ちゃん」が相次いで亡くなってしまったのです。
体調不良があり、2頭は高知にある「大阪海遊館海洋生物研究所以布利センター」に移して治療しました。
残念でしたが助かることなく、たて続けに亡くなってしまいました。
名前 | 年齢 | 症状 |
---|---|---|
天ちゃん(メス) | 推定5~6歳 | 4月頃から体表の一部に肌荒れが見られ、観察・検査・治療を続けたが7月12日に体調が急変し13日に死亡 |
遊ちゃん(メス) | 推定7~8歳 | 5月頃から餌を吸い込む勢いが弱くなり食欲低下し、酸素をうまく取り込めなくなり7月16日に死亡 |
2頭の急死により、海遊館は開園以来初めて巨大水槽の主役であるジンベイザメが1頭もいない状態になってしまいました。
海遊館のジンベイザメが愛されていたからこそ、地元の大阪では「とても寂しくなった」という声が相次いでいました。
深刻な事態に来場者は勿論、飼育員さんは日々たくさんの努力をしながら飼育していたため、辛い時期だったと思います。
海遊館にジンベイザメが戻ってきた
2頭の悲劇から1か月後、2014年8月に海遊館に新しいジンベイザメがやってきました。
新しく仲間入りしたのはメスの「遊ちゃん」です。
伝統の名前をしっかり受け継ぎ、健康状態は良好で新しい海遊館のスターになりました。
海遊館は遊ちゃんの治療期間が開始されてから3カ月以上の月日が流れ、その間、巨大水槽にはジンベイザメの姿がない期間だったようです。
この時期、海遊館にスターが戻った事を伝えるニュースでは全国的に広く報じられ、地元大阪では歓喜と安堵の声が上がりました。
悲しみに包まれてからの、新しい遊ちゃんのデビューは飼育員さん達は待ち遠しかったに違いないですね。
海遊館のジンベイザメは歴代の名を引き継がれている
海遊館は1990年に開園し、2020年には30周年を迎えています。
海遊館では「太平洋」水槽を泳ぐジンベイザメですが、オープン当時は名前はなく一般公募を行い決めたのです。
決まった名前はオスなら「海くん」、メスなら「遊ちゃん」と名付けられました。
2013年6月に高知からやってきたメスのジンベイザメの名前がなく、応募の結果「天ちゃん」に決定。
天ちゃんの「天」は海遊館がある地域「天保山」と「天真爛漫に泳ぐ」との思いが込められて付けられた名前だったそうです。
そして天ちゃんが亡くなってから新しく仲間入りした、伝統の名前を引き継いでスターとなった4代目「遊ちゃん」。
開園して14年月日が経ち、海遊館にいた歴代のジンベイザメは伝統の名前と共に未来へと引き継がれる事になったのです。
海遊館のスターの名前は代々引き継がれていて、海遊館で会う事ができるのは8代目の海くんと4代目の遊ちゃん
初代ジンベイザメから8代目の登場になるまでの歴代を追ってみましょう。
4代目海くんは2001年7月に定置網にかかり海遊館の人気者となりました
当時、2代目遊ちゃんと先代の3代目海くんが海遊館にいましたが相性が悪く関係者を心配させていたようです。
相性の悪さもあり、3代目海くんはわずか3カ月で海に帰されましたた
4代目海くんは以布利センターで6年間飼われたのち、2代目遊ちゃんが体調不良で以布利センターに戻る事になりました。
4代目海くんは入れ替わりで同館へ移送し、4カ月に渡って来場者の人気者だったようです
2000年6月からデビューし、人気者だった2代目遊ちゃんが2007年5月に亡くなってしまいました。
2007年9月、5代目海くん9月12日がデビュー
7代目海くんは大きく成長したため2019年10月に海に帰されました
8代目海くんは高知沖で捕獲され10月より海遊館で飼育開始されています。
そして4代目遊ちゃんは2014年8月から飼育開始されています。
1990年に初代ジンベイザメが海遊館のシンボルであり続けた歴代は、海遊館の歴史そのものだと言えますね。
日常使ってるクシが歴代のジンベイザメの命を奪った過去も
過去に、私たちが日常使用してるクシが歴代のジンベイザメの命を奪ったこともありました。
海遊館では、1998年4月に以布利センターで毎日5㎏のオキアミを元気に食べていたジンベイザメが急に餌を食べなくなりました。
観察を続けましたが数日後に死亡してしまいました。
研究のため解剖したところ、ジンベイザメが死亡した原因はお腹からプラスチックの「13㎝のくし」を飲み込んだ事だった。
その為、胃の潰瘍や出血の原因になってしまったそうです。
私たち人間が捨てた「くし」が原因で、貴重な生き物を死亡させてしまうのはとても悲しい事ですね
私たちが生活し使用している「くし」をジンベイザメが飲み込んでしまう事も驚きですが、自然や生き物も繋がって生きてるんだと実感しました。
悲しい事に歴代の海くん、遊ちゃんのように亡くなってしまったジンベイザメもいましたが、海遊館はジンベイザメを海に帰す事も行っています。
調べてみたらとても素晴らしい研究をしていることが分かりました。
海遊館がジンベイザメを飼育する理由
海遊館がジンベイザメを飼育してる理由は「ジンベイザメ生体の解明」のためです。
育てたジンベイザメを故郷の太平洋に放流し、生態を調べる研究をしています。
理由は個体数が少なくなってきているジンベイザメを守るため、海遊経路や繁殖について明らかにする必要があるからだそうです。
研究方法は、放流するときに背びれに小型の記録装置をつけて何処をどのように泳いでいくのかという経路を探るそうです。
同時に水深、水温などのデータも収集するそうです。
今までの調査では、ジンベイザメが推進1,500mまで潜る事やフィリピンまで泳ぐ事が分かっているようです。
海遊館がジンベイザメを飼育している理由はこのようなジンベイザメにとって大切な取り組みですよね。
海遊館のジンベイザメ体の大きさはどれくらい?
世界で一番大きな魚「ジンベイザメ」最大12mまで成長するといわれています。
海遊館のジンベイザメが泳いでいる水槽の大きさはどのくらいなのでしょうか?
最大34m、深さ9mと日本で2番目に巨大な海遊館の水槽となるので大迫力なわけですよね。
大きな水槽だったら悠々と安心して泳げるからジンベイザメは羨ましいですね♪
ちなみに1位は沖縄美ら海水族館は最大35m、深さ10mになります。
海遊館にはジンベイザメが2匹飼育されています。
健康管理をしっかり行っている海遊館では11月1日は「計量記念日」としジンベイザメの計測を毎年行っています。
生き物の体調など状況によって中止する場合もあるようですが、2023年の気になるジンベイザメの大きさ(全長)はどれくらいの大きさがあったのでしょうか?
名前 | 推定年齢 | 胴回り | 推定体重 | 大きさ(全長) |
---|---|---|---|---|
遊ちゃん | 16~17歳 | 2m62㎝ | 1,700㎏ | 6m10㎝ |
(2022年) | (2m35㎝) | (1,650㎏) | (6m00㎝) | |
海くん | 8~9歳 | 2m34㎝ | 1,150㎏ | 5m40㎝ |
(2022年) | (2m20㎝) | (1,050㎏) | (5m25㎝) |
遊ちゃんは1年で胴回りが23㎝、体重は50㎏、大きさは10㎝成長しました。
海くんは胴回りが14㎝、体重は100㎏、大きさは15㎝成長しました。
ジンベイザメの体重が50㎏~100㎏増えるのは驚きました。
体重の幅を見るとそこまで大きさは大幅には大きくならないのが分かりました。
来年がどれくらい成長するのかジンベイザメのファンには待ち遠しいですね♪
まとめ
- 日本の水族館でジンベイザメを見れるのは3つの水族館しかいない
- 海遊館のジンベイザメ、天ちゃんと遊ちゃん2頭の死亡で3カ月ほど巨大な水槽には、いない時期があった
- 悲劇から1か月後、新しい遊ちゃんが戻って活気を取り戻してくれた
- 海遊館のジンベイザメの名はオスなら「海くん」メスなら「遊ちゃん」と代々受け継がれている
- 海遊館がジンベイザメを飼育する理由は「生体の解明」のために放流し研究している
- 海遊館の水槽の大きさは日本で2番目に大きい水槽
- 8代目海くんは15㎝、4代目遊ちゃんは10㎝とすくすく成長している
海遊館に行けば必ずジンベイザメを見れると思っていましたが、生き物なので体調や状況で水族館に、いない状況もある事を学ばせてもらいました。
飼育員さんやたくさんの色々な人のサポートがあって、海遊館で素晴らしい水族館で過ごせる事が出来るのですね。
海遊館に行く予定がありましたらジンベイザメのいる巨大水槽の前でゆっくり過ごしてみてくださいね♪
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