昔に比べ、米粉を使ったパンやクッキーなどのお菓子が増えました。
私は以前、グルテンフリー生活をした事があります。
味に良いイメージは無かったのですが、食べてみると、もっちりした食感でとてもおいしかったですよ。
小麦アレルギーの子どもが多いので、米粉を小麦粉代わりとして使用する家庭も多いのではないでしょうか。
アレルギー除去食で使える米粉は、離乳食に便利です。
一方、米粉を離乳食に使うのは危険という声も聞こえてきます。
子育てを楽しみながら進めていきたい離乳食。危険と聞けば、不安になりますよね。
安心してください。米粉は、正しく選び正しく使えば、安全です。
ここでは、米粉が危険と言われる理由など、米粉について詳しく解説します。
また、米粉を使った離乳食用レシピも紹介したいと思います。
米粉が離乳食に危険といわれる理由とは?
米粉は、離乳食に使うとなぜ危険なのでしょうか?米粉についても、簡単に説明したいと思います。
米粉が、離乳食に使うと危険と言われる理由。それは、のどに詰まる危険があるからです。
しかし、米粉の種類に気をつければ大丈夫なようです。
米粉は、大きく分けて「もち米」と「うるち米」の2種類があります。その2つのうち、離乳食に適しているのは、うるち米の方です。
なぜかというと、もち米の米粉は、粘り気が強いのです。
したがって、のどに詰まる危険性が高く離乳食に向きません。
うるち米でできた米粉には、「上新粉」、「かるかん粉」などがあり、スーパーで目にした事もあるのではないでしょうか。
また、もち米でできた米粉には、「白玉粉」、「もち粉」などがあります。
離乳食に使用する場合は、うるち米100%の米粉を選びましょう。
米粉とは?
米粉とは、お米を細かく砕いて作ったパウダー状の食材です。
製粉技術の向上で、より細かくさまざまな用途に使える米粉が登場しているようです。
例えば、昔から和菓子に使われてきた「上新粉」や「白玉粉」などありますが、さらに細かくなったことで洋菓子やパン、麺など幅広く使えます。
今までは作るのが難しかった料理も、米粉なら滑らかに伸び、美味しく作れますよ。
また、米粉にはアレルギー反応を起こすこともある「グルテン」が含まれていません。
したがって、小麦粉の代用品として使用されることも多いです。
米粉は、モチモチとした食感が人気であることに加え、アレルギーの方にも安心安全な食材として注目されています。
しかし、米粉製品であっても、グルテンを含んでいることもあるため注意が必要です。
原材料または添加物に小麦粉、グルテンが含まれているケースです。
その他に、製造工場で小麦を含む製品の生産している場合などです。
米粉を購入する時は、食品表示ラベルの確認が必要ですね。
小麦粉とは?
小麦粉とは、小麦粒を挽いて粉状にしたものです。
ちなみに、小麦粉は「薄力粉」、「中力粉」、「強力粉」などを含む総称です。
小麦粉に含まれるグルテンの量や性質で、区分されるようです。
小麦粉は、パン・麺類・お菓子などの材料として広く活用されています。
小麦粉は、家に常備している材料の一つですよね。使う頻度も多いのではないでしょうか。
また、水を加えてこねると、弾力や粘り気を持つ生地になるという特徴があります。
これは、小麦粉に含まれる数種類のタンパク質が結びつき、グルテンを作り出した結果なのです。
米粉と小麦粉の違いは?
では、米粉と小麦粉はどこが違うのでしょうか?大きく分けて以下の3つです。
- グルテンが含まれているか
- 油の吸収率
- 必須アミノ酸の含有量
米粉と小麦粉は、栄養成分で数字に大きな違いがありません。
「グルテン」を含んでいるか否かという点が異なります。
基本的に、小麦粉にはグルテンが含まれています。しかし、米粉にはグルテンが含まれていません。
グルテンは、パンなど作る際に膨らみやすいという特徴を持っています。
また、グルテンによるアレルギー反応を起こしてしまう人もいるので注意しないといけません。
アレルギー以外でも、体調管理の目的でグルテンフリーを取り入れる人が増えていますね。
米粉と小麦粉では、油の吸収率も変わってくるようです。
小麦粉に比べ米粉は、油の吸収率が少ないのです。したがって、天ぷらなどの揚げ物でもヘルシーに仕上げることができます。
小麦粉と違い、米粉は余分な油を吸いません。そのため、時間が経ってもべちゃつかないのが大きなメリットです。
米粉と小麦粉では、栄養素である必須アミノ酸の含有量が異なります。
必須アミノ酸とは、栄養素として食物などから摂取しなければならないアミノ酸のことです。
これは、人間の体内では充分な量を合成できないのです。
「アミノ酸スコア」(必須アミノ酸とタンパク質がバランスを表す指標)で、米粉が65に対し、小麦粉は38~44となっています。
このことから、米粉はより多くの栄養素を含んでいることが分かります。
米粉の素材はお米です。アミノ酸以外に、ビタミンB1やビタミンEなどもたくさん含まれている栄養価の高い食材と言えます。
また、小麦粉の主成分はタンパク質です。一方、米粉はでんぷん質です。
日本の主食であるお米そのものですから、良質なエネルギー源になってくれます。
米粉を離乳食に使う時のおすすめ商品
農林水産省では、お米消費拡大の取り組みとして、米粉普及を目指しています。
主食用のお米は、100%国産でまかなわれています。米粉の消費が増えれば、食料受給率向上につながると言えます。
さらに、日本の農業を守る事にもつながるので、上手に活用できたら良いですよね。
家庭で使えるよう、離乳食にもおすすめできる米粉商品を紹介します。
米粉のメリット・デメリット
米粉のメリット、デメリットについてまとめてみました。
米粉の特徴は、小麦アレルギーがある人でも安心して食べられところです。
先ほどもお話した通り、アレルギー症状発症の原因である、タンパク質「グルテン」を含んでいないため、小麦アレルギーがある方でも食べられます。
離乳食を始めたばかりの赤ちゃんからお年寄りまで、家族みんなが安心して使える食材です。
お菓子作りの際など、粉をふるうという工程が必要なケースも多いでしょう。
米粉はサラサラとしてダマになりにくい性質があります。粉をふるう手間がかからないのは嬉しいですね。
また、粉状になった米から作られているため、小麦粉と比べて消化が緩やかなのです。
そのことから、腹持ちがいいという特長もあります。ダイエットで、米粉を使用するのには納得です。
米粉は小麦粉に比べて油の吸収率が低い事をお伝えしました。
ダイエット中で、油分やカロリーが気になる人にもおすすめです。ただし、米粉自体のカロリーは小麦粉よりもやや低い程度ですので、食べ過ぎに注意してくださいね。
米粉は粒子が細かいので、水に溶けやすいのです。そのため、料理に使用した時も水でさっと洗い流せるので、後片付けが簡単です。
米粉は、昔から日本人に親しまれてきたお米を粉砕したものなので、癖なく食べられます。
また、幅広い食材や料理と相性抜群です。私の周りでも、米粉パンが好きという声をよく聞きますし、これからもっと普及するのではないかと感じています。
米粉は、だんだんと市場に出回ってきています。しかし、まだまだ店頭では手に入りにくい印象があります。
店頭に置いてあったとしても、求めていた品種では無かったり、他の粉類とミックスされていたり…。
お目当ての米粉がある場合は、通販をおすすめします。
米粉のお菓子は、小麦粉を使ったお菓子と比べて固くなるのが早いです。
炊き立てのご飯を、保温せずに放っておいたら固くなってしまった経験はありませんか?
これと同じように、米粉のお菓子も時間が経つにつれて固くなるようです。
すぐに食べない場合は、粗熱がとれたらラップに包んで冷凍しておきましょう。
電子レンジやトースターで温めて解凍して、出来立てと同じおいしさを味わってくださいね。
また、米粉は生地同士をつなぎ合わせてくれるグルテンがないため、バラバラになりやすいです。
ケーキなど作る時は、米粉と合わせて片栗粉やタピオカ粉を使用してみてください。
弾力のあるしっかりした生地が出来上がるのでおすすめです。
米粉の選び方
米粉の選び方について、簡単にまとめてみました。
- 作りたい料理にあわせて種類を選ぶ
- 米粉の配合量で選ぶ
- アレルギーの方はグルテンフリーや「ノングルテンマーク」付きをチェックする
薄力粉タイプの米粉なら揚げ物料理からパン、お菓子など様々なレシピに使う事ができます。
調理の幅が広いので、使用目的別に複数、米粉を買う必要もなくおすすめです。
ホットケーキミックスタイプの米粉は、砂糖やベーキングパウダーなどが初めから含まれています。
そのため、焼き菓子作りやケーキ作りに向いています。
米粉でパンを作りたいなら、パン専用の米粉をおすすめします。
ホームベーカリーでパンを作るという人には、ホームベーカリー対応の米粉もあるので、チェックしてみてくださいね。
米粉100%タイプは、米だけを原材料にしているものです。
グルテンが含まれていないため、小麦アレルギーの方でも使いやすいです。
また、お米本来の味わいを楽しめる他、パンやお菓子、料理など幅広く使用できるのも嬉しいポイントです。
小麦アレルギーがある方には、グルテンフリーの米粉をおすすめします。
ただし、グルテンフリーとは「米粉1gに対してグルテン含有量が20ppm以下の商品」を表します。
また、「ノングルテン」と呼ばれる、含有量1ppm以下の厳しい基準をクリアした米粉もあり、認証マーク「ノングルテンマーク」が付いています。
気になるようでしたら、ぜひチェックしてみてくださいね。
おすすめの米粉
おすすめの米粉を紹介します。離乳食にも使えるのでぜひ試してみてください。
こちらは、新潟産うるち米を使用していて、人気のある商品です。
米粉は、製造メーカーによって粒子の細かさが異なります。
粒子が粗いとダマになりやすく、扱いにくい場合もあるようです。
しかし、こちらの商品は粒子が細かいので混ざりやすく、扱いやすい粉です。
1㎏のお徳用サイズなのにも関わらず、500円前後という価格が主婦にはとても魅力的!コスパが良いのでおすすめです。
こちらは、米粉がそのままホットケーキミックスになっているお手軽商品です。
米粉でホットケーキを作りたいけど分量が分からない、小麦と混ぜる割合に疑問を持つ人におすすめです。
初心者の方、お料理が苦手という方でも安心して調理できると思います。
表面はサクッと、中がモチっとした食感のホットケーキに焼き上がりますよ。
離乳食用のおやつ作りにいかがですか?ぜひ、お試しください。
米粉を使った離乳食のレシピを紹介
米粉を離乳食に使うには、どのような使い道があるのでしょうか。
離乳食の時期に分けて、ポイントを見ていきましょう。簡単なレシピも紹介したいと思います。
初期のレシピ
初期は、まず10倍粥からのスタートですよね。お米を粉にした米粉は離乳食初期から使え、粒がない状態なので裏ごしなどの手間も省けます。
電子レンジで簡単に作れる、つぶし粥のレシピを紹介します。
米粉の種類によって水分量が変わりますので、様子を見ながら調節してください。
また、しっかり加熱しないと危険ですので気を付けましょう。
まとめて作って冷凍保存もできますが、1週間を目安に使い切りましょう。
中期のレシピ
柔らかい固形物なら食べられるようになる離乳食中期。この時期は、やわらかく茹でた野菜など、とろみをつけるのに役立ちます。
栄養満点!ささみを使った野菜あんかけのレシピです。
ささみの茹で汁なら、だし汁を準備する必要が無いのでおすすめです。
後期のレシピ
離乳食後期になると、食べられる食材も増えます。また、自分で手づかみ食べをするようになります。
米粉で、お好み焼きやパンを作ると喜んでくれますよ。
甘くておいしい米粉を使ったさつまいも蒸しパンのレシピです。
レシピによっては粘りが強くなります。子どもがのどに詰まらせないよう、注意してください。
まとめ
- のどに詰まる危険があるため、離乳食で使用する場合は、うるち米100%の米粉を選ぼう
- 小麦アレルギーがある場合は、グルテンフリーの米粉だと安心して使える
- 米粉は、薄力粉タイプが使いやすい
- 米粉は、離乳食作りに便利
グルテンフリーで、小麦アレルギーを心配せず、幅広い料理に活用できる「米粉」。
そんな米粉を離乳食に使うと危険と聞いて不安でした。
しかし、うるち米の米粉なら、のどに詰まる危険を回避できます。
米粉はとても便利です。上手に使い、離乳食を進めてみてください。
そして、家族みんなで米粉料理を楽しんでほしいです。
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