粉ミルクを作るとき、何度もはかって移し替える作業が、地味に面倒くさい
粉ミルク缶についてくるスプーンでは、一度すくうだけで、20mlのミルクしか作れません。
しかし、赤ちゃんが飲むミルク量は、少なくとも80ml以上のため、最低4回以上、スプーンを出し入れすることとなります。
そんなストレスが、100均に売っている計量スプーンで軽減されるのです。
粉ミルク用のスプーンを、間違えて捨ててしまった
こういった場合でも、100均で、計量スプーンを購入すれば、すぐに代用できるため安心してください。
100均で、どのような計量スプーンも購入するべきか、スプーンの保管方法などと一緒にご紹介していきます。
粉ミルクのスプーンは100均で代用しよう
まずは、粉ミルクの付属スプーンについてご説明します。
そして今回、代わりにしようとしている100均の計量スプーンで、代表的なものは、大さじスプーンと小さじスプーンです。
下記は、大さじスプーンと小さじスプーンで、粉ミルクを計量した場合の、重さ比較表です。
種類 | 量 | 重さ | 1杯で作れるミルクの量 |
大さじ | 約15ml | 約10g | 約80ml |
小さじ | 約5ml | 約3g | 約27ml |
それでは具体的に、どのような、大さじスプーンと小さじスプーンの商品が売られているのか、みていきましょう。
ダイソー
100均のダイソーには、これだけ計量スプーンが売られていました。
計量スプーン | 15ml、5ml、2.5ml |
マグネット付計量スプーン | 15ml、5ml、2.5ml |
計量スプーン6本組 | 15ml、7.5ml、5ml、2.5ml、1.65ml、1.25ml |
計量スプーン ミッキーマウス | 15ml、10ml、5ml |
いずれも大さじと小さじがセットになっているので、粉ミルクをわずかな量はかる際にも、使いやすそうですね。
セリア
100均のセリアには、これだけ計量スプーンが売られていました。
電球型メジャースプーン | 15ml、5ml、1ml |
すりきり計量スプーン | 15ml、5ml |
アクリルメジャースプーン | 15ml |
アクリルメジャースプーンL | 15ml |
これだけ種類があると、迷ってしまいますが、購入をおすすめするのは、大さじスプーンです。
その理由は、小さじスプーンなら粉ミルクのスプーンとほぼ同量をはかることができるため、購入してもさほど変わりがないからです。
赤ちゃんが飲むミルクの量は、生後すぐから80mlを目安とされています。
それなら、同じサイズの小さじスプーンで何度もすくってはかるより、大さじスプーンを使った方が効率良いですよね。
1歳まで月齢別調乳量をもとに、粉ミルクのスプーン、大さじスプーンそれぞれ、何杯分必要なのか、計算してみました。
月齢 | 基準体重 | 1回あたり 調乳量 |
粉ミルク スプーン |
大さじ |
生後~1/2ヶ月 | 3.0kg | 80ml | 4杯 | 1杯 |
1/2~1ヶ月 | 3.8kg | 80~120ml | 4~6杯 | 1~1.5杯 |
1~2ヶ月 | 4.8kg | 120~160ml | 6~8杯 | 1.5~2杯 |
2~3ヶ月 | 5.8kg | 120~160ml | 6~8杯 | 1.5~2杯 |
3~5ヶ月 | 6.8kg | 200ml | 10杯 | 2.5杯 |
5~7ヶ月 | 7.7kg | 200ml | 10杯 | 2.5杯 |
7~9ヶ月 | 8.3kg | 200ml | 10杯 | 2.5杯 |
9~12ヶ月 | 8.8kg | 200ml | 10杯 | 2.5杯 |
大さじスプーンを使えば、粉ミルクのスプーンよりも、はかる回数が少なくてすみますね。
はかる回数が減るということは、調乳量を間違うリスクも減ります。
また、器具を出し入れする頻度が減るため、雑菌の入る確率自体、若干減ることとなります。
なお、計量スプーンを代用し、粉ミルクをはかるときは、必ず規定どおりの濃度で調乳することを心掛けてください。
規定どおり調乳することではじめて、母乳と同等のエネルギーになるためです。
自己判断で薄めたり、濃くしたりすることは禁物のため、必ず規定量になるようはかりましょう。
粉ミルクのスプーンを保管する方法はきれいに洗うこと
粉ミルクのスプーンは、どうやって保管するのが良いのかな。
スプーンは使ったら、そのまま粉ミルク缶に入れているけれど、間違っているのかな。
粉ミルクのスプーンには、保管する方法というものが決まっています。
まず、ご紹介する保管方法は、「きれいに洗う」ことです。
きれいに洗う、なんて当たり前と思うかもしれませんが、意識していないと粉ミルクが若干残ったまま、となっていることもあります。
そこで、哺乳瓶と同じく、専用洗剤やスポンジを使って、洗って保管することが大切になります。
しっかり乾燥させる
粉ミルクのスプーンを保管するときは、洗った後でしっかり乾燥させることがポイントです。
生乾きのまま、スプーンを放置しておくと、雑菌がわきやすくなります。
スプーンを乾燥させている間に、追加でミルクが必要となった際、すぐ使えるよう、何本か用意しておくこともおすすめです。
洗浄し、きれいなガーゼに包んで保管
粉ミルクのスプーンを洗浄し、毎回きれいなガーゼに包んで保管すれば、次も安心して使えますね。
この方法は、私も産院で教わったため、安心できるおすすめの保管方法です。
ラップに包んで保管
粉ミルクのスプーンを洗って消毒して乾かし、ラップで巻くだけという簡単な保管方法です。
ガーゼは、毎回洗浄するのが手間ですが、ラップなら使い捨てできるので、面倒くさい手間を減らせます。
ただし、ラップはもったいないからといって使いまわさず、毎回変えるようにしましょう。
専用缶の中に保管する
粉ミルクのスプーンは専用缶に入れ、ほこりがつかないよう、フタをして保管しておけば、安心してすぐ使えますね。
他には、使っていない哺乳瓶やドリンクボトルなどを、スプーンの保管用として使うことができます。
少し大きくなりますが、粉ミルクの空き缶は、きれいに洗い乾かせば、スプーンを保管しておくこともできますよ。
タッパーに保管
100均などで売られている、タッパーに保管するという方法もあります。
粉ミルクのスプーンが入る大きさであれば、どのようなものでも大丈夫です。
ただし、専用缶と同じく、フタ付きのものをおすすめします。
缶で保管するときと同じく、洗って消毒し、使うようにすると衛生的です。
哺乳瓶ケースで保管
消毒、保管ケースとして使われる哺乳瓶ケースに保管する方法もあります。
哺乳瓶やキャップなどと、一緒にまとめて保管できるので、粉ミルクのスプーンだけを失くすことは減ります。
まとめて収納できるので、使うときに出しやすく、お部屋もすっきり整頓しやすくなります。
粉ミルクのスプーンも消毒しよう
おそらく、哺乳瓶消毒には、気を使うと思いますが、粉ミルクのスプーンも消毒する必要があるのです。
粉ミルクの缶も、フタをあけしめするだけで、雑菌にふれています。
粉ミルクのスプーンに雑菌がついていれば、粉ミルク缶へ、直接入れてしまうこととなります。
さらに、フタをして密閉までするため、雑菌が繁殖しやすくなる環境となっています。
そこで、できるかぎり、除菌をする必要があるということになります。
それでは、粉ミルクの大きい缶を購入し、使いきるまでについて想定してみましょう。
今回は、生後1ヶ月の赤ちゃんへミルクを飲ませてあげるように想定していきましょう。
生後1ヶ月の赤ちゃんが、1回に飲むミルク量は、約100ml程度です。
何回程度スプーンの出し入れが発生するのか、メーカー別に比較してみました。
商品名 | 容量(g) | 1さじあたり(g) | 粉ミルク用スプーン 20mlを作る場合 |
1ヶ月赤ちゃんに100mlを作る場合 |
和光堂 はいはい |
810 | 2.6 | 約312回分 | 約62回 |
明治 ほほえみ |
800 | 2.8 | 約286回分 | 約57回 |
森永 はぐくみ |
800 | 2.6 | 約308回分 | 約62回 |
森永 E赤ちゃん |
800 | 2.6 | 約308回分 | 約62回 |
アイクレオ バランスミルク |
800 | 2.54 | 約315回分 | 約63回 |
雪印 すこやかM1 |
800 | 2.6 | 約308回分 | 約62回 |
雪印 ぴゅあ |
820 | 2.6 | 約315回分 | 約63回 |
つまり、大1缶すべてを使いきるまでに平均53回近く、缶の開け閉めされることがわかりました。
そのたび、粉ミルク缶の中身は、雑菌に触れる可能性があるということとなります。
粉ミルク自体、雑菌に触れやすいなら、消毒できる器具は消毒して、できる限り除菌してあげたいですね。
粉ミルクのスプーン素材は、基本的にポリプロピレンでできています。
そのため、120℃までの耐熱性があるので、煮沸消毒や電子レンジ消毒は可能です。
消毒方法は、以下を参考にして、実践してみてくださいね。
煮沸消毒
沸騰したお湯に3分間入れて消毒する、オーソドックスな方法です。
スプーンは繰り返し煮沸しても熱に耐えますが、鍋肌へ触れると軟化することがあるので注意してください。
鍋肌へ触らぬよう、ガーゼなどに包んで入れると、溶けることなく安心です。
電子レンジ消毒
哺乳瓶用などに、電子レンジ専用消毒ケースなどが発売されています。
専用消毒ケースを使用すれば、哺乳瓶の乳首やフタと同様、スプーンも電子レンジ消毒が可能となります。
沸騰したお湯を用意する時間と手間が、省けて少しラクになりますね。
薬液消毒
市販消毒液で、哺乳瓶の乳首やフタと同様に、消毒することができます。
赤ちゃん用の消毒液や、消毒専用タブレットを使うと、より除菌効果が期待できますね。
粉ミルクのスプーンを再利用する方法
0ヶ月の赤ちゃんは、基準量で想定すれば、粉ミルク大缶を12日で使いきる計算となります。
生後1ヶ月となる頃には、おおよそ2~3缶を消費していることでしょう。
つまり、粉ミルクのスプーンも、同じだけたまっていくことになりますね。
ただ捨てるだけではもったいないので、できる限りいろんな再利用してみましょう。
麦茶やおさゆをあげるときに使用
母乳を卒業して、次に赤ちゃんがチャレンジするものは、麦茶やおさゆとなってきます。
もちろん、赤ちゃんがはじめからコップで飲めるわけもないため、スプーンであげます。
離乳食用のスプーンであげることが、多いかと思います。
しかし、飲む量が増えてくると、離乳食用スプーンでは物足りなくなります。
そんなときに粉ミルクのスプーンを、再利用してみましょう。
これなら、深さがあり、口へ持っていくまでに、こぼれる頻度もかなり減るので、便利さを実感できると思いますよ。
離乳食中に「赤ちゃんが持つ」用のスプーン
離乳食が進むと、赤ちゃんは、自分でスプーンを持ち、食べたがるようになります。
離乳食スプーンを奪われてしまい、いつまでもご飯が食べさせられない状況も出てくると思います。
そんなとき、粉ミルクのスプーンを持たせると、赤ちゃんはそれで納得し、離乳食用スプーンも守ることができます。
さらに、このスプーンは、深型なので、赤ちゃんが食べ物を思うようにすくえず、散らかりにくくもなります。
離乳食をあげるとき、毎回散らかり放題になっているなら、一度再利用してみる価値があると思いますよ。
おもちゃにする
粉ミルクのスプーンを使って、おもちゃとして再利用することができます。
準備するものは、たったこれだけなので、すぐに用意できますね。
- 粉ミルクのスプーン2本
- お米10〜20粒
- ビニールテープやマスキングテープ
- はさみ
作り方は、たったの2ステップ、10分程度で完成します。
- 粉ミルクのスプーンをあわせて、お米は中に入れる
- お米がこぼれないよう、テープでぐるぐる巻きにする
- マスカラのようなおもちゃの完成
テープは、ビニールテープの方が、しっかり固定されますが、マスキングテープにしてあげると、見た目もかわいくなりますよね。
赤ちゃんにあげるおもちゃなら、お米を使うことで、万が一こぼれてしまっても、誤飲の心配がなくて安心できますね。
また、粉ミルクのスプーンを、そのままお砂場で遊ぶ道具としても、使用することができますよ。
スプーンの代用や防災用スプーンにする
子どもと一緒に食事すると、スプーンを落としてしまったり、つかんで離さなかったりして、洗い物となっていきます。
いつのまにか家中のスプーンを使いきってしまう、といった経験はありませんか。
そんなとき、粉ミルクのスプーンを、置いておけば、さっと使うことができて、いざというときに便利です。
また、防災対策だけにスプーンを用意しておくことが惜しい、という場合でも、粉ミルクのスプーンは役立ちます。
粉ミルクのスプーンを、何本か備蓄しておけば、大人も子どもも、いざというとき使うことができます。
計量スプーンとして使う
粉ミルクのスプーンを、計量スプーン小さじとして再利用する方法です。
メーカーにもよりますが、粉ミルクのスプーンは、小さじスプーンと同じくくらい量をはかることができます。
厳密にはかりたい人へは、向きませんが、一般的な料理であれば、粉ミルクのスプーンで計量しておいても、問題なくできます。
まとめ
- 粉ミルクのスプーンは、100均にある計量スプーンで代用できる
- 粉ミルクのスプーンは、清潔に保管することを心掛けよう
- 粉ミルクのスプーンは、消毒して使用していく
- 粉ミルクのスプーンは、再利用して使おう
粉ミルクのスプーンは、100均にある計量スプーンで、代用できることがわかりました。
地味に面倒くさい調乳作業ですが、100均などの便利なアイテムを取り入れて、ラクして育児を楽しみましょう。
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