髪を耳にかけたとき、ちらっと見える軟骨のピアスは、とてもおしゃれですよね。
軟骨にピアスってかっこよくて、憧れるな。
ただし、軟骨にピアスホールを開けるということは、もちろん痛みが伴います。
軟骨に開けたピアスホールの痛みは、地味ながら続きますし、手入れを怠れば、たちまち腫れや痛みが発生します。
この痛み、いつまで続くの?
いつまで痛みと戦わなければいけないのか、またこの痛みや腫れは正常の範囲なのか気になりますよね。
そこで、この記事では、軟骨にピアスをつけるため開けたホールの痛みがいつまで続くのかをご紹介していきます。
併せて、手入れ方法や痛みを和らげる方法もご紹介するので、参考にしてみてくださいね。
つけている軟骨ピアスにより腫れている場合は、すぐピアスを外し、肌やホールの負担となりにくいピアスへ付け替えるのが好ましいです。
肌へ優しい素材、内径が長めのもの、ストレートタイプ軸で小さめのものがおすすめですよ。
ゆとりのあるピアスを付けて、ピアスホールを休ませましょう。
軟骨に開けたピアスの痛みはいつまで続く?
耳を形取っている部分には、耳たぶ以外に、軟骨があります。
その軟骨へ、ピアッサーやニードルなどで穴を開けることで、ピアスホールができ、ピアスはつけられるようになります。
軟骨とはいえ、骨にかわりはないため、骨折のような状態となるわけです。
つまり、軟骨ピアスは耳たぶに穴を開けるピアスと比べ、痛みの続く期間およびピアスホール完成する期間が、長くなります。
軟骨に穴を開けたことで赤く腫れた部分は、いつまで続くのかというと、おおよそ1週間程度です。
痛み自体いつまで続くかというのには、個人差がありますが、長くとも2週間程度と言われています。
そして、痛みを早くおさめるためには、開けた後のケアもとても重要になります。
それでは、いつまでケアを続ければいいのでしょうか。
ばい菌が入ってしまったり、化膿したりすれば、それだけ痛みの続く期間も長くなってしまいます。
つまり、ピアスホールが安定するまでは、丁寧なケアを心がけましょう。
軟骨に開けたあとの痛みを軽減するにはケアが大切
早く軟骨のピアスホールを完成させたいという、焦りが出てくることもあるかもしれません。
しかし、トラブルが起きれば、その分、軟骨にピアスをつけられる日も遠のきます。
また、軟骨という小さな場所であっても、体へ穴をあけるため、確実に痛みは生じます。
これらは、丁寧なケアをすることで軽減されますし、腫れなどの症状も悪化していかないようにするよう、心掛けておきましょう。
正しい知識で、焦ることなく、適切に毎日ケアしていくことが、痛みを軽減させるため、最も大切なことです。
毎日洗浄する
ピアスの穴を開けた後は、毎日のケアがとても大切です。
ピアスホールの洗浄手順は、下記の通りになります。
- 毎日1〜2回、流水で洗い流す
- お風呂に入った時は、石鹸をできるだけきめ細かく泡立てる
- ピアスホールを、泡で数分包み洗い、最後にしっかり洗い流す
夏場で汗をよくかく季節や、分泌液が出る頃、ピアスホールは不衛生となりやすいので、丁寧に洗いましょう。
石鹸は、肌へ刺激の少ない、低刺激石鹸を使用することがポイントです。
刺激を避け清潔な状態にする
ピアスホールは、常に清潔な状態としておくことがとても重要です。
ピアスしている部分を、無意識に触ってしまいがちですが、雑菌の侵入より、炎症を起こし痛みが生じ、化膿してしまうケースもあります。
できる限り触らないことを心掛け、触っても良いよう、手はこまめに洗いましょう。
また、枕カバーやシーツ、髪の毛など耳に直接触れるものは、洗濯したり、洗ったりするなどして、清潔さを保ちましょう。
雨や雪の日は、上空から降ってくる雨雪にチリやほこり、花粉など微細な粒子が含まれていて不衛生な状態です。
つまり、雨や雪に当たった場合でも、極力、耳や髪の毛を濡らさないよう、意識しましょう。
必要以上に消毒をしない
ピアスホールの消毒で、病院によっては、特段必要ないと言われるパターンもあります。
人間には自然治癒能力というものが備わっているため、清潔にさえしていれば何もしなくても回復に向かうという理由からです。
切り傷やすり傷に用いられる市販消毒液は、殺菌作用が強めとなっています。
ピアスホールにとっては強すぎるため、痛みとなったり、皮膚の荒れる原因となったりすることもあります。
どうしても消毒しないと気が済まないなら、ピアス用消毒ジェルやスプレータイプなど、低刺激で皮膚の荒れにくいものを使ってみてもいいかもしれません。
消毒ジェルなら少量で患部へ密着してくれて、垂れてくることがないので使いやすいです。
一度、化膿してしまうと、しっかり治すまでに余計な時間もコストも発生してしまいます。
まして、ピアスホールは、放っておくと中途半端にふさがってしまう場合もあります。
毎日ケアすることこそが、痛みを軽減していくために大切ということですね。
軟骨ピアスが痛みや腫れを起こす原因は?
軟骨にピアスを開けた際、なぜ痛みが生じ、腫れてしまうのでしょうか。
その原因を知ることで、今ある痛みや腫れに対して、正しい対処が導き出せるかもしれません。
まずは、そもそも軟骨にピアスを開けたことで、なぜ腫れが発生するのか説明します。
骨へ穴を開ける軟骨ピアスは、耳たぶに比べると開けた直後の痛みや腫れが強く出ます。
軟骨ピアスを開けてから2~3日の間は特に腫れやすく、赤くなったりピアスホールが腫れて出血したりします。
さらに、軟骨ピアスは耳たぶピアスよりもホールの完成まで時間がかかるので、安定するまで、十分ケアすることが大切です。
そして、ピアスホール周辺が、腫れてきて不安になっても、開けてから1週間くらいは様子を見ましょう。
必要以上に触らず、加えて雑菌が入らないよう手入れすることも、忘れないでおきましょう。
また、美容院やプール、長時間のサウナなどは雑菌が入りやすいため、完成するまで避けるようにしましょう。
ホールがまだ不安定なため
安定したホールでも、思わぬことで刺激を受け、不安定になってしまい腫れることがあります。
一番多いのは、衣服や寝具に軟骨ピアスを引っかけてしまい、腫れてしまうケースです。
また、重いピアスを選んだ場合も、ホールに負担がかかるため腫れやすくなります。
個人差もありますが、刺激を受けて腫れる場合は、かゆみや分泌液が出てきます。
その症状が出た時点で、すぐ負担の軽いピアスへ付け替え、入浴時は、いつもより丁寧な洗浄を心掛けしましょう。
化膿しているため
身体の免疫低下していたり、充分洗浄できていなかったりすると、雑菌が入り込み、膿んでしまう場合が合います。
雑菌が入ってしまうと、腫れの他にひどい痛みや、発熱することもあります。
化膿させないためには、以下のことに気を付けましょう。
痛くて触りにくいからといって、放置しておくことは、トラブルのもとになるため、気をつけましょう。
素材
装着している軟骨ピアス素材が原因で、何らかの炎症を起こし腫れる場合もあります。
この場合、確認する項目は、ピアスの「素材・内径・形状」です。
ピアスの素材が原因で、金属アレルギーを発症しているかもしれません。
つけているピアスは、金属アレルギー対応の素材か否か、確認をしましょう。
内径(ピアス軸の長さ)
短すぎる内径では、ピアスがホールにめり込み炎症を起こすこともあります。
そこで、つけているピアスの内径が、ぴったりすぎないかを確認しましょう。
形状(デザイン)
ホールに負担がかかるような形状のピアスを、長時間装着しないようします。
つけている軟骨ピアスにより腫れが発生している場合は、すぐピアスを外し、肌やホールの負担となりにくいピアスへ付け替えましょう。
肌へ優しい素材、内径が長めのもの、ストレートタイプ軸で小さめモチーフピアスに変えて、ピアスホールを休めてあげましょう。
軟骨に開けたピアスの痛みを和らげる方法
軟骨のピアスホールは、穴を開けてから徐々に、痛みが増してくるものです。
通常であれば1〜2週間で治まるという痛みも、場合によっては半年から1年近く痛みが続く人もいます。
前提としては、消毒などしてピアスした場所をきれいな状態で保つよう心がけ、触るなら最低限に心掛けるのが重要です。
どうしても我慢できない痛みに対して、自分で和らげる方法をご紹介しておきます。
ただし、軟骨のピアスホールが腫れてどうしていいかわからないときは、病院で診断を受けることを優先しましょう。
不安な場合や激しい腫れ・痛みがある場合は、皮膚科を受診するようにしましょう。
いつから腫れたのか、痛みやかゆみはあるのかなど、症状をすべて伝えるようにしてください。
患部を冷やす
オーソドックスな方法ですが、氷などで患部の周りを冷やすことにより、痛みは和らげることができます。
ピアスしている部分に、腫れを伴う痛みがあるとき効果的、と言われています。
小さめの保冷剤を清潔なハンカチで巻いて使うと、手のひらにも収まり、片手で使えるため便利ですよ。
この時、タオル地のような物を氷に巻いて使うと、生地がピアスへ引っかかったりするので注意してください。
または、冷却用のジェルシートを小さく切って、腫れや痛みが出ているところに貼っておくのも効果的です。
この方法なら、腫れや痛みがある患部を数時間にわたって、冷やせるため便利ですね。
ホットソークでケアをする
ホットソークはソルトソークと言うこともあり、ピアスホールに痛みや腫れある時、効果があります。
ホットソークをするには、下記の準備物を用意します。
- 清潔な容器
- お湯38~40℃のものを100㏄
- 天然塩(食塩は使用不可)0.9g
- コットン
ホットソークを行う場合は、ピアスをつけたまま、次のようにしていきます。
- お湯へ、天然塩を入れてしっかりかき混ぜ、0.9%の食塩水にする
- 1をコットンにたっぷり染み込ませる
- 痛みがある軟骨のピアスホール部分を包み込むように貼り付ける
- 患部を、1で作った液で、そのまま浸しても大丈夫
- 1回10〜15分程度を目安に行い、最後はしっかり洗い流すようする
コットンに染み込んだお湯は冷めやすいので、何度かお湯を染み込ませて、できるだけ一定の温度で、繰り返し貼り付けます。
ケアする頻度が多過ぎたり、お湯の温度や塩分濃度を間違えたりすると、逆に悪化することもあります。
これで、改善されない場合や、化膿度合いがひどい場合は、医師の診察を受けるようにしましょう。
痛み止めの薬に頼る
痛くて我慢ができない場合、痛み止めを服用するという方法もあります。
最近は市販鎮痛剤でも、眠くなりにくいものなど、いろいろな種類の鎮痛剤が出ているので、薬局で相談してみても良いでしょう。
自分に合ったものなら、鎮痛作用の即効性もあり、辛い痛みを和らげることができます。
ただし、痛み止めは一時的な効果が得られるだけで、根本的な解決になっていません。
悪化する場合や長引く場合は、必ず病院で診察を受けるようにしましょう。
まとめ
- 軟骨に開けたピアスの痛みがいつまで続くのかというと、約1~2週間程度である
- 軟骨に開けたピアスの痛みを軽減するためには、毎日ケアすることが重要
- 軟骨に開けたピアスの痛みを起こす原因は、化膿してしまったり素材が体へあっていなかったりするため
- 軟骨に開けたピアスの痛みを和らげる方法を試してもおさまらなければ、必ず病院へ行く
いつまでケアをするべきなのかという疑問に対しては、ホールが完成するまで、というのが答えです。
丁寧にケアして、綺麗な状態でいろんな形のピアスを楽しめるよう心がけておきましょう。
腫れや痛みが生じた場合、いつまで様子をみるかということはせず、病院へ行くことも忘れないようにしてくださいね。
つけている軟骨ピアスにより腫れている場合は、すぐピアスを外し、肌やホールの負担となりにくいピアスへ付け替えるのが好ましいです。
肌へ優しい素材、内径が長めのもの、ストレートタイプ軸で小さめのものがおすすめですよ。
ゆとりのあるピアスを付けて、ピアスホールを休ませましょう。
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