高校入学説明会(高校見学・高校説明会)は、受験する高校を選択するための、大切なイベントですよね。
受験する高校を、直接知ることができる機会ですし、校舎や施設の見学することで、受験へのモチベーションアップにもつながります。
しかし、ただ高校入学説明会へ行くだけでは、大まかな情報収集しかできません。
見学した高校を比較するためにも、持ち物などしっかりと準備したいところです。
持ち物は何が必要なのか、何を質問すればいいのか、チェックすればいいポイントはどこか、考えるだけではあまりまとまりませんよね。
そこで、高校入学説明会への持ち物や質問内容などを下記にまとめました。
パンフレットやHP(ホームページ)などに載っていないことを知る、絶好の機会ですから、しっかりと準備して有効活用しましょう!
高校入学説明会の持ち物をご紹介
高校入学説明会には、下記にまとめた持ち物を持っていれば、大丈夫でしょう。
入学説明会の資料にも、必要なものが記載されていることもありますので、よく確認してから準備してくださいね。
かばん | 持ち物が全て入る、学校で使っているサブバッグや手提げで大丈夫です。 配られる資料やパンフレットが、折れ曲がらないようなかばんにしましょう。 |
筆記用具 | シャーペンやボールペンを2~3本持っておきましょう |
メモ帳・手帳 | 入学説明会の際、気になったことや後で質問したいことなどを、書いておくと、見返すことができるので、便利です。 大きいノートでは、校舎見学している時に使いにくいので、手帳や手のひらサイズのメモで、立っていても書けるものを用意しましょう。 |
上履き | 学校から指定があれば持って行きましょう。 脱ぎ履きしやすい靴と、上履き、それらを入れる袋も用意しておきましょう。 |
クリアファイル | 貰った資料やパンフレットを入れるために使います |
水筒 | 水分補給のため、邪魔にならないサイズを持っておきましょう |
お金 | 交通費や昼食代に、念の為持っておくと安心です |
筆記用具とメモ帳(手帳)は必須アイテムです。
あとで見返せるメリットがありますし、説明を聞きながらメモしている姿は、高校側へ「真剣に聞いています」というアピールになります。
初めていく場所なのであれば、最寄り駅やバス停からの地図を持っておきましょう。
もちろんスマホの地図アプリでもOKです。事前に検索して、どれくらい時間がかかるのか、調べておきましょう。
また、高校入学の説明会と一緒に、個人相談会を行っている高校もあります。
個人相談会の持ち物は、別途下記にまとめました。
個人相談会への持ち物
ほとんどの私立高校は、入学説明会と一緒に、個別相談会を設けています。
個人相談会は個別ブースで、持ってきた成績表などを見ながら、合格する可能性があるのか、推薦や併願優遇(へいがんゆうぐう)の基準に達しているのか、教えてくれます。
個人相談会は、併願優遇の権利を得られるかどうか、交渉する時間です。
時間は限られていますので、有利に進めるため、持って行けるものを全て持って行きましょう。
必ず必要なもの
- 学校の通知書
あれば有利になるもの
- 模試の結果
- 英語検定、漢字検定、数学検定の合格日(メモで可)
- 部活動での成績を表したもの(新聞切り抜き等)
- 生徒会などの活動記録
- 学校外で活動した記録
高校入学説明会へ行く服装は?
高校説明会へ行く時の服装は、どのようなものにすればいいのでしょうか?
受験生と保護者を分けて説明していますので、参考にしてください。
受験生
受験生は基本「学生服」で、入学説明会に参加しましょう。
しかし、学生服でも、身だしなみをきちんと整えていかないと、だらしなく見え、印象はよくありません。
- 校章が付いているか(曲がっていないか)
- スッキリとした髪型か
- 靴下は汚れていないか
- (スニーカーであれば)汚れは酷くないか
- (革靴であれば)磨かれているか
- 爪が清潔に整えられているか
- アクセサリーは着用していないか
以上のポイントを押さえ、清潔感ある身だしなみに整えましょう。
保護者
保護者の服装は「フォーマルな服装」が基本ですが、スーツほどかっちりしなくても大丈夫です。
しかし、カジュアルすぎると周りから浮いてしまい、高校説明会に集中できなくなってしまうかもしれません。
- 派手ではない
- アクセサリーをたくさん着けない
- 化粧を派手にしない
- ブランド物で着飾らない
このようなポイントを押さえ、さりげなく流行りのものが入っていると、おしゃれに見えますね。
ちなみに、「私立高校」と「公立高校」では服装の傾向が、若干異なります。
「私立高校」であれば、個別相談会もありますので、キレイ目な服装が安心ですね。
清潔感のある落ち着いた、黒や紺、白などベーシックカラーを組み合わせたものがおすすめです。
父親であれば、ダークカラーのスーツで、暑い日はノーネクタイでも構いません。
母親であればワンピースや、キレイ目のアンサンブルにジャケットを持っていれば安心です。
「公立高校」であれば、私立高校と比べて、カジュアルな傾向があります。
フォーマルすぎると浮いてしまうかもしれませんし、反対に、ジーンズなどカジュアルすぎる服装も好まれません。
父親であれば、パンツとシャツ、母親であればキレイ目のパンツに軽いシャツやブラウスなどを合わせたものでOKです。
また、最寄りの駅から学校までが離れている場合、ヒールは低めを選び、歩きやすいスタイルで行きましょう。
高校の入学説明会は何をするの?ここをチェックしよう
入学説明会は、座りながら、学校の教育方針やカリキュラムなどの説明を受けるのが、メインになります。
校内見学する時間を、設けていない場合もありますので、入学説明会前後が唯一、高校の雰囲気を見れる時間になります。
高校の雰囲気を知るために、自分がここに通っていると想像しながら、チェックしてみてください。
その高校の生徒になり切ってみることで、この高校で学びたいのか、本当に行きたい高校なのか、判断することができます。
しかし、初めて行く場所ですので、どの辺りを見ればいいのかわからなくなってしまいますよね。
そこで、学校のチェックポイントを下記にまとめました。
こちらも質問することと同じようにチェックリストを作っておくと、便利ですよ。
校舎や校内 | 清潔に保たれているか、管理はされているか |
学校内の設備 | トイレは清潔か、購買等の設備が充実しているか |
生徒の雰囲気 | 服装や髪型が乱れていないか、登下校に迷惑行為をしていないか |
先生の雰囲気 | 質問をしたとき親切に対応しているか、また疑問は解決されているか |
学校周辺の環境 | 最寄りの駅はコンビニや飲食店があるか、交通状況等 |
他にも、部活動体験ができたり、体育祭や文化祭などの行事に一般参加できたり、入学説明会以外にも高校の雰囲気を知れる機会はたくさんあります。
行きたい高校の情報収集をしっかりして、これからの受験勉強や進路選択に役立てましょう。
高校入学説明では質問してみよう
高校の入学説明会へ行く前に、HPやパンフレットなどで、しっかり情報収集しておきましょう。
それらを見ながら、「楽しく学校に通える環境なのか」「将来へステップアップできる学校なのか」考えると、色々な質問が浮かんでくると思います。
学校の情報は、パンフレットやHPで、大まかなことはわかると思いますので、入学説明会ではさらに深堀した内容を質問することが大切です。
質問することで、先生も「この学校に興味を持ってくれているんだな」と好印象を与えることもできますので、積極的に質問しましょう。
質問例をまとめましたので、参考にしてみてくださいね。
入学説明会が終わってから、「あれ見ておけばよかった!」「これ聞いておきたかったな…。」となってしまわないように、チェックリストを作っておくと、便利ですよ。
大学進学や就職先の詳細情報
高校へ通うことで、一番気になることは将来の進路ですよね。
「どの大学に進学することができるのか」「就職先にいい会社を紹介してくれるのか」「実際の卒業生はどういう進路を選ぶのか」など聞いておきたいところです。
パンフレットやHPに簡単な統計は書かれてますが、細かい詳細まで記載されていないことが多いので、気になることを聞いてみましょう。
- 現役で大学を合格する生徒の比率
- 進学・就職の比率
- 成績が普通の生徒は進学と就職どちらを選ぶのか(またはその比率)
- 指定校の推薦枠はどれくらいあるのか(または推薦枠の基準)
- 推薦枠のある大学名(学部名)
宿題量や学習のサポートがあるのか
宿題は多いのか、どのような学習サポートがあるのか、入学前に知っておくと、どのような高校生活を送れるのか、イメージできます。
- 毎日の宿題はどれくらいなのか
- 土日も勉強が必要なのか
- 夏休みや冬休みの補習があるのか
- 塾通いしている生徒はどれくらいいるのか
- 文系と理系の選択はいつするのか
- 留年や中途退学する生徒はどれくらいいるのか
- 内部に進学する生徒とのクラス編成(または学力差)
例えば、大学進学を考えている場合、高校入学後も塾通いするかもしれませんよね。
その場合、部活動もしていると、放課後の部活動が終わった後、塾へ通うスケジュールとなり、すごくハードになってしまいます。
学校によっては、大学進学へ向けて学習サポートをしているところもありますので、どのような内容なのかも聞いてみましょう。
他にも、普通コースと進学コースを選べるのであれば、下記の内容も聞いておくといいでしょう。
- 進学コースの部活動制限はあるのか
- 推薦枠で進学するなら、進学コースを選ぶべきなのか
- 普通コースを選んだ場合、成績がいいと進学コースへ途中から変更できるのか(またはその反対)
通学について
意外と質問で抜けやすいのが、通学距離の内容です。
「学校周辺から通う人が多いのか」「遠方から通っている人はどの地域に住んでいるのか」を聞いてみましょう。
生徒がどのように通っているのか聞くことで、家からの通学時間を比較できますし、先生方は遠距離通学についてどう思っているのか、知ることができます。
遠距離通学は、ただ単に時間がかかるというだけではありません。
通学時間が長い分、疲れますし、家庭での勉強時間も減ってしまいます。
部活動があれば、その分帰宅時間も遅くなってしまいますよね。
さらに、母親であればお弁当を作る時間にも関わってきます。
もちろん、電車通学であれば、その時間を使って勉強できますが、毎日通うことですので、やはり近い方が楽でしょう。
もし遠距離通学になるのであれば、他にも遠距離通学している生徒がいるのか、充実した高校生活を送れているのかも聞いてみましょう。
先生方が遠距離通学について応援してくれるような姿勢であれば、こちらも安心して通えますよね。
部活動について
部活動のことは、資料に詳しく書かれないことがほとんどです。
なぜなら、毎年生徒の人数は変わるため、頻度や時間、レベルなども常に変動しているからです。
- 部活動の加入率
- 入りたい部活動があるのか
- 活動内容や活動の頻度
- 試合や発表会などがあるのか
- 費用はどれくらいかかるのか
- 設備が充実しているのか
これらの質問をしてみると、部活動の想像がしやすくなりますね。
校則や高校生活の決まりなど
女子にとって一番気がかりなところは、校則や校風がどれくらい厳しいのかというところではないでしょうか?
スカート丈や髪の毛のカラーリングなどでおしゃれしたい年頃ですが、できるかどうかは校則次第です。
- 校則は厳しいのか(罰則はあるか)
- 服装のルールはあるのか(スカート丈などの限度)
- 髪型のルールはあるのか(長さ、色、パーマ、ヘアアクセサリー等)
- スマホや貴重品の持ち込み(許可しているか)
入学してから、「こんなに厳しいなんて知らなかった!」とならないよう、聞いておくといいでしょう。
費用はどれくらいかかるのか
お金のことは少々聞きにくいとは思いますが、「こんなにお金がかかるとは思わなかった!」となってしまわないように、聞いておきましょう。
「高等学校等就学支援金制度」の支援金額が、2020年4月から引き上げられたこともあり、金銭面で不安に思う家庭でも、私立高校へ進学を決める人は増えてきました。
しかし、授業料以外にも、お金がかかることは色々あります。
- 入学金
- 制服や体操服
- タブレットレンタル料
- 夏期講習費用
- 修学旅行等の積立費、支払い時期
- 施設設備費
- 教育充実費(雑費)
これらの内容は、パンフレットやもらう資料に書かれている場合もありますが、抜けている場合もあります。
あらかじめ知っておくことで、入学後焦ることがなくなりますので、「他にかかる費用はありますか?」という感じで聞いてみましょう。
まとめ
- 高校入学説明会の持ち物に、メモ帳は必須アイテム
- 高校入学説明会で質問する内容はまとめておこう
- 学校内外を見るポイントはチェックしておこう
- 高校入学説明会の服装は、清潔感が大切
高校入学説明会に必要な持ち物、質問、チェックするポイント、服装のことをまとめましたが、参考になりましたか?
入学説明会は、受験する高校を選ぶために必要な、情報収集する会です。
持ち物や質問、チェックリストなどしっかり事前準備してから、入学説明会に挑みましょう!
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