大切な友人を招いた際のお茶菓子やプレゼントにぴったりのお菓子「クッキー」
本屋さんやネットで検索すると、美味しそうなクッキーのレシピが多く見付かりますよね♪
しかし、そんなクッキーを作る際に、陥りやすい問題が見付かりました。
その中でも、一番作り手を困らせていた問題はこちらです。
大好きなクッキーの生地を作ったけど、なんだかゆるいわねぇ。
生地がゆるくて形がバラバラになってしまうなぁ。
この「クッキーの生地がゆるい状態になってしまう問題」です。
この記事では、生地がゆるい状態になるのは、何が原因で起きてしまうのかを中心にまとめていきます。
また、その原因の対処法やその他の陥りやすい問題の解決法なども紹介していきたいと思います。
クッキーの生地がゆるいときに考えられる原因
せっかく手作りするなら、失敗せずに美味しいクッキーを作りたいですよね。
生地がゆるくなる原因や対処法を知っていれば、失敗せずに作れるので、一緒に見ていきましょう!
クッキーの生地がゆるい状態になってしまう時に考えられる原因は3つあります。
- 水分の量が多い
- 生地の温度が高い
- 生地を休ませる時間が不十分
上記の項目が、生地を作る際に起きてしまう原因として考えられます。
それでは、一つずつ詳しく説明していきたいと思います。
水分の量が多い
クッキーの生地を作る際、粉に対して水分量が多いと生地はゆるい状態になってしまいます。
材料の中でも、特に水分量で誤差が出やすいものは、「卵」です。
卵は、S.M.Lサイズや不ぞろいのものなど、お店で販売されている卵には違いがあります。
また、レシピによっては、卵黄・卵白・全卵と使用する部分が細かく分けられているものもありますね。
レシピとして想定されている卵のサイズよりも「大きいもの」を使ってしまった場合、生地に含まれる水分量も多くなってしまいます。
その結果、生地がゆるい状態になってしまい、まとまりにくくなるのです。
私自身、恥ずかしながらこの事を知るまで卵の大きさなんて気にもせず作っていました。
知らず知らずにミスをおかしていたのです!
他にも、材料として水分の多い野菜やフルーツを入れた場合も、水分量が増えてしまうので、生地がゆるくなるので注意しましょう。
生地の温度が高い
クッキーのレシピには、よく「バターは室温に戻す」と書かれていることがあります。
実はこの作業、生地を作る時に結構大事なポイントです!
いざバターを入れようとした時に、冷蔵庫から出し忘れてしまうことってありますよね。
この時に、作業を進めようと電子レンジを使うことはありませんか?
私は、なぜバターを室温にしなければいけないのかを知るまで、電子レンジでバターを溶かしきっていました。
しかし、電子レンジでバターを溶かしきってしまうと、次のように残念なことが起きてしまいます。
ベタベタとまとまらなくなり、クッキーのサクサク感もなくなってしまうのです。
電子レンジを使う際も注意が必要ですね!
他にも周囲の環境で生地がゆるくなる原因を作っている場合もあります。
- 室温が高い
- 使う道具が温かい
- 生地を何度も手で触る
- 作業時間が長い
このように、室温や体温によって生地が温まってしまい、生地がゆるくなる原因になってしまうこともあるので、注意しましょう。
生地を休ませる時間が不十分
クッキーの生地を作った後、生地を冷蔵庫で休ませる時間があると思います。
生地を作り、冷蔵庫で休ませることには、3つの理由があります。
- 小麦粉に含まれる「グルテン」を落ち着かせ、焼いたときのゆがみを防ぎ、サクサクの食感にするため
- 水分を均一に行きわたらせることで、ムラをなくすため
- 冷やすことでゆるくなることを防ぎ、型抜きがしやすくなり、焼成時に広がりを防ぐため
生地を休ませるのには、上記のような理由があります。
生地を休ませる時間が不十分だとこれらの効果を得られず、生地がゆるい状態になってしまいます。
また、夏場など温かい環境で生地を作る場合も、生地の温度が上がりやすくなってしまうので、冷蔵庫で休ませる時間を長くする必要があることもあります。
クッキーの生地がゆるいときの対処法
上記では、クッキーの生地がゆるい状態になる原因をまとめていきました。
生地がゆるくなる原因がわかったので、次はこれらの対処法についてそれぞれ説明していきたいと思います。
水分や油分の量が多いとき
クッキーの基本レシピでは、水分の主な主体は「卵」です。
卵などの液体は、他の材料とすぐに混ざってしまうので、入れた後に余分な量をすくい取るのは難しいですよね。
このような事態ならないように、卵は別容器で個別に計測してから他の材料と混ぜ合わせると良いでしょう。
また、クッキーの生地を作る時に、卵以外に野菜やフルーツを入れる場合もあります。
ドライフルーツ入りのクッキーも味わい深くて美味しいんですよね♪
このような水分の多い食材を入れる場合も生地がゆるくなってしまうことがあります。
卵や水分が多い食材を加えることで生地がゆるい状態になっている場合の対処法は、「小麦粉」を少しずつ加えてみることです。
小麦粉は一度に多く入れてしまうと、生地が均一に混ざりづらくなり、出来上がりが粉っぽい状態に仕上がってしまうので注意してくださいね。
生地の温度が高いとき
水分量に問題なく、生地がゆるい状態になる場合は、生地の温度変化によるものだと考えられます。
生地中のバターが温まって溶けてしまい、ゆるい状態になったのでしょう。
バターは、一度電子レンジで溶かしきってしまうと、冷やしても元に戻ることはないので注意が必要です。
このような失敗をしないように、できれば室温でゆっくり柔らかくしましょう。
しかし、時間に余裕がなく、どうしても電子レンジを使う場合は、数秒単位で様子を見ながら行いましょう。
室温や体温などの周囲が原因になるとき
夏場や室温が高い場合は、冷房を使うなどして室温を下げることを意識しするだけでも、だいぶ変わります!
上記のような室温が高い環境の場合、使う機材も温かくなってしまっていることがあるので確認しましょう。
このような時は、冷蔵庫にスペースを作り、クッキーを作る時に使うボールや型などの機材を冷やすこともおすすめです。
私もこの方法を知ってから、事前にボールや型を冷やしてから生地をを作るようにしました。
確かにまとまりが良くなって、型抜きもスムーズに行えるように感じたので、この方法もおすすめです!
また、生地を混ぜて形成する時は、なるべく触れる回数を減らして手早く仕上げるのもポイントですよ。
生地を混ぜていてバターが溶けてしまった場合は、空気に触れないようにラップで包み、冷蔵庫で冷やしてくださいね。
生地を休ませる時間の考え方
クッキーの生地を作って冷蔵庫で休ませる場合、2時間程度は休ませてあげたいです。
すこし長く感じるかもしれませんが、グルテンという成分の働きを抑えることにも、1時間程度は必要になります。
また、水分や油分をきちんと生地になじませ、型抜きや形成しやすくするためにも時間を要するので、最低2時間程度は必要になってきます。
予定日前日の夜に生地を作り、冷蔵庫に入れて生地を休ませましょう。
そして、当日に型抜きと焼く作業をするとスムーズでおすすめです♪
もし時間がなく急いでいる場合は、きちんとラップで空気に触れないようにして、冷凍庫で休ませる方法もあります!
できれば冷蔵庫で休ませる方法が1番おすすめですが、冷凍庫を使う場合は30分~1時間程を目安に生地の様子を見ましょう。
どうしてもゆるくてまとまらない時
どうしてもまとまらない時の対処法を2つ紹介したいと思います。
まず、1つ目は「アイスボックスクッキー」にしてしまう方法です。
休ませても生地がゆるい場合は、生地を棒状にしてラップで包み、冷凍庫で固まるまで冷やしてアイスボックスクッキーを作ってみましょう!
冷凍庫で30分程度休ませると固まってくるので、固まったら包丁で5㎜くらいの厚さに切り、天板に並べて焼きます。
2つ目は、絞り袋を使って形成する方法です。
クリームを絞る袋に生地を入れて、絞りながら天板上で形成し焼く方法だと直接生地に触れることはないので、生地がだれてしまうことを防ぐことができます。
また、このクッキーは形も上品になるので、プレゼントにもおすすめです♪
2つとも簡単な方法なので、ぜひ試してみてください。
クッキーの生地がまとまらない原因と対処法
上記では、クッキーの生地がゆるい原因や対処法をまとめていきました。
生地がゆるくてまとまらない問題とは逆に、ボロボロとしてまとまらない場合もあるので、この対処法もまとめていきたいと思います。
あなたは、クッキーの材料をボールに入れたのに、ボロボロしてしまいまとまりづらい経験はありませんか?
この状態になることにも、いくつか考えられる原因があります。
- 代用の材料を使用していないか
- 材料の量は正確か
- 混ぜ合わせる手順や材料の状態は適切か
- 休ませる時間はきちんととっているか
上記のどれかに問題があると、生地がボロボロしてまとまらない原因になるので、一つずつ見ていきましょう。
代用の材料を使用していないか
材料で必要なグラニュー糖が手元にない時に、上白糖で代用することはありませんか?
上白糖は、グラニュー糖よりも粒子が粗いので、その分生地と馴染みにくくなってしまいます。
また、バターの代用として家庭用調理油を使った場合も、まとまりが悪くなってしまうことがあります。
上記のように材料を代用した場合、正確な材料で作った時よりも生地を休ませる時間が必要なのです。
馴染むまで時間がかかるので、まず空気に触れないようにラップで包み、長めに冷蔵庫で休ませます。
生地がまとまるようになったら、型抜きなどを行い焼いてあげてください。
材料の量は正確か
材料の量を正確に計れているのかも重要なポイントになってきます。
生地の材料が正しい量でないと、生地のバランスが悪くなり、まとまらない原因になってしまいます。
卵などの水分が正確に計れているのに、生地がボロボロとまとまらない場合、小麦粉の量に対して水分が少ないと考えられます。
このような場合は、まず「牛乳」を少しずつ加えて混ぜてみましょう。
一度に牛乳を多く入れてしまうと、生地が逆にゆるくなってしまいます。
まとまらない原因になってしまうので、スプーン1杯程度から整してみてください。
牛乳を加えて生地がまとまるようになったら、手順通りに進めてくださいね。
混ぜ合わせる手順や材料の状態は適切か
基本的なバタークッキー生地の作り方はこちらです。
- バターを室温で柔らかい状態に戻してから、よく混ぜる
- 1のバターにグラニュー糖を加えて、さらによく混ぜる
- バターとグラニュー糖を混ぜ合わせたものの中に溶き卵を少量ずつ加えて混ぜる
- 3の中にふるいにかけた小麦粉を加えて、さっくり切るように混ぜます
ここまでが、基本的な生地の作り方ですが、ボロボロの状態になるのは全てを混ぜ合わせた後になると思います。
このような場合の対処法は、まず冷蔵庫できちんと休ませて生地の状態を見ましょう。
休ませた後に、まだ生地がボロボロしてまとまらない場合は、ラップに包んだまま少しだけ生地を揉んでみましょう。
この時に、生地を揉み過ぎてしまうと小麦粉のグルテンが反応し過ぎてしまいます。
そして、粘りが出てきてしまうので、様子を見ながら行ってくださいね。
まとめ
- 水分の量が多いことで生地がゆるい場合は、少量ずつ小麦粉を加えて混ぜる
- 生地の温度が高くなって、生地がゆるい場合は、使用する機材を冷やしてから使い、冷蔵庫で休ませる時間を増やし、作業は手早く行いましょう
- 生地を休ませるのには理由があるので、きちんと設けることが重要
- どうしても生地がゆるい状態でまとまらない場合は、アイスボックスクッキーにしてしまうか、絞り機を使用して形成しましょう
- 代用の材料を使用して、生地がボロボロとまとまらない場合は、まず冷蔵庫で休ませる時間を増やしましょう
- 材料は、あらかじめそれぞれを別で計量すると安心です
- 混ぜ合わせる手順や材料の状態は適切か確認しましょう
ここまで、クッキーの生地を作る中で、生地に起きてしまう問題の原因や対処法をまとめていきました。
あなたがクッキーを作るうえで、役立つ内容は見つかったでしょうか?
クッキーは、自分のおやつとして、また誰かにプレゼントするお菓子として、多くの場面で活躍させることができますね。
あなたもぜひ、楽しく作って美味しくいただいてください♪
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