日本で見かけることができる熱帯魚は2000種類を超える、と言われています。
その中でも、ひときわ艶やかな見た目で人々を魅了するのが、タイ原産のベタという魚です。
初心者さんにとって、水槽で熱帯魚を飼育する場合におすすめされるのは、なぜでしょう。
理由は、ベタを飼育する際に必要なレイアウトアイテムは、全て100均で揃えることができるからです。
なんと、100均では、レイアウトアイテムだけではなく、水槽までもが用意できるなんて驚きですね。
ぜひ、100均で簡単にアイテムを入手して、あなたの好きな水槽レイアウトを作って、楽んでいきましょう。
ベタの水槽レイアウトアイテムを100均で揃えよう
ベタを飼育するにあたり、レイアウトアイテムは100均で準備できることを知っていますか。
ここでは、水槽レイアウトに必要なアイテムが豊富に揃っている、ダイソーの商品をご紹介していきます。
ワイド飼育容器
水槽は、ワイド飼育容器以外にも、大きめの瓶やタッパーでも代用できます。
引用:ダイソー
最低1リットル以上で、容量が大きい水槽用の容器を選んであげましょう。
水そう用アクアプランツ
人工の水草を使えば、お手入れも楽に、緑豊かなレイアウトができます。
引用:ダイソー
大きすぎないよう、容器のサイズに合わせて、水草を選びましょう。
魚や水草を鮮やかにみせる白玉石
白い底床はベタの鮮やかな体色を、グッと引き立ててくれます。
引用:ダイソー
水草の緑色とあわせると、さらに見栄えが良くなりますね。
素焼き植木鉢2個
ベタが落ち着ける、隠れ家も作ってあげるとよいでしょう。
引用:ダイソー
隠れ家があると、一気に水槽らしい雰囲気となりますね。
ビー玉
体色が綺麗なベタと、相性抜群で、華やかになります。
引用:ダイソー
ビー玉にもたくさん種類があるので、いろんな色を試してみましょう。
観賞魚の置物流木
水槽レイアウトに欠かせない、流木もダイソーで入手できます。
引用:ダイソー
流木を使用する際には、必ずあく抜きを行ってくださいね。
流木から染み出す腐食物質により水が茶色くなってしまいます。
ただし、これらを一気に買って水槽に入れてしまうと、ごちゃごちゃしてしまいます。
まずは水槽だけ用意して、それぞれのベタに合わせたレイアウトアイテムを、100均で揃えていきましょう。
ベタの水槽をレイアウトするには注意点がある
最も基本的で重要な注意点は、ベタの気性を知っておくことです。
ベタは、気性が荒くてとても縄張り意識の強い生き物です。
特にオスは他のベタを見ると興奮して攻撃しようとするので、1匹ずつ分けて飼育する必要があります。
優美な見た目からは想像できないので、驚きますね。
他にも、水槽レイアウトを作っていく際の注意点をよく学び、準備をしていきましょう。
飼育容器の容量目安
ベタは、酸素を直接空気中から取り込むため、エアーポンプやフィルターなどで酸素を供給するが必要ありません。
また、もともと暮らしていた環境が水たまりだったこともあり、水質に対して比較的強いため、フィルターのない水槽でも飼育ができます。
これらの理由より、ベタは小さな飼育容器でも飼えるといわれていますが、小さな容器になるほど、外気の影響で水温が変動しやすくなります。
また、水の汚れるスピードも速くなるため、生活しやすい環境を維持することが難しくなるのです。
そのため、できるだけ大きめの水槽で飼うことをおすすめします。
どうしてもボトルを使いたい場合は、最低1ℓ以上、水が確保できるような容器を選ぶようにしましょう。
飼育容器はフタつきを選ぶ
ベタは水面で空気呼吸をする時に、飛び跳ねることがあるため、フタ付き容器を選んで、飛び出すのを防ぎましょう。
フタを完全に閉めてしまうと、空気呼吸ができなくなるので、軽く乗せる程度にして飼育します。
ベタの飼育に適した水温
直射日光やエアコンが直接あたるところ、温度変化の激しい部屋には置かないようにします。
ベタの飼育に適した水温は、26℃前後です。
水温が高すぎても低すぎても、ベタのストレスになってしまうので注意しましょう。
ベタの水槽に避けるべきレイアウトアイテム
ベタを飼育する上で、避けるべきアイテムは下記の通りになります。
- 先端の尖ったもの、角張ったもの
- 貝殻、サンゴ、石
ベタのヒレは、非常に薄く繊細で、少し引っ張っただけでも、避けてしまうほどです。
先のとがった岩や、表面がざらついたものは置かないようにしましょう。
貝殻やサンゴなどは、水質がベタの苦手なアルカリ性に変化してしまうため、置かない方が良いと言われています。
ベタは飼育しやすいとはいえ、体はとても繊細なので、注意点に気を付けながら、つらい思いをさせないようレイアウトしてあげてください。
これらの注意点を気をつければ、ベタにとって安全な環境で育てることができますよ。
ベタの水槽レイアウトはシンプルを心掛けよう
100均で、様々な水槽用のレイアウトアイテムが用意されているため、何を置けばよいか、迷いませんか。
何よりも優先して考えてあげることは、ベタが生活しやすい、掃除の行き届いた、快適な環境です。
それなら、なるべくシンプルにレイアウトしたほうが、掃除しやすくなりますね。
小さな容器で飼育する時は、水をきれいに保つことが、最も大切です。
水をきれいに保つためには、定期的な掃除が必要なので、水換えのタイミングで、同時に済ませるとよいでしょう。
フィルター付きの水槽なら2週間に一度、小さな容器であれば、5日~1週間に一度程度が目安です。
ガラス面の汚れやコケはスポンジで擦り落とし、底砂に溜まった排泄物など細かいゴミを吸い出していきましょう。
容器に入れる水は、カルキ抜き用の薬を使って、必ずカルキ抜きしてください。
容器の水は一度に換えると、ベタの負担となってしまうので、ストレスをかけないためにも、加える水温は、容器内の水と同じくらいにします。
換える量は1週間に一度、約1/3ずつ換えて、突然環境を変えないように気を付けてくださいね。
自分の好きなレイアウトにしつつ、できるだけシンプルさを保ちましょう。
シンプルな水槽で、ベタ本来の美しさを引き出す工夫もしてみてくださいね。
ベタの水槽レイアウトに水草を使ってもよいのか
生活環境をきれいにしておくためのレイアウトアイテムとして、水草が思い浮かびませんか。
水草は、水槽内の水を綺麗にしてくれるといわれています。
果たして、ベタにも、水草はよい影響を与えてくれるのでしょうか。
まず、ベタに水草は不要という意見から見ていきましょう。
ベタのヒレはその長さゆえ、硬い水草にヒレが引っかかると、裂けてしまうこともあります。
また、ベタは、フィルターを設置しないで飼育する場合が多いです。
フィルターなしで飼育している場合、水草が枯れると水質悪化につながるため、調子を崩してしまう可能性もあります。
これらより、ベタの水槽に、水草は必要ないといわれる一方で、水草が必要だという意見もあります。
水草はベタの寝床や休憩場所になるため、ストレスを軽減してくれるといわれます。
さらに、水草には水槽内に溜まった硝酸塩を吸収する働きもあります。
水質が安定すると、水換えペースを遅くすることもできます。
これらより、ベタの水槽に水草を入れている方も多いです。
ベタの水槽に水草を入れる可否は、飼育環境で判断する必要があるため、具体的な飼育環境条件をみていきましょう。
水草の導入をおすすめしない飼育環境は、3つ挙げられます。
上記のような条件に当てはまる環境であれば、水草はない方がよいです。
次に、水草があってもよいといわれる環境をみましょう。
上記のような飼育環境であれば、万が一水草が枯れてもすぐに水質悪化してしまうことはないと考えられますので、水草を入れてもよいといえます。
この基準を目安にしながら、水槽へレイアウトする水草の有無を使い分けましょう。
ベタの水槽レイアウトに適している水草3選
水草をレイアウトする際、ベタに適した水草があるといわれています。
ここでは、代表的な水草を、3つご紹介します。
- アナカリス
ポピュラーで、明るい緑が美しい水草です。水上葉から水中葉に変わる姿が楽しめます。
引用:水草屋
鮮やかな緑色は、ベタの体色と、相性ばっちりですね。
- カボンバ
金魚藻として馴染みがふかく、低温に強い水草です。
引用:水草屋
丸くて可愛らしいフォルムで、観賞に適しています。
- サルビニア
浮遊性のシダ植物で、育成は容易です。光の強さにより大きさが変化するといわれています。
引用:水草屋
サルビニアもまた、ベタの遊泳を邪魔することなく浮遊し、面白い見た目で、レイアウトにばっちりの水草です。
綺麗な体色と、水草が持つ緑色のコントラストは、幻想的世界観を作り出してくれそうですね。
ベタの快適な空間を考えたうえで、どんどんレイアウトをアレンジしていきましょう。
まとめ
- ベタの水槽レイアウトアイテムは、水槽も含めて、100均で揃えることができる
- ベタを飼育する前に、性質をよく知ったうえで、生活しやすい水槽レイアウトを作ってあげることが大切
- ベタの水槽レイアウトは、できるだけシンプルにすることがコツ
- ベタの水槽レイアウトに水草を使うかは、飼育環境で判断する
100均で飼育材料を揃えることができるベタは、はじめて飼育する熱帯魚として大変おすすめです。
しかし、いくら100均で手軽に準備ができたとしても、大切な命を育てることを忘れてはいけません。
ぜひ、ベタの性質をしっかり勉強して、暮らしに彩りを与えてくれる大事な家族として飼育してあげてください。
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