小学生の卒業式、調べるまで小学生の卒業式で袴を着るなんて考えたこともありませんでした。
ましてやそれをやめてほしいとは…
一部ニュースでも取り上げられていましたが、小学生の卒業式で袴を着ていくことをやめてほしいと問題になっているようなのです。
そもそも卒業式に袴を着るのはなぜなのでしょうか、調べてみると明治時代頃から女学生の制服として着られるようになったようです。
当時、女子の進学率はとても低く、女学生は女子たちの憧れで、上級階流の人達だけが着られるとても特別なものでした。
後に学生の制服として着られることはなくなってしまいましたが、この名残りが卒業式に袴を着るという風習になりました。
伝統的な正装にあたる袴をなぜやめてほしいという人達がいるのか調べていきたいと思います。
小学生の卒業式で袴を着るのはやめてほしい?
小学生の卒業式で袴を着ていくことをやめてほしいと言う、保護者の意見が上がってきているようなのです。
小学生の袴姿なんて可愛らしくて華やかで良さそうなのにな、と思いましたが、なぜやめてほしいという意見があるのか気になりますよね。
私自身、大学卒業式の時に、袴を着させてもらって華やかになりとても嬉しく思った記憶があるので、小学生の女の子だって袴を着たいと思うのではないでしょうか。
私も娘がいますが、娘が卒業式に袴を着たいと言ったら、着物に触れる機会もあまりないですし、着させてあげたいなと思っています。
単純になぜ小学生の袴を着るのをやめてほしいという意見が増えているのか、考えていきたいと思います。
小学生の卒業式で袴を禁止にする理由とは?
いろんな小学校で、卒業式に袴を着させるのをやめてほしい、禁止にしてほしい、という通達が来ているようなのです。
学校側も色々悩んでのことだとは思いますが、なぜ小学生の卒業式に袴を着ることがダメなのでしょうか。
小学生の卒業式で袴を着るのがなぜダメなのか、理由について調べてみました。
費用がかかり過ぎてしまうため
袴を一式揃えようとすると、ワンピースやスーツの洋装スタイルよりも費用がかかる印象です。
実際いくらくらいかかってしまうのか、レンタル料金を調べてみたのですが、大体安くて1万円くらい、高めのところですと大体5万円程度、となっていました。
袴を借りるということは、ヘアセットの費用もかかってしまうので、袴のレンタル代金+1万円くらいみておきたいですね。
という事は袴を着て行くとすると、高くても6万円くらいかかってしまいます。
逆に洋装のワンピースやスーツではどれくらいかかるのか調べてみたところ、5千円~1万5千円くらいでレンタルできるようです。
したがってやはり洋装よりも袴が費用のかかってしまう装いだという事がわかりました。
費用を抑えられたレンタルなどもありますが、袴は高いというイメージが根強く残っています。
あと、経済的な問題から袴を着られないご家庭もあるので、格差が生まれてしまう、という理由から袴を禁止にしようという意見があるようです。
着付けとヘアセットをするので子供に負担がかかる
美容院での着付けとヘアセットをすると、大体1時間くらいかかってしまいます。
その間じっと待っていないといけませんし、卒業式前に時間の余裕をもって終わらせたいので、朝早くから準備して出かける必要があります。
したがって洋装よりも袴の方が小学生の子供にとって負担となってしまう、ということになります。
ヘアセットが派手過ぎてしまうため
ヘアスタイル一つで、トータルコーディネートの印象が決まってしまうと言っても過言ではありません。
ヘアスタイルは重要で、そのヘアアレンジが派手過ぎてしまう点も問題になっています。
編み込みやアップスタイルに、一つ髪飾りなどワンポイントで付けてあげるくらいが派手過ぎずちょうど良さそうです。
せっかく美容院でヘアセットしてもらうので派手にしてもらいたい気持ちはわかりますが、あくまでも卒業式に出席するためのものですから、正装を意識したスタイルにしましょう。
袴が歩きにくく危ないため
着物は大人でも苦しくなってしまう時がありますよね。
帯でウエストをきつく締めていますし、袴の裾はボリュームがあり踏んでしまうこともあるかもしれません。
その上、長時間座っていないといけないですし、苦しくなって気分が悪くなってしまう、という心配もあります。
卒業証書を貰いに壇上へ上る際、裾を踏んで転んでしまわないか、ドキドキしてしまいますね。
また、着付けが着崩れてしまった時に自分自身で袴を直せないことや、トイレに行く際、大変などの理由があるようです。
袴のスタイルが目立ち過ぎてしまうから
袴とは上半身は着物で、下半身は袴と言われている着物を着るスタイルです。
上下と好きな色や柄と好きな物を合わせて選べるので、おしゃれな女子には憧れたスタイルですよね。
色合いや柄をしっかりと選べば上品な装いになれます。
あと問題なのはヘアスタイルではないでしょうか。
ど派手な髪飾りなど付けると卒業式にふさわしくない雰囲気になってしまいますので、美容院でのヘアセットの際は注意しましょう。
小学生の卒業式に袴を着ることを禁止解決するには?
上記では袴を禁止にしようとする理由を色々説明してきましたが、禁止になった小学生の保護者の方達で賛否両論の意見があるようです。
小学校側は、今後も袴を禁止にするのか、または一定の決まりを作って解禁にするのか悩んでいるそうです。
禁止の理由も納得できるものもあったのですが少し気になるところもありました。
保護者の意見の違い
小学生の卒業する本人が袴を着たいと言っているから着せてあげたいという保護者と、袴を着るのがあまり好ましくない、と思っている保護者がいます。
ここで意見の違いがでてきていますよね。
上記で書いてきた禁止にする理由が色々とありました。
子供が一人でトイレに行けるよう練習したり、着崩れてしまった時に自分でできるようしたりするなど、練習しておくとどうでしょう。
禁止にする理由が少しなくなりそうですよね。
転んでしまった時などは怪我をしてしまったら自分だけではなく周りにも迷惑をかけてしまうかもしれないということを念頭に置いておきましょう。
具体的な解決策とは?
袴はいつもの洋服よりはやはり動きづらくなるので、先生の迷惑にならないよう、色々本人と準備をすることが大切です。
いくつかまとめてみましたので参考にしてみて下さい。
- 階段の上り下り
袴の裾は長いので、階段の上り下りする時は裾を持ちながら移動します。万が一裾を踏んでしまうと一大事です。
- トイレの行き方
卒業式が終わるまで一度もトイレに行かないなんてとても無理な話です。
先生も小学生のトイレに毎回付き添うのも現実的ではありません。
トイレにはちゃんと一人で行けるように確認しておきましょう。
袴の裾を床に付けないようにするにはクリップなような物があると便利です。
和式の場合は大人でも大変ですので、学校に洋式のトイレがあるのか確認しておきましょう。
- 着崩れてしまった時
袴の着崩れとは具体的に襟元が緩んでしまうことと、袴がずり落ちてしまうことの2点だと思います。
完璧に直すことはできないかもしれませんが、ここを引っ張るとここが締まる、ここを触ると直る、などポイントだけでも教えておくと良いかもしれません。
- 担任の先生にも袴を着て行くことを伝えておく
担任の先生にも袴を着て行くことはもちろんのこと、連絡帳に袴を着た時の注意点を色々準備している旨を記入し、先生にお知らせしておくと良いですね。
その時、トイレや階段での注意点を理解していることも忘れず伝えておきましょう。
卒業式には、袴を着て行く予定です。
階段の上り下りや、トイレ、着崩れてしまった時の対処方法は理解しています。
先生には、なるべく迷惑をおかけしませんので、よろしくお願いいたします。
こんな感じで伝えておくとより安心ですよね。
小学生の卒業式で袴を着せたい?着たい?
小学生の卒業式で袴を着せたいと思っている保護者がいる一方で、否定的な意見もあるようです。
また、実際出席する子供はどのように思っているのか調べてみました。
保護者の意見
小学生の卒業式で袴を着せたいと思っている保護者はいると思いますが、実際小学校の卒業式に出席された方に聞いてみました。
小学生の袴姿なんて可愛いに決まってるから着せたい!
袴を卒業式で着ていくことに関して肯定的な意見な方が多いのではないでしょうか。
一方で否定的な意見もあるようです。
袴で卒業式に出席する事を禁止していたにも関わらず着ていた子は数人いて、着てた子はオテンバなイメージの子が多かった…
などと袴を着て行くことに関して否定的な意見もあるようです。
子供の意見
次に小学生の子供達は実際のところどう思っているのでしょうか。
卒業式に袴を着ている子は半分くらいいたかな?
いつもとイメージが全然違ってきれいで可愛かった!
自分が袴を着なかったのは、七五三の時に着た着物が苦しかったから。
袴を着るか着ないかではなく、自分の着たい物を着れば問題ない、という事でしょうか。
小学生の卒業式で袴を着た時の華美になり過ぎないヘアスタイルは?
小学生の卒業式で袴を着せたいと思っていても、当日のヘアスタイルが華美になり過ぎてしまうのではないかと悩んでしまい、着せるのを迷ってしまう方もいると思います。
そこで袴を着た時の華美になり過ぎないヘアスタイルはどのようにしたらよいか考えていきたいと思います。
美容院でヘアセットしてもらう
美容院で袴の着付けをしてもらう予定でしたら、そのままそこでヘアセットしてもらうのが良いでしょう。
その際、華美になり過ぎてしまわないように美容師の方に伝えましょう。
美容院によっては着付けとヘアセットを一緒にするとお得なプランもありますので調べてみましょう。
美容院でヘアセットしてもらうと、自分ではできない本格的なヘアスタイルにしてもらえますし、オススメです。
デメリットを挙げるなら、着付けやヘアセットは当日早朝にする必要があるため、朝の早い時間から準備しなければならない点があります。
また、小学生の卒業シーズンは、日付の重なってしまうことがあるため、混みあってしまうので早めに予約する必要があります。
自宅でヘアセットをする
袴の着付けをご自宅で行う時は、保護者がヘアセットをするのも良いですよね。
朝早くから美容院に出向かず済みますし、費用も抑えられます。
袴に合うヘアセットは難しそう、と不安になってしまうかもしれませんね。
ですが、小学生の卒業式用袴自体が色鮮やかで華やかですので、髪型はそこまで派手にしなくても大丈夫です。
ハーフアップや編み込みに髪飾りなど付けるだけで可愛いらしい印象になります。
デメリットを挙げるなら、美容院でする本格的なヘアセットができない、ということでしょうか。
まとめ
- 小学生の卒業式に袴を着て行くのをやめてほしい理由5つ
- 小学生の卒業式に袴を着ていくことをやめてほしい問題、解決するには色々な準備をすることが大切
- 小学生の卒業式は本人が着たい物を着るべき
- 小学生の卒業式に袴を着た時のヘアスタイル美容院、自宅それぞれのメリットデメリット
いかがでしたか?小学生の卒業式に袴を着せるをやめてほしい、という意見は確かにありましたが、どの理由も準備さえしていれば問題ないのではないでしょうか。
小学生が卒業式に袴を着てはいけないという合理的な理由がないですし、トイレや階段の問題もしっかり説明し、練習して出席すれば、と思うからです。
大前提、自分のことは自分でできること!小学生が卒業式に袴を着ていくならもうこれに尽きるのではないでしょうか。
小学生の卒業式、6年間の集大成、卒業する本人も保護者もたくさんの思いがあることと思います。
一生に一度の晴れやかな節目を楽しんで迎えられると良いですね!
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