子供の頃、神社などへ行ったとき、親に「おみくじがしたい!」とお願いしたものです。
ワクワクして引いたおみくじは、運試しゲームのように「大吉」が出れば、大当たり。「凶」なんて大外れです。
子供から見ると、おみくじは運がいい、悪いなど、すぐに分かる簡単な占いのようなものですね。
一般的に、凶はおみくじの中で、運が悪いとされています。
しかし、大人になって、凶をひいたら運がいいと、聞くようになりました。
凶を引くと、それ以上悪いものはないとして、今から良くなるばかりだと、言われているのです。
おみくじといえば、結果を見た後、木に結びませんか?
なぜ、自分が引いたおみくじを、木に結ぶのでしょう?
おみくじの凶は運がいいと言われる理由、おみくじをなぜ木に結ぶのかなど、調べましたのでお教えいたします。
おみくじの凶はなぜ運がいいと言われるのか?
子供の頃は、おみくじといえば、「初詣へ行ったときに引く」では、ありませんでしたか?
おみくじを引いて、その年の運を確かめる。大吉なら、運がいい年になる!凶なら、運の悪い年となる…。
もし、凶を引いてしまったなら、ショック過ぎて泣いてしまいそうですよね。
しかし、凶を引いてしまっても、泣いてしまいそうになることはないのです。
その理由として、おみくじで凶を引いたら、実は運がいいと言われています。
したがって、その時に凶が出たからと、落ち込む必要はないのです。
簡単な占いのように感じるおみくじですが、本当は神様からのメッセージということを、知っていましたか?
おみくじの凶は運がいい
おみくじの種類に、7段階と12段階があることを知っていますか?
一般的な7段階おみくじと、12段階おみくじの運がいい順番は、下記のようになります。
7段階おみくじ | 大吉→中吉→小吉→吉→末吉→凶→大凶 |
12段階おみくじ | 大吉→中吉→小吉→吉→半吉→末吉→末小吉→凶→小凶→半凶→末凶→大凶 |
大凶を入れていない神社も、数多くあるそうですよ。
神社によって、凶や大凶があります。しかし、どちらも運がいいことには、変わりないのです。
なぜ、凶や大凶で運がいいと言われるのか、理由をお教えいたしましょう。
凶の漢字を見ると、フタのない箱の中に、「メ」があります。
今から「メ」が出ますよ、伸びますよということを、表しています。
「大凶」なら、大きくメが出ますよ、大きく育ちますよということなのです。
したがって、これからの未来は、上へ向かっているということですね。
もう一つ、おみくじの凶は、「これ以上運が下がることもない」という意味もあります。
したがって、おみくじの凶は運がいいのです。安心しましたね。
おみくじの凶が出る確率はどのくらい?
おみくじの凶や大吉は、どのくらいの確率で引くのでしょうか。
おみくじを、発案されたと言われている、元三大師(がんざんたいし)が、残した御籤帳(みくじちょう)に「大吉17%、吉35%、凶29%、それ以外20%」と書いてあるそうです。
全ての神社が、この割合ではありません。多くの神社は、独自の割合を決めています。
凶の出る割合を、10%前後に決めているところが多いようです。
少なく入っている凶を引くというのは、レアなことなので、やっぱり運がいいですね!
おみくじの言葉は神様からあなたへ贈るメッセージ
おみくじを引いたとき、1番に運勢を見ませんか。
おみくじは簡単な占いではなく、神様からのメッセージだということを、知っていますか?
おみくじに書いてある運勢は、1年間続くものではなく、おみくじを引いた時点の運勢なのです。
大切なのは、大吉や凶といった運勢ではなく、おみくじに書かれている内容なのです。
凶を引いたとき、書かれている言葉は、「この通りになりますよ」ではなく、「気をつけて行動しましょう」のメッセージなのです。
おみくじの凶を引いたその後に悪いことは起こる!?
軽い気持ちでおみくじを引いたら、凶が出てしまった。
悪いことがあったら、どうしよう…。と悩んでしまうかもしれませんね。
凶を引いたら、その後に悪いことが本当に起こるのでしょうか?
例えば大吉を引くと、その後、良いことばかりが起こるとは限らないですよね。
私の周りで凶を引いて、その後、悪いことが起きたという話は、聞いたこともないのです。
おみくじは、神様からのメッセージだから、大吉を引いても油断しないなど、注意する内容になっていることがあります。
私も昔、引いたおみくじが大吉だった時、嬉しくて内容を読むと、戒(いまし)めの言葉が満載(まんさい)で落ち込みました。
おみくじで凶を引いてしまうと、その後1年間は、不運になるのではないかと心配になります。
しかし、おみくじの言葉を気にかけ、慎重(しんちょう)に過ごせば、きっと良い1年になります。
おみくじで凶がでたら引き直す?
おみくじで凶を引いても、運が悪くないと言われているけど、やっぱり凶はイヤ!と、思うかもしれませんね。
そんな時は、おみくじを、すぐ引き直したい気持ちになりますが、本当にすぐ引き直していいのでしょうか。
先で述(の)べたように、おみくじは神様からのメッセージです。
神様からのメッセージが、自分の思った通りではないからと、何度も引き直すのは、神様に失礼ですね。
したがって、凶が出たからと、すぐに引き直すことは、良くないのです。
おみくじに有効期限はあるの?
おみくじに有効期限がないことを知っていますか?
初詣などで、おみくじの結果を見て「今年1年はこんな感じか」と思いませんか?
実は、おみくじに1年という期限なんてないのです。
今週や今月の運勢と、自分で決めておみくじを引き、それが期限となります。
したがって、おみくじで凶が出ても、その後の心配をする必要はないのです。
これで凶が出ても、不安になることはありませんね。
おみくじの凶は木に結ぶ?持って帰る?
私は子供の頃、おみくじで結果が良くても、木に結ぶものだと思っていました。
それが、おみくじを引いた後のルールだと思っていたのです。
大人になり、おみくじの「大吉」を持ち帰る方がいい、「凶」は木に結んで帰るといいなんて、聞いたことないですか?
私は、自分で納得がいく内容のものは持ち帰り、イヤな内容だと思うものを、木へ結ぶようにしました。
なぜおみくじを木に結ぶの?
おみくじは、なぜ神社の木などに結ぶのでしょうか。
多くの神社が木だけでなく、結び所を設けているのはよく見ますね。
おみくじを神社に結ぶということは、神様と縁を結ぶという意味があるのです。
また、おみくじで凶が出て、結ぶときは、利き腕と反対の手で結び、困難な行いを達成できたことにより、凶から吉に転じるという、言い伝えもあるそうですよ。
悪い気は境内(けいだい)にとどめてもらい、神様のご加護を願うという意味も、あるようです。
おみくじを神社の木や結び所に結んで帰る理由として、悪い気は神様へ預け、いい運勢が送りたいという気持ちなのですね。
しかし、木に結ぶことなく、自分の気持ちを引き締めるため、おみくじは持って帰り、いつでも見返すことができる場所へ、置いておくか持ち歩くといいですね。
おみくじを木へ結ぶときに注意すること
おみくじを結ぶと、木は痛んでしまうから、結ぶ場所が決まっていたり、「結び場」など、設けられていたりする神社も多くあります。
おみくじを結ぶときに、ルールやマナーは守って、結びましょう。
ルールやマナーを守れない人に、神様のご加護は受けることができないですよ。
まとめ
- おみくじで凶を引いても落ち込むことはない
- おみくじの凶は運が悪いのではなく、逆に運がいい
- おみくじの言葉は神様からのメッセージである
- おみくじで凶を引いても引き直すのはよくない
- 引いたおみくじは木に結んでも、持って帰ってもよい
おみくじで、凶を引いてしまったと、落ち込まなくてもいいのです。
逆に運がいいことがお分かりいただけたでしょうか。
おみくじは、神様からのメッセージだから、凶を引いて、すぐに引き直すと、神様へ物申すようなものなので、よくありません。
引き直したい場合は、数日経ってから引き直すのがいいでしょう。
おみくじは、神社の決められた場所へ結ぶか、持ち帰り、すぐ見直すことのできる場所へ、保管しましょう。
上記で何度も伝えましたが、最後にもう1度言わせてください。
「おみくじで、凶を引いても大丈夫!あなたは運がいいのです。」
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