アキバカルチャーの代名詞でもある「推し」や「推し活」という言葉。
「その感覚がわからない」もしくは「いまいちピンとこない」と感じていませんか?
筆者である私自身も「推し」は居ませんし「推し活」なんてやった事ありません。
「推し」と「好き」の違いがわからないな~
「推し活」に財産の大半を注ぎ込む感覚が、今一つ理解できないよ…
今回の調べに置いて「推し=自分自身の表明」はたまた「現実社会と繋がるツール」だと結論付けました。
「推し」や「推し活」という感覚が、殆ど何もわからない私だからこそ獲得できた調査結果を、本記事で詳しく解説していきます。
この記事を読み終える頃には、あなたも推し活が始めたくなるかもしれませんよ♪
推しという感覚が今一つわからないのはなぜ?!
突然ですが、あなたに「推し」は居ますか?K-POPアイドルやアニメのキャラクター、スポーツ選手、YouTuberなど、その対象はまさに多様化し続けています。
私は35年の人生で「推し」が居た事も無ければ「推し活」なんて言葉さえ縁遠いものでした。
そんな私が「なぜ推しという感覚がわからないのか」独自に見つけ出した答えをご紹介します。
導き出した結論は2つ!「関連知識の少なさ」と「飽きっぽさ」です。
もちろん、これらが「推しという感覚がわからない事の全体像」とは限りません。
しかし「そもそも興味が無い」という場合を除いて、上記2つが理由の大半ではないでしょうか?!
私自身「推し」という文化やトレンドについては、なんとなく知っている程度でした。
オタク系の文化。アイドルを追いかけて財産を注ぎ込む活動。対象は「人間」と「2次元」のみ。
「推し活」をやっている人から見ると、鼻先で笑われてしまうような内容だらけですね…(笑)
ここが、導き出した結論の一つ目。私には「推し」にまつわる情報が少な過ぎたという部分です。
推しという感覚が分からない=理解できない。すなわち、理解し得るだけの情報を持ち合わせていませんでした。
よって、その感覚を知る為には、まず情報収集から始める必要があるのです。
「推しという言葉にまつわる情報」「好きなものにまつわる情報」「推しとは何なのか」「推し活はどうやるのか」
これらを知る事によって「推し」という言葉の解像度が上がってくるはずです!
そして次に「飽きっぽさ」です。この結論には個々の気質が大きく関係すると考えています。
お恥ずかしい話、私は幼少期から何事も長く続かない性格です。良く言えば「幅広い事柄に興味関心を持つ」ですが、悪く言えば「三日坊主」。
習い事や好きで始めた事であっても、冷めやすい性格が影響してすぐに飽きてしまいます。
別の言い方では「飽きっぽい=何事にも浅く広く関わりを持つ」とも言えます。
すなわち「推しが居る」や「推し活をやっている」という人達は、深く狭く関わる事に長けているのです。
何年間も同じ対象へ高い熱量を注ぎ続けるのは、飽きっぽい性格であったり三日坊主だったりすると、かなり難しい事ですよね?!
だからこそ「推し」や「推し活」の感覚がわからないのではないかと考えました。
また、少数意見かもしれませんが「推し活などに対して、あまり良い印象を持っていない」というケースも考えられます。
正直なところ、私も上記のような印象を抱いていた一人です。
少し横道に逸れますが、私は以前コンビニの夜勤をしていました。
一緒に働いていた男性は、2次元の「推しキャラ」が居り、関連する「お菓子」や「くじ」へ大金を注ぎ込む強者。
コンビニ限定のタイアップ商品や、期間限定アイテムなどは欠かさず購入していました。
それらを「携帯代が払えない、家賃支払いは遅延、日々の食費をカード払い」という状況でも行うほどの熱狂ぶり!
そして口にするのは「お金が無い…」。「そりゃそうだろ!」としか言いようがありません(笑)
ビックリを通り越して「理解できない」という感情でした。
このことから「推し活は生活基盤をも崩しかねないのだ」と感じ、あまり良い印象を持てなくなっていったのです。
「そもそも生活基盤がゆらぐというリスクをはらんでまでやる事なのか?!」
この部分がどうしても理解できず「推し」や「推し活」という文化に良い印象を持てませんでした。
しかしながら、そう言った印象の反面、どこか「うらやましさ」も感じていたように思います。
「それだけ熱中できる何かがあるって凄いな~」「自身の全てをかけて応援できる対象があるって素敵だなぁ~」そんな風にも感じていたのです。
「推し」や「推し活」について、今一つ感覚がわからないというあなた!まずは少しずつ知っていく事から始めてみませんか?!
以降ではより深く「推し」について知識を深めていきます。
推しという感覚は知識量よりも好きが上回った形
2021年の新語・流行語大賞にノミネートされた「推し活」という言葉。
これに伴い、1980年代後半から普及し始めた「オタク」という言葉をあまり聞かなくなったのではありませんか?
そもそも「好き=オタク」と表現するより「=推し」の方が感覚的にしっくりきますよね?!
「推し」は「好き」の延長線上にある。もしくは「好き」を表現する一端である。
この様な解釈が「オタク」と区別される点ではないでしょうか?
本来は「オタク=内向的で社会性が乏しくコミュニケーション力に欠ける」といったネガティブな印象が付随していました。
「ペイズリー柄のバンダナ」「デニムにインしたチェック柄のシャツ」「眼鏡ルックにウエストポーチ」これらが「ダサい」と形容されていたのです。
しかし、いつしか「オタク」という言葉は「高い専門性」や「深い知識量」を表す言葉に様変わりしていきました。
このことから、たやすく「オタク」と名乗れなくなった人達が「推し」や「推し活」へ表現スタイルを変えたように思います。
すなわち「高い専門性」や「深い知識量」よりも「好き」という感情面へフォーカスしたのが「推し」もしくは「推し活」です。
「オタク」と気軽に名乗れなくなったから「推し」は生まれたのね!
専門性や知識量よりも、好きという感情面にフォーカスしている場合「推し」が用いられるんだね!
それなら「推し」じゃなくて「好き」で良いんじゃない?
「好き」という感覚でも「推し」って言い表すのはなぜ?
「推し」という感覚に含まれる「好き」
ここでは「推し」に含まれる「好き」という感情を、もっと深く探っていきましょう。
今回調べた所「推し×好き」には、いくつかの条件が見つかりました。
これらが「推しに対する好き」と「恋人や家族への好き」の、感覚的な違いではないでしょうか?!
上記で示した感情の反対。すなわち「見ているだけでなく触れたい、話したい」「嫌な面も知りたい」「周囲へはすすめたくない」。
この様に現実的な感情が伴うものを、恋人(家族)×好きであると考えています。
しかし、中には「疑似恋愛」を匂わせたり、提供していたりするキャラクターやアイドルも存在しますよね?!
推し対象に「付き合いたい・結婚したい」という現実的な恋愛感情を抱くケースも少なくないのだとか…。
上記のようなケースを「リアコ」もしくは「リア恋」「ガチ恋」などと表現するのだそうです。
上で登場した押し活まっしぐらな男性スタッフは、この部分へ属していたのかもしれません。
私自身、そこまでの情熱や心を傾ける対象がいる事に「人生を謳歌しているなぁ」とうらやましく感じた点でもあります。
また、一口に「推し」と言っても、その対象は様々です。
「こんなものまで推しって言うの?!」と驚いたのではありませんか?なんと「推し対象」は人物やキャラクターにとどまらないのです。
このことから「推しという言葉はもっと気軽に使って良いのでは?」と感じました。
「好き」の延長線上にあるのが「推し」。もしくは「好き」という感情を別角度から見た部分が「推し」。
すなわち「あなたの好きなもの、事、ヒト」が「推し」となり得るのかもしれませんよ♪
「好き」に対してもっと知りたいと感じる
あなたの好きなものは何ですか?そして、どんな所が好きですか?
仮にあなたが某アイドルを好きだったとします。その「尊さ」や「美しさ」だけでなく、推し対象に触れている時の「高揚感」。
「好き」では表しきれない感情が溢れくるはずです。「神」や「子ども」と形容されるのも「好き」を通り越した感情なのでしょう。
そして、推し対象の「人間性や背景、歴史、ニッチな側面」などに「もっと触れたい」「もっと知りたい」と感じ始めるはず。
それらを可能にしているのが、言わずもがなSNSの普及。
SNS発信を通じて「もっと応援したい」「もっと知りたい」というファン感情が育っていくのです。
あなた自身が好きなものに対し「もっと知りたい」「もっと触れたい」「もっと関わりたい」と感じ始めたなら、それはもはや「推し」なのではないでしょうか?!
「もっと知りたい」「もっと関わりたい」と感じたら「推し感情」が芽吹いている証拠♪
推しという感覚はあなたの心理にも影響を与える
「推しという感覚は心理的にも影響を与えている」今回の調べで、かなり衝撃を受けた結論です。
ここについては「推し文化」を全く知らない私でも何となく想像がつきました。
「推し活で日常にハリが出るんだろうな~」「熱狂しながら応援できるのは楽しいだろうな~」
楽しく熱狂できるものが身近にあれば心理的にもポジティブなマインドへシフトしやすいはずですよね?!
しかし、ここでお伝えする心理的影響は、私が想像した表面的な部分にとどまりません。
一番始めに述べた「自分自身の表明」「現実社会と繋がる」という2つのポイントを抑えながら、詳しく解説していきます。
推しという感覚は自身の属性に結びつく
世界的に見ても凄まじいスピードで浸食し続けているSNS。
そんなSNSのプロフィール欄で「○○推し」と書かれているのを見たことはありませんか?
プロフィール。すなわち、自分自身を紹介する場です!
「私はこの様な人間である」もしくは「私は○○のようなカテゴリーに属する人間である」。
または「同じものを好きな他者と繋がりたい」という意思を表明しています。
すなわち「○○推し」「推し活中」などと表現する事は、自身の個性や属性を周知させているのです。
そして、この表明する事こそが、心理的影響を生み出すきっかけになります。
表明した属性をもとに繋がるコミュニティ
上でもお伝えしていますが「推し」の表明は「他者と繋がりたい」「コミュニティへ属したい」という意思表示です。
そして、繋がりやコミュニティに属することで社会との関わりが増え、心理的な効果をも生みます。
受け入れられやすかったり、認められやすかったりするのは、繋がりやコミュニティの入り口が「同じ○○が好き」だからです。
何も知らない所から仲良くなるより、格段にコミュニケーションがとりやすいはず♪
そして、上記のような感覚は心理的にも「幸福感」や「高揚感」を与えます。
これらの心理的効果はポジティブな思考や行動へも繋がり、日常生活に充足感をもたらしてくれます。
非現実的とも捉えられがちな「推し活」ですが、心理的効果により現実的なメリットも数多くあるのです。
また、ポジティブに変換していけるという点から「推し活」は「メンタルケアの側面」をも兼ね備えています。
ポジティブになれそうな現実行動を少しずつ増やすという「行動活性化療法」の側面も持ち合わせているのです。
この点は、うつの治療法に繋がる可能性でもあります。
「推し活」のもたらす心理的効果から、ますます目が離せなくなりそうですね!
まとめ
- 推しについてわからないのは「関連知識の少なさ」と「飽きっぽさ」が原因
- 「推し」という感覚は「好き」の多様化が生んだもの
- 推しという感覚がわからない場合は「好きなもの」について知り進めてみる
- 推しという感覚は自身の内面的な属性と結びつく
私にとって「推し」や「推し活」という感覚がわからないのは、何を隠そう「知らない世界だから」でした。
これからは、もっと気軽に「推し」という言葉を用いて「好きなもの」「熱中している事」などを表明してみてはいかがでしょうか?!
声を大にして「好き」を伝えることで、あなたはより広く深く社会と繋がっていけるはずですよ♪
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