誕生日や記念日だけでなく、お悔やみごと等のシーンにも活躍してくれる花束。
感謝や、慰める気持ちを伝える手段として、プレゼントするという習慣は世界各国に共通します。
しかし、中には「貰っても嬉しくない」と言う意見があるのも代えがたい事実。
確かに花束は、プレゼントされた後の手入れやお世話が大変であったり、虫も寄ってきたりします。
それらの理由から、たとえ心がこもった花束であれ「嬉しくない」「貰っても困る」と感じてしまう場合もあるようです。
以降では、「嬉しくない」と感じる場合の理由や対策、プレゼントする際に大切なポイントを深堀りしていきます。
少しでも植物と寄り添う生活が増えますように…。
花束をプレゼントされて嬉しくないのは面倒くさいから
世間一般的には「花束のプレゼント=女性は喜ぶ」という、歴史と実績を兼ね備えたセオリーが存在します。
そんな中「どうしても喜べない」や「貰っても嬉しくない」という意見が、案外多く見つかりました。いくつかご紹介します!
上記の中で、最も多かったものは「面倒くさい」という意見がダントツでした。
言わずもがな、飼っているペットと同じく、花も「命ある生き物」なので、お世話をしなければなりません。
しかし、全人類がもれなく「犬・猫が好き」と言う訳ではないのと同様、花に対しても「好き・嫌い」はあります。
そもそも「花束のプレゼントが嬉しくない」と感じる要因には「花に対する好き嫌い」が大きく作用しているはず!
したがって、花束をプレゼントする場合は、前もって「好きか嫌いか」の確認やリサーチが重要となります。
少数意見としては「花束以外のプレゼントが欲しいから」や「実用的で無い」等が挙げられていました。
また、「花粉症」や「猫を飼っている」など、花が好きで飾りたいけれど難しい、というケースもあるようです。
様々な理由の中で、私が一番興味深く感じたのは「自分に酔っている」という部分です。
この理由には「男性=ロマンチスト」「女性=リアリスト」という傾向が強く反映された結果だと感じます。
男性は、いくつになっても夢や理想を追い続ける(良く言えば)少年の様な心の持ち主。
反対に女性は、家庭を守り子供を育てる為「お金や食べ物」と言った現実的な物質へ重きを置く。
以上から考えても「花束が嬉しくない」と思われるのは、やや致し方無いのかもしれません。
では仮に嬉しくないと感じてしまう場合は、どう言った対策がベストなのでしょうか?!
私の事を考えて選んだプレゼントだろうから、花が嬉しくないなんて言えないなぁ~
同じ花束でも違うスタイルを要望する
花束を断るにしても、可能な限り「傷つけないように、やんわり、それとなく」と思いますよね?!
そこでオススメなのは、違ったスタイルを要望するというものです。
同じ花でも、上記のようなスタイルであれば、面倒くささを最小限に抑えられます。
合わせて「普段から部屋にあまりモノを飾らない派」という場合には、出来るだけコンパクトなものをお願いしましょう。
そして、傷つけないようにやわらかく伝える為、以下でご紹介する言葉を付け足してみてください。
- 枯れていくお花が可哀想に感じるから…
- せっかくプレゼントしてくれたお花が枯れるのは悲しいから…
- 出来るだけ長く眺めていたいから…
これらのセリフを駆使して、同じ花束でもそれとなく「枯れないもの」「長持ちするもの」を所望してみてください♪
もちろん、遠まわしだと通じない強敵にはズバッとストレートが肝心ですよ。
花より団子なアナタには
そもそも「飾るもの」や「愛でるもの」以外が良いと考える、花より団子なアナタ!
どうせ貰うなら、花束より食べられる物や、役立つ物が良いなと考えるのではありませんか?
そんな場合は、ぜひ次の様に伝えてみてください。
- 同じお金を使うなら、一緒に美味しい物が食べたいな(一緒にお出掛けしたいな)
- お花は手入れが苦手…だから日常的に使えるのもが嬉しいな
ここでは「一緒に」や「苦手、もしくは得意じゃない」と伝えるのが重要です。
もしくは、冗談ぽく笑いながら「お花より現金が嬉しくな~」と言ってみるのもGOOD!
「さすがに現金は言いづらい…」と感じる場合は、オンラインで使えるギフトカード等へ言い換えるのもオススメです。
しかしこれらの言葉は、くれぐれも注意して伝える必要があります。
花束のスタイル変更を希望する言葉と比較して、ややダイレクトな印象が強まるからです。
日常的にコミュニケーションが円滑な関係でのみ使用し、公の場や職場関係者などへは厳禁ですよ!
どうしても花束が不要な場合は、お断りと合わせて感謝の気持ちを忘れずに伝えよう♪
花束がプレゼントに選ばれる様々な理由とは
花束を贈るシーンは様々であるのと同じく、そこへ込められた「想い」もまた、多種多様。
「おめでとう」「ありがとう」「いつも想ってるよ」「元気だしてね」「あなたの悲しみが少しでも癒えますように」「愛してるよ」
花束は、上記に挙げたような「想い」や「心」を伝えてくれます。
まさに、これこそが「花束がプレゼントとして選ばれる理由」の根幹ではないでしょうか?!
言葉や形にしづらい気持ちを贈る手段として。はたまた目で見えない「心」を、形ある物として表現する花束は、理想的なプレゼントだと思います。
また、科学の進歩により花を含む様々な植物には、リラックス効果や免疫力アップ効果あるという事が判明してきました。
以降では、花束がプレゼントに選ばれる理由を、科学的観点、文化的観点からそれぞれひもといていきます。
ほんの少しでも「部屋に花を飾ってみようかなぁ」と思って頂けたら幸いです♪
花がもたらす科学的効果
花を含む様々な植物は、科学的、精神的、医学的観点など、多方面から2023年の今もなお研究が進められています。
花の香りがもたらすリラックス効果などは、専門家でない私たちも大いに知られている所だと思います。
また香りだけでなく、花を貰ったり見たりした場合「脳内の幸せ物質」と呼ばれるセロトニン・オキシトシン・ドーパミンが分泌し幸福感を得られるのだそうです。
この場合「生花」であることに越したことはありません。しかし、花粉症やペットの飼育等で生花が難しい場合は「花の画像」や「写真」等でもOK!
花の画像は、脳内にある扁桃体(へんとうたい)へ影響を及ぼすというデータが明らかとなっています。
扁桃体とは、主に「恐怖や不安」等のマイナス感情を司る気管。花の画像が扁桃体の活動を抑える事で、ストレスを和らげてくれるのです。
また、フラワーアレンジメントの様に手先を使い空間認識が必要な活動は、認知機能を改善してくれるとい研究もあります。
よって、医療現場や介護現場でも、認知リハビリテーションの一環として、花は大活躍しているそうですよ♪
くわえて、花と関わりを持った際の情報は、目・肌・鼻から脳内にある視床下部へも送られます。
視床下部は体内の臓器をコントロールする「自律神経」を司っており、人類進化の根源とも言われている箇所。
ここへ働きかけ、交感神経の活動を抑え、副交感神経を優位にしてくれる為、リラックス効果を
花束のプレゼントは、科学的にも素晴らしい効果が得られるのね♪
大昔から伝わる花束の文化とは
大昔と言っても、諸外国に比べて日本の「花束文化」はかなり浅く、馴染みが無いのも致し方ありません。
また、日本にある「華道や生け花」の文化と「花束の文化」はルーツそのものが違います。
花束を贈るという文化は、戦後欧米文化が日本へ入ってきてから徐々に広まった為、まだまだ70年程度。
それとは反対に「花束」の起源とも言われるヨーロッパでは、400年以上前から花を贈る風習があったそうです。
以上から見ても、日本人(特に男性)が花束に馴染めないのは、やむを得ないのかもしれません。
しかし、これだけ花束に対する歴史は違えど「贈る理由」は一貫して「心を贈る」と言うもの。
「感謝の心」「慈しみの心」「愛する気持ち」「応援する気持ち」これらの、言葉に出来ない心を花束は届けてくれます。
これらは、たとえ国や歴史、文明が違っても変わらずに根付き続ける「花束を贈る理由」の根底です。
また今回調べた所、諸外国では日本と比較して、より花が身近な物だと感じました。
各国の花文化について、私が素敵だなぁと感じたものをいくつかご紹介いたしますね♪
私自身、花が好きで日頃から家には生花を(そんなに沢山ではありませんが…)飾っています。
もちろん手間が掛かります。しかし、毎朝花の手入れをする時間は私にとって、とても幸せなひと時です♪
安い物では無い為、コロコロと買い替える訳にもいきません。だからこそ手間を惜しまず、少しでも長く飾っていられるようにお世話します。
花のお世話をする時間的余裕が「心の余裕」にも繋がってくれるはずです。
月に一度でも、花と関わる日常を取り入れてみてはいかがでしょうか?!
特に理由が無くても、草花と関わる日常をもっと取り入れていこう♪
花束をプレゼントする際の注意点をご紹介
せっかく心を込めてプレゼントする花束は、やはり喜んでもらいたいものですよね?!
そこで、贈る際に気を付けるべき注意点をいくつかご紹介していこうと思います。
是非とも以下のポイントをしっかり抑えながら、リサーチ&購入してください。
花束に対して「なんとなくハードルが高いなぁ~」と感じる場合は、ぜひ一輪から始めてはいかがでしょうか?!
また、誰か特定の相手へプレゼントする場合は「マナーやタブー」をしっかりと考慮しなければなりません。
上記で示したような注意点を色々考えると、より一層「花」へ踏み込みづらくなってしまいますよね?!
「式典でのマナー」「仏前のしきたり」「セレクトする花の良し悪し」「花言葉」「花の色が意味するもの」
是非、日常へ花を取り入れる場合は、色々深く考え過ぎずに「ステキなだ」と感じた花を購入してください♪
「この花は色が〇〇だから…」や「この花の花言葉は〇〇だから…」等は一旦横へ置いておきましょう。
不慣れなうちは、3、4日で花を枯らしてしまうかもしれません。
しかし、少しずつでもお世話が出来る範囲内で、花との関わりを日常生活へ取り入れてみてください。
そして、一瞬でもあなたの顔や心がパッと明るくなる事を願っています♪
堅苦しいルールは一旦忘れて、空き瓶に挿す一輪から始めてみよう♪
まとめ
- 花束をプレゼントされて嬉しくないと感じるのは手入れが面倒くさいから
- 花束をどうしても断りたい場合は別の花ギフトへ変更してもらおう
- 花束は言葉や文字にしづらい「心」をプレゼントできる
- 嬉しくないと思われない為には相手の体質もしっかりリサーチしよう
花束のプレゼントは、贈る側・貰う側どちらも心がハッピーになるステキな贈り物です♪
嬉しくないと思われてしまわないように、可能な限り前もってリサーチをしておきましょう。
花束へ込めた、相手を思う心がしっかりと伝わりますように…。
そして、この記事をきっかけに、少しでも草花との関わりが増えてくれると嬉しいです。
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