ゆず湯といえば、冬至を思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。
12月の寒い冬の日に、温かいゆず湯に入って、ほぅっと思わずため息が出てしまう至福の時間です。
そんなゆず湯に、新しい家族の赤ちゃんと一緒に入りたいと思うのは自然な気持ちですよね。
しかし、ゆず湯は肌が弱い人や赤ちゃんの肌には、刺激になる場合があります。
せっかく赤ちゃんとゆず湯に入っても、赤ちゃんが肌に刺激を感じて泣いてしまったら、残念な気持ちになりますよね。
そこで、なぜゆず湯は刺激があるのか、ゆずの効能ってどんなの?赤ちゃんとゆず湯を楽しめる方法はあるの?そんな疑問を徹底検証いたします!
ゆず湯の刺激は赤ちゃんに大丈夫?
寒い日のゆず湯は、体も温まって香りも良く、幸福な気持ちになります。
私も、いい香りのするゆず湯へ入ると、幸せな気持ちになります。
冬至のゆず湯に入れば、それから1年は風邪をひかないと言われています。
赤ちゃんには風邪をひいてほしくないから、ゆず湯に入って健康でいてほしいですよね。
冬至の習慣は、銭湯ができた江戸時代から始まったと言われています。
「冬至」と「湯治」、柚子を「融通が利く(体が丈夫)」にかけているそうです。
今も昔も体が資本だから、風邪をひかないように体をいたわってゆず湯に入るのですね。
しかし、ゆずの成分は肌の弱い人や赤ちゃんには刺激が強いようです。
ゆず湯に入ると肌がピリピリする人や、肌が痒くなるといった症状を訴える人もいます。
ゆず湯の刺激の原因
ゆず湯に入れるゆずは、ゆず自体が持つ酸で余分な肌の油分を溶かして、肌をツルツルにする効果があります。
しかし、そのお肌をツルツルにする効果で、いつもは守ってくれるお肌の油分が減ってデリケートになり、肌は刺激を受けやすくなっています。
そして、ゆずの皮には、香り成分の一つでリモネンという成分があります。
リモネンは油の洗浄力が強いので、必要以上に肌の油を落としてしまうことがあるのです。
リモネンは香りの成分だけではなくて、お肌の油分を溶かす成分でデリケートになった肌を刺激するのです。
ゆずが入ったお湯に、この成分が溶け出して肌は刺激をされてピリピリしたり痒みが出たりするのです。
ゆず湯に赤ちゃんは入れない方がいい!?
「赤ちゃんをゆず湯に入れない方がいい」という意見がとても多いです。
その理由は、赤ちゃんの皮膚は大人の皮膚の1/2~1/3程の厚みほどしかないので、大人より刺激を受けやすいようです。
赤ちゃんの肌は私たちが思っている以上にデリケートなのです。
果汁で口の周りがすぐに赤くなってしまう、おむつかぶれをしやすいなど肌の敏感な赤ちゃんは、特にやめておいた方がいいでしょう。
しかし、肌の強さは個人差があるので、ゆず湯に一緒に入っても平気な赤ちゃんもいます。
肌の丈夫な人でも、体調が良くなければ刺激を受けることもあります。
赤ちゃんをゆず湯に入れて「うちは大丈夫だった」と人が話していたから、自分の赤ちゃんもゆず湯に入れたら泣いて大変だったという人もいます。
このように個人差があり、ゆず湯に赤ちゃんを入れてはダメだと言い切れないのです。
ゆず湯に赤ちゃんを入れるか入れないかは、赤ちゃんをお風呂に入れる人の判断に任せられるようです。
しかし、2歳くらいになると肌が強くなってくるので、2歳前後からのゆず湯デビューが好ましいと思います。
ゆず湯の効能ってどんなの?
ゆず湯は、肌を刺激してしまう成分も入っていますが、なぜ人はゆず湯に入るのでしょう。
それは、ゆず湯が体にいいからです。それでは、ゆず湯の効能を見てみましょう。
- 血行促進・新陳代謝の促進
- 肩こりや冷えの緩和
- ひびやあかぎれに効く
- 風邪の予防
- リラックス・リフレッシュ効果
- 美肌 など
このように、ゆず湯にはたくさんの効能があります。
ゆず湯は血行促進・新陳代謝がよくなる
ゆずの皮に含まれているリモネンという血流をよくする成分があるので、血行促進・新陳代謝に効果があります。
リモネンは、肌に刺激を与えるだけではないのですね。
血行が良くなるということは、肩こりや冷えの改善にも効果があると言われています。
ゆず湯は風邪の予防ができる
ゆず湯に入ると、風邪の予防ができると言われています。
ゆずには、リモネンの他に血流改善を促すのに良いと言われている、へスぺリジンという成分があり、ポリフェノールの仲間で血流を良くし、体は温められ風邪の予防に繋がります。
ゆず湯は美肌効果がある
ゆずは柑橘類の中でも、トップクラスのビタミンCが含まれており、肌の保湿を高め抗酸化作用があります。
したがって乾燥肌の予防や老化の予防が期待できます。
他にもビタミンB1、B2が含まれているので、ひびやあかぎれに効き美肌効果があるのです。
ゆず湯はリラックス・リフレッシュ効果がある
ゆずの香りは、とてもいい香りですよね。
その香りがリラックス効果、リフレッシュ効果があります。
ゆず湯に入って、いい香りを鼻いっぱいに吸い込めば、リフレッシュするのは間違いないですね。
ゆず湯の効能についてお分かりいただけたと思います。
ゆず湯を赤ちゃんと一緒に楽しむには
ゆず湯にはたくさんの効能があるので、赤ちゃんと一緒に入りたくなりますよね。
年に一度の、冬至の日はゆず湯に入るという季節行事で何もしないのは、ちょっと寂しいですね。
ゆず湯には、効能もたくさんありますが、赤ちゃんの肌には刺激が強いのも事実です。
そこで、少しでも肌の刺激が少なく、ゆず湯に入れる方法を見てみましょう。
ゆず湯に入れるゆずを綺麗に洗う
当たり前のことなのですが、ゆずを綺麗に洗います。
ゆずの表面をしっかりと洗うことで農薬を落とします。
ゆず湯に入った時の肌の刺激はゆずの成分だけではなく、農薬が原因のことも無きにしもあらずですね。
ゆず湯に入れるゆずは丸ごと入れる
ゆず湯に入れるゆずは、切らないで丸ごと入れて下さい。
ゆずに含まれているリモネンは、果汁に多く含まれているため、切って果汁がお湯に溶け出してしまうと刺激が強くなってしまうのです。
ゆずを切って入れた方が美肌効果も高まり、香りもとてもいいです。
しかし、ゆず湯に入る日の体調などにもよるので一概にはいえませんが、刺激も強くなるので肌の弱い人や赤ちゃんと一緒の時は、切らずに丸ごと入れて下さい。
ゆず湯に入れるゆずの数をへらす
ゆず湯にゆずを入れるのですが、いくつ位入れるのでしょう?
一般的に3個から5個くらいが経済的にもいいかと思います。
しかし、私は個人の自由だと思いますのでたくさん入れたい人は、自分が入れたいだけ入れてもいいと思います。
ただ、ゆずの数が多くなれば多くなるだけ、刺激成分が強くなります。
ご自分の肌の調子を見極めないとゆずの成分でピリピリしたり、痒くなったりと肌に刺激を受ける可能性が高くなるので、注意は必要となります。
一緒にゆず湯へ赤ちゃんと入るときは、ゆずの入れる数を減らして、一般的な個数の半分にするとか1、2個だけ浮かべて気分を楽しむにしてはいかがでしょう。
ゆず湯のゆずは最後に入れる
ゆず湯を作るのにゆずを湯船に浮かべるタイミングは決まってはいません。
大人だけがゆず湯に入るときは、湯船にお湯を張ってゆずを入れ、少し浸けておくという人もいると思います。
その方がゆずを浮かべた直後より、お風呂に入ったときにゆずの香りもいいですよね。
しかし、長くゆずがお湯に浸かっているということは、それだけ刺激成分も溶け出しているのです。
したがって、ゆずは赤ちゃんが入る直前、あるいは赤ちゃんが湯船に浸かると同じタイミングで浮かべる方がいいでしょう。
ゆず湯の時は長風呂をしない
ゆず湯は素晴らしい効能がたくさんあって、香りもよく、つい長風呂したくなります。
しかし、長く湯船に浸かっているということは、刺激成分に長く触れているのです。
なので、大人の1/2~1/3程度の厚みしかないデリケートな赤ちゃんの肌は、刺激に弱いので長く湯舟には浸けるのはやめましょう。
ゆず湯に浸かった後は、シャワーなどで体を洗い流すのが肌への刺激もさらに抑えられていいでしょう。
ゆず湯に入った気分を味わう
ゆず湯に赤ちゃんを入れるのはやっぱり心配だという場合は、ゆず湯に入った気分を味わってはどうでしょう。
湯船にゆずを入れるのではなく、洗面器など湯舟とは別の容器にゆずを浮かべて、香りを楽しんではいかがでしょう。
香りを楽しむのがメインになりますので、ゆずを切って香りを強くして楽しむのもいいですね。
このやり方なら、赤ちゃんの肌への刺激も気にすることなく、安心して赤ちゃんと一緒にゆず湯気分を楽しめます。
まとめ
- ゆず湯は赤ちゃんや肌の弱い人には刺激がある
- ゆず湯に赤ちゃんは無理をして入れない方がいい
- ゆず湯にはたくさんの効能がある
- 赤ちゃんとゆず湯の気分を楽しむ方法がある
冬至にゆず湯へ入ると、1年風邪をひかないと昔から言われているので、赤ちゃんと一緒に入りたくなります。
しかし、ゆず湯に入れるゆずには刺激成分が入っており、赤ちゃんのデリケートな肌は刺激に負けてしまうのです。
ゆずの浮かべ方や気分だけ味わうといった工夫で、赤ちゃんとゆず湯は楽しめるので、かわいい赤ちゃんと一緒にゆず湯を楽しんではいかがでしょう。
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