旅行や帰省をしたときや、招かれたお宅へ訪問するときに買うことが多いお土産。
お土産は貰っても、渡してもうれしいものだし、相手のことを思いながら選んだお土産を渡すことで、良好な関係を築くことができると思います。
しかし、お土産を選ぶことが出来ても、渡し方や添える言葉が分からない、今までの渡し方が合っているのか不安と思ったことはありませんか?
「親しき中にも礼儀あり」という言葉があるように、間違ったお土産の渡し方や言葉を使ってしまうと、礼儀のない人なんだなと思われてしまうかもしれません。
そこで、この記事では覚えておくと役に立つお土産の渡し方や、添える言葉について徹底調査しました。
これからお土産を渡す機会があるあなたは、この記事を読んでぜひ参考にしてみてください!
お土産の渡し方や添える言葉の基本
訪問先で、持ってきたお土産を渡すタイミングはいつがいいと思いますか?
私はお土産をすぐに渡すものだと思っていたので、玄関先ですぐに渡していました。
しかし、お土産の渡し方のマナーについて調べていると、玄関先でお土産を渡すのはマナーとしてよくないということを知ってビックリ!
今までの私は間違っていたのかと恥ずかしく思いました。
私のように、お土産の渡し方をあまりよく知らないというあなたに必見!
正しいお土産の渡し方や、添える言葉の注意点を調査しましたので、お土産の渡し方や言葉のマナーを覚えて、次から活かしていきましょう!
挨拶をしてから椅子に座るまでの間に渡そう
お土産をすぐに渡したいと焦る気持ちがあるかもしれません。
しかし先ほども言ったように、玄関先で挨拶をしてすぐお土産を渡すのは基本的にマナーとしてよくありません。
お土産は、中に通してもらい、挨拶をしてから椅子に座るまでの間に渡すのが、正しいお土産の渡し方だと言われています。
玄関先で一度挨拶をすると思いますが、その後お部屋に通してもらって、改めて挨拶をしてから椅子に座るまでの間に渡しましょう。
生鮮食品や氷菓、お花は早めに渡そう
先ほど玄関先でお土産を渡すのは基本的にはマナーとしてよくないと書きましたが、場合によってはすぐに渡したほうがいいものもあります。
- 生鮮食品や氷菓など、すぐに冷蔵庫で保存しなければいけない場合
- お花など、すぐに包みをとった方がいい場合
このように、すぐに包みをほどく必要のあるお土産の場合は玄関先で渡しても問題ありません。
「早めに冷蔵庫へ入れていただくといいと思います。」や、「よろしければ飾ってください。」と、ひと言添えて早めに渡しましょう。
ポジティブに捉えられる言葉を使おう
せっかく相手のことを思い準備したお土産を渡すのなら、相手に気持ちよく受け取ってもらえる渡し方がいいですよね。
そこで、謙遜しつつもポジティブに捉えられる言葉を使うようにしましょう。
たとえば、お土産を渡すときの言葉の例で説明します。
つまらないもので申し訳ありませんが、よろしければ食べてください。
評判がいいと聞きましたので、お口に合うとうれしいです。
この2つの言葉だと、後者のほうがポジティブな言葉に聞こえますよね。
私は、お土産を渡すときには「つまらないもの」という言葉を使うものだと思っていました。
「つまらないもの」という言葉は、『素晴らしいあなたに贈るにはつまらないもの』と謙遜する意味で昔から使われてきた言葉です。
しかし、『取るに足らない』という意味もあり、「つまらない」という言葉に対して不愉快に思う人がいるかもしれません。
たしかに、「つまらないものですが〜」と言われたら、なんだかいい気がしないなと思いませんか?
なので、ネガティブに聞こえる言葉よりも、ポジティブに聞こえる言葉を使って、お互い気持ちよくやりとりができるようにしましょう。
- 心ばかりですが、気に入っていただけるとうれしいです。
- 〇〇がお好きだと聞いたので、お口に合うとうれしいです。
- 評判がいいと聞きましたので、みなさまでお召し上がりください。
上記の言葉のように、「~だと嬉しいです」という自分の気持ちも込めた言葉を使うと、ポジティブに聞こえるのでおすすめです。
もしお土産を渡すときの言葉が思いつかない!という場合は、ぜひ参考にしてください。
お土産の渡し方で困る紙袋の扱い方
お土産を持っていくとき、紙袋に入れて持っていくことがあると思います。
では、相手に渡すときにその紙袋はどうしたらいいのでしょうか?
紙袋のまま渡しているかも…
紙袋のまま渡してしまう人もいるかもしれませんが、それはマナーとしてよくありません。
そこで、なぜ紙袋のまま渡してはいけないのか、紙袋に入ったお土産の渡し方はどうするのかご紹介します。
相手に渡すときは紙袋や風呂敷から出して渡そう
紙袋は、お土産の包みに汚れやほこりを付かないようにする役割があります。
紙袋のまま渡して、その紙袋に汚れやほこりがついていたら、相手に不愉快な思いをさせてしまいます。
なので、相手に渡すときは、紙袋からお土産を出してから渡しましょう。
相手に紙袋が必要かどうか聞いてから、必要ない場合は紙袋を持ち帰って処分しましょう。
お土産の包みの正面を相手に向けて渡そう
お土産を出したら、まずは自分にお土産の包みの正面が向くように持って、汚れや破損がないことを確認します。
問題がなければ、お土産を90度、また90度と2回に分けて回し、相手に包みの正面が向くように持ち直してから渡しましょう。
ちょっとした渡し方の違いでも、相手から「気遣いのできる人なんだ」と思ってもらえるかもしれません。
外で会う時は紙袋のまま渡そう
外で会う場合、会ってすぐに渡してしまうと移動するときに邪魔になってしまい、相手の負担になってしまいます。
なので、外でのお土産の渡し方は相手の帰り際に渡すようにしましょう。
そのとき紙袋のままのほうが持ち歩きやすいので、相手の状況をみながら臨機応変に対応しましょう。
お土産の渡し方は職場の習慣に合わせよう
ここまでは訪問先でのお土産の渡し方についてご紹介してきましたが、お土産を職場に渡したいという場合もあるのではないでしょうか。
職場にお土産を買ったけど、渡し方が分からない…
旅行先でお土産を買いたいけど、職場にはどういうものを選べばいいんだろう?
このように、職場に対してお土産を選ぶのに困ったことはありませんか?
ここでは、職場へのお土産の渡し方や選び方のポイントについてご紹介しますので、お土産の渡し方や選び方が分からないときは参考にしてみてください。
結論から言いますと、お土産の種類や渡し方は職場の習慣に合わせることが大切です。
職場によって違う部分もありますので、事前に職場の上司や先輩に確認してからお土産を選ぶことをおすすめします。
職場へのお土産は休暇申請したときに用意しよう
職場に対してのお土産は、休暇申請(有休)をしたときは用意した方がいいです。
長期休みなど、みんなが休みのときに旅行に行くのは誰にも迷惑をかけていません。
なので、公表していないのであれば、必ずしもお土産を買う必要はありません。
しかし、休暇申請をしたときは、休んでいる間に負担をかけてしまった人もいるので、お礼の意味も込めてお土産を用意するといいでしょう。
きちんと「ありがとうございました」とお礼も伝えることで、気遣いがある人だと思ってもらいやすいです。
職場へのお土産の選び方は?
職場へのお土産選びで迷ったときは、以下の点を参考にしてみてください。
- お茶のお供になるもの
- みんなで分けやすいもの
- なるべく賞味期限が長くて常温保存できるもの
- 好き嫌いの別れにくそうなもの
- 個包装になっているもの
- 手が汚れず、ボロボロしないもの
クッキーの詰め合わせや、おせんべいの詰め合わせなど、その土地で有名なお菓子や土地の名前が入っているものは年齢問わず渡せて便利です。
お土産は感謝の気持ちや、よろこんでもらいたいという気持ちで渡すものです。
あまり高価すぎるものは避け、自分に無理のない範囲で選ぶようにしましょう。
職場でのお土産の渡し方
職場でお土産を渡すときは、始業前か休憩時間の手が止まっている時間に渡しましょう。
就業時間の忙しい時間帯に渡すのは、迷惑になるので避けるようにしましょう。
また、お土産の数が一人一つずつの場合は、役職が高い人から順に配るのがいいとされています。そのあとは席の順番で配っていきましょう。
お土産の数が多いときは一人ずつ配るのではなく、箱を開けて取りやすいように置いておくといいでしょう。
「〇〇へ行ってきました。よかったらみなさんでお召し上がりください。△△より」
という一言を書いたメモと一緒に目の付きやすいところに置いておくと、手に取ってもらいやすくなります。
また、「ぜひ召し上がってください」と声をかけて感謝の気持ちを伝える気遣いも大切です。
まとめ
- お土産は部屋に通してもらって、挨拶をしてから椅子に座るまでの間に渡す
- 生鮮食品や氷菓、お花などは玄関先で早めに渡してもいい
- 謙遜しつつもポジティブに捉えられる言葉を使う
- 紙袋は汚れやほこりよけなので、紙袋からお土産を出して渡す
- お土産の渡し方は包みの正面を相手に向けて渡す
- 職場での習慣に合わせてお土産を渡す
- 休暇申請をしたときはお礼のつもりで用意するといい
お土産とは、プレゼント感覚で渡すものと言われています。
あまり気を張りすぎず、あなたの気持ちを伝えることを第一に、渡し方や言葉にも気を付けてみてください。
渡し方や言葉に気を付けることで、「この人は気遣いができて、いい人だな」と思ってもらえたら、お互いうれしいし、相手と良好な関係を築くことができると思います。
今後お土産を渡す機会があるときは、この記事で紹介したお土産の渡し方や、言葉を参考にしてみてください。
コメント