大変な保活を経て決まった保育園なのに、実際に通いだしたら「なんだか合わないな…」と悩む人も少なくないようです。
保育園見学では気づかなかったけど、保育士さんたちの元気がない…
プロならば子ども達の前では常に笑顔でいてほしい…
私が考える保育方針とは合わないなと感じたことを今でも覚えています。
しっかり見学をしていても通いだすと合わないなと感じることも出てきます。
もし、転園することになったらせっかく環境にも慣れてきた子どもがかわいそうなのでは?と子どもへの影響も考えてしまいますよね。
しかし、子どもは大人が思っているよりも強く、適応能力が高いので転園しても大丈夫です!!
この記事では、「合わない」という理由で保育園の転園がなぜ大丈夫であることがわかり、転園する時に失敗しない方法もご紹介しています。
「保育園が合わない」という理由で転園しても大丈夫⁉
通っている保育園が合わないと感じる様々な事情を理由に、転園させたいと考える保護者もいます。
私の娘が前通っていた保育園は見学の時とギャップがあり、保育方針と合わないと感じ転園させたいと考えていたのですが、なかなかタイミングがなくずっと悩んでいました。
引っ越しのタイミングと重なり転園させることができたのですが、娘が保育園に慣れてきたころだったので少し心苦しかったです。
保護者の考えとしては転園させたいけれど、子どものことを考えると悩むこともあるようです。
しかし保育園と子どもと合わない場合、そのまま通わせるのもまた可哀そうに思えます。
「合わない」という理由だけで転園させるのは確かに気が引けますが、その理由だけで転園は可能なのでしょうか?
答えはズバリ、保育園が合わないという理由での転園は可能です!!
なぜなら保育園の退園手続きで「転園理由」を聞かれることはまずありません。
退園届けを保育園に提出し、自治体へ新しい保育園の入園希望を申請することになります。
転園は可能ですが、待機児童が多い地区になると新しい保育園の入園がすんなりいかないケースも多いので、注意が必要になります。
保育園が合わない具体的な理由3選
保育園が合わないと一言で言っても様々な理由があると思います。
私が転園させたいと思った理由は、私が思う先生の理想像と実際働いている先生のギャップが大きかったことです。
先生はいつも笑顔で子ども達に元気いっぱい接してくれると思っていましたが、前に通っていた保育園では違っていました。
先生達も日々の疲れがあるのか、朝来た時から疲れた表情で元気がありません。
そんな先生達ではなんだか嫌だな…。と思ってから引っ越しのタイミングもあり、転園することができました。
転園させたいと思う理由は、朝準備するものが多い、友達関係、先生との関係などさまざまなあります。
転園を失敗しないために、下記の理由をしっかりと押さえ、新しい保育園を見学する時の観察ポイントにしてください。
先生が合わない
担任の先生とコミュニケーションが上手くいかなかった場合や、子どもの様子をあまり教えてくれないと不安になりますよね?
私は、お迎えに行った時に、今日の様子を全然伝えてくれないことが何日も続き、しかもこちらからもなんだか聞ける雰囲気ではなくかなり不安になった経験があります。
また子どもへの対応や、保護者対応がしっかりとされていない場合にも、転園したいと思われるようです。
保育園の運営方針が合わない
保育園のルールや準備物、遊びの内容が子どもに合わない場合もあります。
勉強をいっぱいしてほしくて、お勉強中心の保育園を選んだけれど、活発な子だから外で遊ぶ機会が少なくて物足りないかも…。
このように子どもの性格に合っていない場合に転園を考えます。
また保育園によっては、朝保育園に送り届けたらOKという保育園もあれば、保護者がすべて用意をしなくてはいけない保育園もあります。
仕事の都合で時間がなかなか取れない場合もあるで、朝の準備が大変といった理由で準備が楽な保育園を探すこともあるようです。
このように保育理念や保育内容、保護者がどこまで準備するのか?という理由で転園を考えることがあります。
子どもの友達関係
保育園児でも友達とさまざまなトラブルを起こすこともあります。
友達とケンカしてしまい「保育園には行きたくない…」となることもあるでしょう。
保育園には当然いろいろな性格の友達が通っています。
全員が仲良く遊べることが理想ですが、子どもだってそうはいかず、子どもが大勢集まるとトラブルも起きてしまうものです。
トラブルが起きたときに解決する力を身につけてほしいですが、「保育園に行きたくない…」と強いストレスを感じるのであれば、転園を考える必要がありますね。
保育園を転園すると子どもがかわいそうなの⁉
保護者の「保育園とは合わない」という都合で転園させる場合、最も気になるのは子どもへの影響ではないでしょうか?
せっかく慣れてきたのにかわいそうなのでは…??
と悩む場合もあると思います。
ここではそのような悩みについて解説します。
3~4歳までは馴染むのが早い
子どもが3~4歳児クラスになるまでは、転園して新しい保育園に慣れるまでのスピードはかなり早いといえます。
乳児の場合はまだ一人遊びが多く、友達と一緒に遊ぶというよりは保育士さんとの関わりが主になってきます。
私の子どもも2歳児クラスの時に転園して、初めこそ泣いていましたが1週間も経てば、笑顔でバイバイしてくれるようになっていました。
子どもは適応能力がすごいな!!と思ったのを覚えています。
大好きな先生がいれば別かもしれませんが、大抵の場合新しい保育園に行ってもその場所にさえ慣れてしまえば、楽しい保育園生活を送ることができます。
5歳児なると友達が多くなっているので相談をしましょう!
5歳児(年長さん)になるとすでに友達関係が出来上がっていることが多く、転園する時に悲しい思いをし、かわいそうに思えてきます。
保育園は子どもが生活している場所なので、子どもの気持ちを優先してあげましょう。
5歳児ともなれば、自分の気持ちをはっきりと言うことができるので、転園をしても良いか子どもに相談をしてから決めるのも良いかと思います。
保育園を転園するということは、環境がガラリと変わるので親だけではなく子どもにとって大きなストレスを与えかねません。
しかし、私は娘が転園する時に次のように思うことにしました。
どんな環境にも適応していく力を身につけるチャンスだ!
ずっと同じ環境で安心して過ごすのも子どもにとっては良いかもしれませんが、小学校や中学校、さらには高校など学年が上がる時には環境の変化はつきものです。
その時に、しっかり対応できる力を身につける練習だと思えば、子どもに対しての罪悪感も少しは和らぐのではないでしょうか?
しかし親の気持ちだけで一方的に転園することを伝えるのは、子どもの不安が大きくなるだけなのでNGです。
子どもの不安も受け入れつつ、新しい友達もたくさんできるというようなポジティブなことも伝えていき、少しでも不安を取り除いてあげましょう。
親の気持ちをしっかりと伝えて、子どもの話もきちんと聞いて、転園することに納得してもらう努力をしましょう。
保育園が合わない時の転園で失敗しないポイント
勇気を出して転園した新しい保育園でもやっぱり合わないと思ってしまうということが、保護者にとっても子どもにとっても辛いことですよね?
私の娘が転園する時には前の保育園の経験があったので、見学する時に保育園児に接する先生たちをすごく観察していました。
より良い環境へと思って行動する転園を失敗をしないためには、転園前にいくつか押さえておきたいポイントがあります。
保育園転園の失敗を防ぐためのポイントを紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。
転園先の情報収集&見学を行う
保育園の転園で失敗をしないためにも必ず必要なポイントとなります。
現在通っている保育園でも通いだして「合わない」と感じた部分が出てきたので、すべてはわからないでしょうが、情報収集は必要不可欠です。
可能なのであれば、現在通っている保護者の意見を聞くことができればベストです!
しかし遠方に引っ越す場合などは、実際に見学が難しいので、保育園への質問事項をあらかじめまとめておいて電話やメールなどで保育園に問い合わせてみましょう。
またどの自治体も待機児童が多い可能性が高いため、転園したいけれど転園先の保育園に空きがないという状況も生じることもあり得ます。
転園したいと思っている保育園に空きがあるかを自治体に確認してから動くようにしましょう。
子どもと相談し、希望や不安を聞く
保育園の転園で失敗する可能性をできる限り低くするには、パパ・ママが子どもの気持ちをしっかりとくみ取ってあげることも重要なポイントになってきます。
小さいうちは難しいですが、保護者の話を理解できる年齢の時期の転園の場合はなるべく早めに転園することを伝えてあげましょう。
そのうえで、子どもの希望や、保育園にまつわる不安要素などを聞いて、子どもが転園にマイナスなイメージを持たないようケアしてあげてください。
可能なのであれば通っている保育園の先生に、あなたの子どもにはどんな環境があっていると思うか、保育士目線での意見を聞いてみるのもおすすめです。
転園するベストなタイミングを考える
引っ越しや小規模保育園からの転園など、やむを得ない理由以外での転園を考えている場合は、転園時期を見計らうことで、転園の失敗を防ぐことができるかもしれません。
例えば、2歳児クラスの子どもで、保育園環境に不満があり転園を考えている場合は、3歳児クラスになるまで待てば転園できる保育園の候補が増えることもあります。
なぜなら、3歳児は保育園から幼稚園に転園する子どももいるため、どの保育園でも募集枠に空きが出やすいのです。
転園できる保育園の候補が増えることは、あなたの子どもに合った保育園を選びやすくなることにもつながります。
違うパターンで考えると、保育園の行事でもベストなタイミングがあります。
2月に生活発表会があるのに同じ月に転園してしまったら、他の友達は上手に踊れているのに自分だけができていない状況になってしまいます。
先生もあなたの子どもに合わせて練習などやってくれませんから、転園スタート時からポツンとしてしまう可能性もあります。
私の子どもも運動会2週間前に転園してしまって、ダンスなどもほとんど覚えることもできずに当日を迎えてしまいました。
訳も分からないままグラウンドに立ち、ただただ泣いていたのでかわいそうなことをしたなと思ったことがあります。
早急に転園する必要がないのであれば、パパ・ママが転園のベストなタイミングはいつなのかをじっくりと考えてあげることも大切です。
まとめ
- 転園理由が「合わない」でも転園可能
- 転園する場合は、タイミングを考える
- 転園する時に、子どもの不安点などをきちんと聞いてあげることが大切
- 失敗をしないように転園先の情報収集を怠らないこと
転園を考えた時保護者の考えだけではなく、子どもの気持ちをきちんと聞いてあげることが大切です。
保護者の考えだけでなく、子どもの気持ちを聞いておかないとせっかく転園しても、また失敗してしまう可能性が高くなります。
親の立場になると、子どもにこんな風に成長してほしいと多くのことを願うため、通う保育園に望むものは多くなってしまいます。
すべてを叶えることは難しいですが、少しでも良い環境に通わせたいと願うのは当然です。
保育園に通ってから「合わない」と感じてしまわないように不思議に思うこと、不安なことはしっかりと解消できるように情報収集を怠らないようにしましょう。
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