ガスの力強い温風で衣類を乾燥させてくれる、衣類乾燥機「乾太くん」は、電気よりも短時間で乾きますし、低コストですから、主婦が憧れる衣類乾燥機ですよね。
せっかく導入するのであれば、おしゃれで快適に使える造作棚も、検討したいところです。
しかし乾太くんの設置は、電気式衣類乾燥機とは違い、ガス栓も必要ですし、排湿するため、壁に穴あけ工事も必要なので、費用がかかります。
設置するには、どれくらい費用がかかるのかしら…。
そこで、乾太くん設置にかかる費用や、設置依頼する、ガス会社やハウスメーカー、リフォーム会社の特徴をまとめました。
また、乾太くん専用台と造作棚の違いや、造作棚を作製する際、注意するポイントも調べてみました。
乾太くんの導入を検討しているなら、ぜひ参考にしてくださいね。
乾太くんを造作棚に設置する費用はどれくらい?
ガス衣料乾燥機の乾太くんは、コンセントを繋いだだけで使える衣類乾燥機とは違い、必要なポイントがあります。
- 設置場所に、十分なスペースがあるのか
- 設置場所にコンセントとガス栓はあるのか
- 排湿のため、壁に穴あけ工事をしてもいいのか
- マンションであれば、ベランダに設置してもいいのか、共有スペースを使用してもいいのかなど、マンション管理会社への問い合わせが必要
また、乾太くんを設置するための造作棚は、重さやスペースなど、作製時に守らなければいけないポイントもあります。
- 棚板の耐荷重60㎏以上
- 棚板の大きさは、乾太くん本体寸法よりも大きく作製
- 防火上、上面・左右とも4.5cm空間ができるよう設置
- 安定に水平を保てる
造作棚は、自分で作製することも可能ですが、上記のポイントを満たすために、かなりの技術と知識が必要そうですね。
上記条件がクリアできているなら、乾太くんを自宅に設置できます。
乾太くんを設置するため、一般的にかかる費用がこちらです。
費用 | 詳細 | |
乾太くん本体 | 約15万円 | 乾太くん本体の代金。乾太くんのグレードや購入する会社によって変わります。 |
取り付け費 | 約2万円 | 乾太くんを設置するための工賃。 |
工事費 | 約1~3万円 | 壁の穴あけ、ガス栓の増設などに必要な費用 |
材料費 | 約1万円 | ダクトやフードなど、取り付けに必要な部品の費用 |
合計 | 約20~25万円 |
例えば、一戸建てで乾太くん8㎏の設置を依頼した場合、費用は約20万円~35万円ほどに収まるようです。
しかし、設置場所によって、必要な工事を追加したり、ガスの配管工事が必要だったり、それぞれ見積金額は変わります。
見積もり依頼はガス会社やリフォーム会社へ
乾太くんを造作棚へ設置するための見積もり依頼は、ガス会社やリフォーム会社にしましょう。
もし、注文住宅の購入や、住宅リフォーム時に乾太くん導入を検討しているなら、ハウスメーカーへ依頼することもできます。
それぞれ、メリットとデメリットがありますので、下記で詳しくお話します。
メリット | デメリット | |
都市ガス会社 |
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リフォーム会社 |
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ハウスメーカー |
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施工する会社を限定せず、相見積もりで比較し、より自分の条件と合う会社に依頼しましょう。
乾太くんを設置する造作棚と専用台の違いは?
ガス衣類乾燥機の乾太くんを設置するには、造作棚以外にも、リンナイが販売している専用台に設置する方法もあります。
造作棚にも、専用台にも、それぞれメリットとデメリットがありますので、詳しくお話させていただきます。
造作棚のメリットとデメリット
造作棚は使い勝手がよく、市販の家具と違い、一体感あるデザインで、おしゃれな家には欠かせませんよね。
乾太くんを設置するための造作棚も、一番メリットになることは、家具と一体感がありスッキリ置けるということではないでしょうか。
造作棚に設置するメリットとデメリットは、こちらです。
基本的に、造作棚には支柱や脚が無く、掃除する場所は棚板のみなので、とても楽ですよね。
専用棚と比べて、高さなどをミリ単位で調節できるので、一番使いやすい高さに設置することが可能です。
しかし、造作棚は、壁や柱に直接設置するものなので、後付けするのはとても難しいです。
また、自分で造作棚を作成する場合でも、専門の道具や知識が無いと難しいでしょう。
乾太くんを造作棚へ設置したいなら、新築やリフォームする時、一緒に依頼して作製してもらうのがおすすめです。
専用台のメリットとデメリット
リンナイで販売している、乾太くん専用台一番のメリットは、量産しているため安価で設置できるということです。
専用台のメリットとデメリットを下記にまとめました。
乾太くんを設置するための専用台は、簡易的な構造でとてもシンプルです。
そのため、ランドリーがあまり広くなくても、省スペースで設置できます。
高さは3種類で、洗濯機の上へ設置する「高」、衣装棚など収納上部に設置する「中」、一番低い「低」があります。
高さによって金額は違いますが、大体1万円~2万円で購入することができますので、造作棚をリフォーム会社などへ依頼して作るより、安く済みますよね。
しかし、ネジで高さを調節出来ますが、造作棚のようにミリ単位での調節はできません。
また、シンプルな構造なので、ステンレスの支柱やネジなどが、むき出しになっており、安っぽく見えてしまいます。
柱の細かい部分にほこりも溜まりやすく、掃除も少々手間がかかります。
乾太くんを設置する造作棚の作製ポイント3点
乾太くんを設置するための造作棚は、どのようなポイントに注目して作製すればいいのでしょうか?
ここでは、特に注目すべきポイントを3つ、ご説明します。
造作棚の高さ
乾太くんを設置する時、一番重要になるポイントは、高さですよね。
高すぎると、奥に入ってしまった衣類が取りにくくなってしまったり、フィルター掃除をする時届かなかったりしてしまいます。
造作棚は、身長と、設置する乾太くん本体の高さを考慮しながら、位置決めしましょう。
また、乾太くんを使用する都度、掃除が必要な、糸くずフィルターについてです。
乾太くんの糸くずフィルターは、スタンダードタイプとデラックスタイプで、フィルター設置場所が違います。
- スタンダードタイプ:内部の奥面
- デラックスタイプ:表面扉の裏側
もし、洗濯機の上など高い位置に設置するなら、楽々掃除できるデラックスタイプがおすすめです。
造作棚の強度
造作棚のデメリットでもお話しましたが、乾太くんを設置する造作棚は、荷重60㎏以上に耐える強度が必要です。
なぜなら、乾太くん本体は約41㎏(デラックスタイプ)の重さがあり、衣類を入れた状態で約1時間稼働します。
そのため、不十分な強度だと、稼働中造作棚が壊れてしまい、ガス漏れや火事に繋がってしまうかもしれません。
業者に依頼して作ってもらうなら問題ありませんが、自分で作製する場合は、分厚い板を使うなど、素材にも注意してください。
排湿筒の目隠し
乾太くんを設置すると、意外と目立つのが、排湿筒です。
排湿筒は、乾太くんから発生する湿気や熱を、外へ排出する役割がありますので、必ず設置されるものです。
しかし、排湿筒は金属製で、むき出しになっていると目立ってしまいます。
せっかく造作棚でスッキリおしゃれに設置したのに、配管がむき出しだと、おしゃれも半減してしまいますよね。
ポイントは、造作棚の作製と一緒に、板で目隠ししたり、収納棚を取り付けたり、見えないよう工夫することです。
ハウスメーカーやリフォーム会社で造作棚を依頼する場合は、設計中に「乾太くんの配管を隠したい」ことも伝えるようにしてくださいね。
設置業者に、配管を隠すためのカバーがあるのか、見積もりする時、聞いてみるのもおすすめです。
まとめ
- 乾太くんを造作棚に設置する費用は、約20~25万円
- 設置業者によってメリット・デメリットがあるので、相見積もりで費用を比較しよう
- 造作棚に乾太くんを設置すると、おしゃれでスッキリする
- 造作棚を作製する時は、高さ、強度、排湿筒の目隠しに注目しよう
ガス衣類乾燥機の乾太くんは、ガス栓が必要だったり、壁に穴あけ工事をしたり、設置する費用もかかるので、購入するのに少しためらってしまいますよね。
しかし、雨の日や花粉症で、外に干せない時でも、ガスならではの温風でしっかり乾かすことができるので、すごく役立つアイテムです。
新築やリフォームで、新しく乾太くんを導入するなら、一体感のある造作棚も作って、快適に過ごしましょう♪
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